小児科医が診た放射能と子どもたち

わが子からはじまる 食べものと放射能のはなし」と同じシリーズ。こちらもクレヨンハウスの「原発とエネルギーを学ぶ朝の教室」での山田真先生のお話がまとめられたもの。


小児科医が診た放射能と子どもたち」山田真(著)

福島で健康相談をされてきた先生が、ご自身の言葉で、福島の状況、医学界の実情が淡々と綴られています。

こちらも、たくさんのひとに読んでもらいたいなと思う一冊。

投稿者 sunameri : 2011年12月10日 21:18 | コメント (0) | トラックバック

わが子からはじまる 食べものと放射能のはなし

すごく行きたかったクレヨンハウスの講演会「原発とエネルギーを学ぶ朝の教室」の内容をもとにまとめられたシリーズ。


わが子からはじまる 食べものと放射能のはなし」安田節子(著)

まさに期待通り!の内容でした。クレヨンハウス、さすがだなぁ。

内部被ばくの影響についても、まだわからないことだらけというのが実情なのだと思う。そんな状況で、大丈夫、大丈夫じゃないの議論をしているよりも、とにかく今はできる限りの対策をしておく、ということが大事なんじゃないかなぁ。

具体的な対策だけでなく、日々の判断のベースとなる考え方も学ぶこともできます。コンパクトだけれど、内容も濃い上にすごくわかりやすい!おすすめの一冊。

投稿者 sunameri : 2011年12月09日 20:28 | コメント (0) | トラックバック

井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室

ものすごく面白くて、大事に大事に読んだ本。今日、読み終わっちゃった(ちょっとさみしい感じ)。


井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」 井上ひさし(著)、文学の蔵 (編集)

なにか他の本を探している途中で目にとまり、注文したのだけれど、本当にいい本でした。著者からの、読者への愛情があふれてる。

「作文」についての興味深いお話が次々でてくるのだけれど、心に残ったのは特攻隊の話。あぁ、井上ひさしさんは特攻隊のことをこんな風にとらえてるんだ。彼の考え方が感覚的にすごくしっくりきて、泣けてきそうになりました。

そういえば、数十年前の日本のリーダーたちは、前途ある若者たちの命をこんな風に扱ったんだっけ。

今、私たちはその反省を本当に生かしきれているのかな。若者たち、こどもたちの命を、すべてに差し置いて優先させていると言えるのかな。

いつも、なにをしていても、どうしても考えちゃう。

私は自分のなすべきことをしているのか?言い訳のない人生を送っているのか?

作文教室なのに、いろんなことを考えさせられる本。でも、とてもあたたかな本です。

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん>

だいこんのステーキ、ポテトサラダ、ゆどうふ(おとうふ、ねぎ、はくさい)、春菊ごはん、コーヒーとチョコレート

*先日のふろふきだいこんの残りでだいこんのステーキ。今まで作った中で一番おいしくできました(^u^)。つまり、焼き方よりも、下ゆで(下煮)がすごく大事だったということ。今年はだいこんのステーキがマイブームの予感(笑)。

投稿者 sunameri : 2011年12月01日 21:56 | コメント (0) | トラックバック

スウェーデン・パラドックス

だいぶ前に買ってあったのを先日発掘し、読んでみたら「面白かったーもっと早く読めばよかったー」だった本。(思っていた以上にうちには未読本が結構あるみたい。どうしてだろ?)


スウェーデン・パラドックス」湯元健治(著)、佐藤吉宗(著)

国のしくみのあり方を考えるにあたっての、頭の中の整理にすごく役立ちました。

年金制度を始めとして、今、日本のいろいろなしくみが立ち行かなくなっていることは将来の不安として自分の問題のひとつだと思っているし、なんとかしなきゃと思ってる。でも、ただただ政治批判をしてれば済むことでなし、せめて、自分なりの「こうなればいいのに」のイメージくらいは持ちたいなと。

この本を読んで、やっと、もうちょっと日本の税制や社会保障精度のことを勉強しなきゃだめじゃーん!と気づいた次第。自分なりの考えをもつのも、結構たいへんだねぇ(汗)。

ただ、この本の中ですごく心に刺さったのが「負債を抱えた者に自由はない」というヨーラン・パーション氏(1990年代の財政再建に取り組んだ当時の財務大臣、後の首相)の言葉。今の日本、日本人がまず心に刻まなきゃいけない言葉だな、と。

当たり前のことを、地道に、ぶれずにやっていく。国も、人もおんなじ。

私もこつこつがんばろうっと!

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

根菜の蒸し鍋(レッドムーン、赤たまねぎ、かぶ、へちまかぼちゃ、鶏肉ちょっぴり)、ほうれんそうのバターじょうゆ、しそみそ、とろろこんぶのお吸い物、ごはん、みかん、三年番茶

*レッドムーンは皮の赤いじゃがいも、赤たまねぎ、かぶも紅芯だったので、なんだか赤いお野菜ばっかりでした。じっくり蒸して、やわらかーく火が通ったのを自家製ハラペーニョソースで。もぅ、これからは鍋ばっかりだなぁ(笑)。

投稿者 sunameri : 2011年11月06日 20:59 | コメント (0) | トラックバック

日本版スローシティ - 地域固有の文化・風土を活かすまちづくり

魅力ある街、暮らしやすい街はいかに創られていくのか?というのも、興味のあるテーマ。

「まちおこし」「まちづくり」を扱った本は、なぜかしっくりこないものが多いのだけれど、この本は最初から「おっ、おもしろいぞ!」とぐっと引き込まれました。とっても濃ゆーい1冊。


日本版スローシティ - 地域固有の文化・風土を活かすまちづくり<.a>」 久繁 哲之介(著)

どこに行ってもシャッター商店街が多い理由も興味深かったし、「カップル減少社会」という切り口も、私は初めて触れた話だったこともあり、とても新鮮で、納得できる点も多々ありました。(シングルという生き方を選択するひとが増えているということに加えて、夫婦、恋人同士では出歩かずに同年代同性の仲間内での行動が増えているとのこと。)

また、地方は「可視化」が苦手というのも、わかるわかる。問題、課題を可視化する、意見の相違を可視化するのは一種のタブーだし!(それでいて物事をどうやって改善できるのか、謎だー)。

地方のまちおこしの痛い話が満載で、ちょっと泣けてくるほどなのだけれど、しっかり現実を見据えないと、本当に地方は少しずつ少しずつ地盤沈下していくと思う。

震災後の復興、新しいまちづくりにもすごく参考になると思います。たくさんのひとに読んでもらいたい1冊。

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

マカロニグラタン、コールスローサラダ、ピラフ、ミネストローネ、フルーツのマリネ、三年番茶

*たまたま連絡をくれた友達に「うちに寄ってよー」で始まって、気がついたら、たくさんお友達がやってきて、にぎやかな夕ごはんとなりました。みんなでわいわいごはん会、やっぱり楽しいなぁ。

投稿者 sunameri : 2011年10月23日 23:05 | コメント (0) | トラックバック

文明の災禍

この本を読んで、3月の地震以来、時折、ぽっかりしちゃう理由がわかったような。おかげで、少しすっきりした感じ。


文明の災禍」内山 節(著)

ノーテンキキャラな私も、さすがにこの半年、今まで経験したことがないほどに失望すること、がっかりすることに何度も直面。立ち止まるとしんどくなっちゃうので、自分でどうにもできないことについては取りあえず脇によけて、今、自分ができることを探しながら、とにかく前に進むことだけを考えてきました。

だけど、時折どうにも身体がついていかないときがあって、それはいわゆる「疲れ」とはちょっと違った感じなんだけど、どうにもぽっかりしちゃう。そんなときは、本を読んだり、料理をしたり、少し自分を甘やかすことに。

このぽっかり感、どうやら、理解しがたいことが多すぎて、自分の中で消化できなくなってるサインのよう。意識を超えたところで、身体が(意識とは別に)反応することがあるらしい。
でもでも、対処の仕方はそう間違っていないみたい(ほんとかな?笑)。

改めて、言葉の力ってすごい!と感心。著者の言葉のおかげで、頭の中で、身体の中で、もやもやとしていたものが、だいぶ整理できました。言葉によって、自分が直面している事象をしゃきんと整理する力をつけていきたい。細やかに、鋭敏に、言葉を操れる力に、憧れちゃうな。

いろんなひとの力を借りながら、自分のできることを粛々と。焦らず騒がず(笑)粛々と進むべし。

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

おとうふのステーキ(照り焼き風)、おから煮、千切りピーマンの中華風、いくらのしょうゆ漬け、古漬けキムチの炒めたの、もやしと油揚げのおみそ汁、ごはん、みかん、三年番茶

*久しぶりに作ったおから煮、ちょっとおからが多すぎ。ヘルシー過ぎだー。

投稿者 sunameri : 2011年10月18日 23:04 | コメント (0) | トラックバック

デザインセンスを身につける

Amazonで別の本を探しているうちに、なんだか気になって注文しちゃった本。


デザインセンスを身につける」ウジトモコ(著)

今、求められている「デザイン」や「センス」とはナニモノなのか?ということを一般ピープルにも理解しやすい例えを駆使して、紹介してくれます。バブルの頃と今とでは求められていることは全然違いますよ!という件に強く共感、うんうんうなずきながら、一気読み。

自分のやりたいことをカタチにしていくプロセスには、伝えたい相手に正しく伝わることがすごく大事と思うのだけれど、各章で、正しく伝えるためにはずしちゃいけない「ツボ」を具体的に示してくれます。書かれていることをちゃんと実践できれば、かなり強力な武器になるはず(かなり努力も必要そうだけどねぇ)。

この本も読んでいるうちにむくむくと元気が沸いてきました。気持ちのいい本に出会えて、ラッキー♪

投稿者 sunameri : 2011年10月16日 22:41 | コメント (0) | トラックバック

[ 魂の目的 ] ソウルナビゲーション

数日前に知人から借りてきた本。本を貸すことはあっても、借りるというのはめったにないこと。めずらしい展開で手元にやってきた、不思議本(笑)。


[ 魂の目的 ] ソウルナビゲーション - あなたは何をするために生まれてきたのか
ダン・ミルマン(著)、東川恭子(翻訳)

誕生日をもとに算出される数字でもってタイプ分け、プラス面、マイナス面などが紹介されるのだけれど、読み込んでいくうちに、なんだか元気が沸いてくるのです。いい面、悪い面ひっくるめて肯定してくれたうえで、もっとのびのびとやっちゃいなさいよ!と励まされているような(え?そこまで書いてない?笑)。

自分からは手に取らないような本を薦めてもらうのもいいねぇ!

本好きのお友達が増えるともっと楽しいかもねぇ。むふぅ。

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

さんまのオーブン焼き、春菊のソテー、栗のピラフ、クラムチャウダー、柿

*彼が「ワインが飲みたい!」と言うものだから、和食食材がそろっていたのに、むりくり洋食メニューに。やっぱりさんまは塩焼きのほうが・・・と思わなくもないけれど(笑)、たまにはありかも。ほんと、お料理って楽しいねぇ!

投稿者 sunameri : 2011年10月15日 22:59 | コメント (0) | トラックバック

食卓にあがった放射能

食べ物についても、本当にいろんな情報が飛びかう中で、自分なりの判断に自信を持ちたくて、相変わらずいろんな本を読んでいます。


食卓にあがった放射能」高木 仁三郎・渡辺 美紀子(著)

「これは危険」「あれは安全」ということが書いてある本ではないのだけれど、原発事故が食品に与える影響について様々な角度から丁寧に説明されていて、とても勉強になりました。

チェルノブイリの事故を受けて、1990年に出版された本なのだけれど、5章の「日本で原発事故が起こったら」では事故のシュミレーションもされており、今さらながら、今回の事故とその影響についてはある程度の予測ができていたことだったんだ!とびっくりすると同時に、今起きていることについて不思議な納得感を覚えたのでした。

想定外なんて言われると、ものすごくアンラッキーなことに遭遇してしまったような印象を受けるのだけれど、万が一であったとしても可能性があることが起きて、(多少の程度の差こそあれ)避けられないことが起きているということのほうが(私の場合は)なんとかしなきゃ!という気持ちなれるなぁ。

タイトルはちょっと怖いけれど、内容は比較的マイルドで読みやすい本だと思います。

「考えても仕方ないから気にしない!」では大人の責任を全うできないと思う。胸が痛くても、苦しくても、しっかり勉強して、頭が痛くなるくらい考えて、行動しなきゃいけないときだと思うんだけどな。

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

いかとひらめのお刺身、枝豆、ごぼう天のあぶったの、さつまいもの和え物、のりの佃煮、めんたいこ、なすともやしのおみそ汁、ごはん、りんごと梨

*夕方、私はチャイのお散歩、彼がお買いものと役割分担。おいしいお刺身の夕ごはんになりました。

投稿者 sunameri : 2011年10月01日 21:10 | コメント (0) | トラックバック

南三陸から 2011.3.11~2011.9.11

昨日、久しぶりに会った友達から、写真集をもらいました。


南三陸から 2011.3.11~2011.9.11」佐藤信一(写真)

南三陸町で写真店を営み、自らも被災された佐藤さんが、地震の当日から半年間かけて撮ってきた南三陸をつづった写真集です。

私は3月11日以前の南三陸の様子をこの写真集で初めてみました。こんなにたくさんの家があったんだ、と本当にびっくりしました。

来週、南三陸に行くことになりました。今の南三陸の様子、しっかりみてくるつもりです。

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

ぶりだいこん、あじのから揚げ、さわらの西京漬け、あじの一夜干し、ぶりしゃぶ

*久しぶり(半年以上ぶり?)に「そあらま」へ。おいしいおさかなをたくさんいただいて、しふくのひとときでしたぁ。

投稿者 sunameri : 2011年09月28日 23:52 | コメント (0) | トラックバック

ドクター・ヘリオットの犬物語

犬好きにはたまらない本!!!


ドクター・ヘリオットの犬物語」ジェイムズ・ヘリオット(著)、大熊榮(翻訳)

田舎で、犬を、犬らしく飼うことの素晴らしさが満載。心が洗われたような読後感(うっとり)。

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

ラタトゥイユライス、ミックスピクルス、冷やしトマト、にらたまスープ、梅ソーダ(食後に)

*炊きたてごはんにラタトゥイユをカレーみたいにのせてわしわし。夏の大好きメニュー。

投稿者 sunameri : 2011年09月17日 23:53 | コメント (0) | トラックバック

日本の魚は大丈夫か - 漁業は三陸から生まれ変わる

勝川先生も地震の後、ツィッターでその存在を知り、そのうちファンになっちゃいました。本当に、こういう先生がいる学校で勉強できる学生さん、うらやましいなぁ。


日本の魚は大丈夫か - 漁業は三陸から生まれ変わる」勝川俊雄(著)

野菜やお肉も好きだけれど、うちは彼も私もお魚が大好き。でも、地震の前から、

「10年後、20年後にはもうこんな(おいしい)お魚は食べられなくなっちゃうかもね。」

なんて話をよくしていたのでした。

日本の漁業が厳しい状況になっているのは漠然と感じていたものの、この本のおかげで、問題、課題について理解が深まりました。

もちろん、漁業ならではの問題もあるけれど、日本自体が抱える構造的な問題という意味では、農業にも、製造業にも共通する部分が多いように感じます。

「今まで通り」にこだわるひとが多すぎて、議論さえできない。現状認識ができない、したくないひとが多いこと。

残念だけれど、この状況を打破できないことには、たぶん、私たちは、暮らしの質をだんだんに落としていかざるを得ないのだと思います。

そして、第六章「水産物の放射能汚染について最低限知っておきたいこと」は、まさに私が知りたかったこと!どんぴしゃ。水産物のみならず、食べ物全般の判断の参考になる内容でした。

放射能と食品の関係については、3月11日以降になにが起きて、今どういう状況なのか、とにかく事実が知りたいし、各分野の専門家の意見も聞きたい(その判断の根拠も知りたい)、自分が納得して判断できるだけの情報がほしくて、本当にたくさんの時間とエネルギーを費やしています。最近になって、やっといろんな情報がでてきてはいるものの、まだ、どうして?なんで?ということだらけで、結果として、不安なものは避けよう、という行動をとらざるを得ないというのが実情。

「自分の基準は自分で決める」がこれからの常識 という先生の考え方、私も同感。自分の決めるために必要な情報はやっぱり自分で集めるしかないと思っているのだけれど、この本の中で具体的にあげられている目安や考え方はとても参考になりました。

 (1)細かいことは気にしない派・・・日本政府を全面的に信頼する
 (2)まあまあ慎重派・・・ICRP基準に準拠
 (3)リスクは最小限に抑えたい派・・・ECRR基準に準拠

今の時点での私自身のスタンスは(2)が近いけれど、食べたい度によっては(1)寄りにもなるし、嗜好品であれば(3)寄りに、というマイルール運用。他人に強制するものではないと思うし、あれこれ言われるのも困るのだけれど、炊き出しや仕事で使う食材については、マイルールでやらせてもらっています。

と、本の話から脱線してしまいましたが、読みやすく書かれている本当にいい本です。特にお魚好きな人は必読!の一冊だと思います。

投稿者 sunameri : 2011年09月13日 22:44 | コメント (0) | トラックバック

一人の人間が生涯にやれること

希望は絶望のど真ん中に」に続いてむのたけじさんの本を読んでいます。

今日は地震から半年、そしてアメリカの9.11から10年。今、思っていること、願っていることを正確に表現できるコトバが見つからないので、むのさんの「詞集たいまつ」からの引用を。

一人の人間が生涯にやれることは、一つのことです。いろいろのことを器用にやってのけているように見える人でも、一つのことをさまざまの形でやっているのです。一つのことすらやりおおせないで朽ちていく私たちが、あまりに多いではありませんか。才能とか素質とかいわれるものの大小、高低にすこしばかりのちがいはあろうと、どんな人にだってその人でなければやれない仕事、その人にこそふさわしい仕事が、この地上に一つは必ず残されています。それに気づくことが出発です。その発見は鮮明な表現をとるより、「何となくそうしたい」とか「ひそかにねがう」とか、ごくつつましい形であらわれることが多いようです。ですから、道はきまっています。なんとしてもやりたいと自分でおもうこと、どうしても自分がやらねばならないとおもうこと、それを万難とたたかってもやりなさい。それがあなたの仕事です。


愛情いっぱいの家ごはんみたいなあったかなむのさんのコトバを、ムシャムシャと食べています。血となり、肉となっていくのを実感できるコトバの力にうなりながら、もぐもぐ、もぐもぐ・・・。

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

ねぎと油揚げのおそば、夏野菜のグリル(なす、ふしみとうがらし、オクラ)、きゅうりのビール漬け、いちごミルク(食後に)

*さっぱり夕ごはん。今日のメインディッシュはきれいなお月様でしょう(うっとり)。

投稿者 sunameri : 2011年09月11日 19:47 | コメント (0) | トラックバック

希望は絶望のど真ん中に

新刊がでたためか、最近あちこちで目にしたり、耳にするようになった「むのたけじ」氏。96歳!の現役バリバリのジャーナリストだそう。元気なおじいちゃんにはめっぽう弱い私(笑)、さっそくamazonで注文した2冊のうちの1冊。

希望は絶望のど真ん中に
希望は絶望のど真ん中に」むのたけじ(著)

ものすごく面白くて、一気読み。勉強不足で理解しきれない話もあったけれど、独自の視点・表現にしびれました。

地震後に感じたこと、思うこと、本当にいろいろあるのだけれど、どう表現したらいいのかわからないことも多いです。怒りたいのか、悲しいのか、自分でもよくわからなくなることも。もっといろんなひとの本音を聞いてみたいなと思うけれど、自分の思いを整理しきれないひとも結構多いんじゃないのかなぁ。

blind」というショートフィルムを観たときにも感じたのだけれど、フクザツな思いをのせることのできる表現方法を持つひとに、今、すごく憧れます。76年間にもわたって「いのちがけで」「死にもの狂いで」ジャーナリズムという仕事に取り組んできたからこそのむの氏の言葉にただただ圧倒的でした。

好きなフレーズはたくさんあったのだけれど、特に気に入ったのは、

「さて、今後の世界情勢ですが、絶望させられることがきっと続くでしょう。そしたら、絶望を余さずバリバリと食べましょう。それが糧となって希望を育てます。」

この後に続く部分の感想はひとそれぞれだろうけれど、私は賛成。

「朝鮮、中国、日本の固い結合は、いつどのような事態でも、そこで生き暮らす人々のいのち綱です。互いに素顔で、地声で言いたいことを存分に語り合って協力すればよい。特別な方策なんかいりませんね。」

国家云々といいだすとややこしくなるのなら、お隣さんの感覚でいけばいいと思う。なーんて、お隣さんだって"互いに素顔で、地声で言いたいことを存分に語り合って協力"できる関係を築くなんて、そう簡単じゃないのが現実なんだけど。

ただ、そんなお隣さんとの関係が"いのち綱"になるときもあるということ。すごくリアルに感じています。

そもそも「希望は絶望のど真ん中に」なんてタイトルもすごい!
スーパーおじいちゃんにバンザーイ!!!

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

ピザトースト、じゃがいもとたまねぎとショートパスタのスープ、ピーマンとエリンギの炒め物、きゅうりのピクルス、りんごジュース(食後に)

*スープには自家製のサルサヴェルデをたっぷり加えて。今日も野菜たっぷりでした。

投稿者 sunameri : 2011年09月08日 23:46 | コメント (0) | トラックバック

いま、地方で生きるということ

まずはタイトルに目がとまり、著者が「自分の仕事をつくる」の西村さんだ!と買った本。「地方論」の本もいくつか読んでいるものの、なんとなく上から目線?な印象を受けるものが多い気がしていたのだけれど、彼のスタンスというか、考え方はすごくしっくりくるところがあったので、ちょっと期待して読み始めました。

いま、地方で生きるということ
いま、地方で生きるということ」西村 佳哲(著)

今年、5月、6月に著者が東北、九州をめぐってのインタビューがメイン。3月の地震への関わりが深い方に話を伺っているのだけれど、みんな自然体、そして本当にタフ。派手さはないというか、どちらかということ地味な話が多いのだけれど、そこにまたリアリティがあって、じんわりおもしろい。

わかりやすいオチがあるわけでなし、(やっぱりいろんな考えのひとがいるんだ!)と妙に納得。「いろんな考え」が躊躇なく肯定されているのが、読んでいて心地よかった理由なんだと思います。

普遍的な答えなんてどこにもなくって、結局は自分で決めて、行動していくしかないんだなぁ、と。じわじわ力が湧いてきました。(いいぞ、いいぞー!笑)

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

えぼだいのひらき、ひややっこ(みょうがたっぷり)、モロヘイヤなっとう、ゆでチョリソー、キムチ、夏野菜のさっぱり漬け、ごはん、お茶

*久々の家ごはんに、彼が3杯めし・・・こんなふつーのごはんがそんなにうれしいなんて、なんだか切ないよぉ(笑)。

投稿者 sunameri : 2011年09月02日 22:08 | コメント (0) | トラックバック

BRUTUS「本屋好き」

ちょっと前に買って、もったいぶって読んでいなかったBRUTUS。今日、読んじゃったー(にやにや)。

BRUTUS「本屋好き」

はぁぁ、行きたい本屋さんがいーっぱい。東京にいい本やさんがあるのはわかるけど、地方にもいい本やさんっていっぱいあるんだねぇ。というか、いい本やさんがある街に暮らせるのって贅沢だなと思う。いい本やさんがあるってことは、その本やさんがやってけるくらいに本好きなひとが住んでるってこと。本を読まないひとだらけの中に暮らすのって、すごく味気ないもの。

この特集、なんでこんなに面白いんだろ?と思いながら読んでいたのだけれど、途中で、世の中に本好きなひとがいっぱいいることがうれしいんだ!と気づきました。

やっぱり本ってさいこーーーっヽ(^。^)ノだよねぇーー。(←大声で叫んでいるイメージ。笑)

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

冷やし中華、ウィンナー、きゅうりのピクルス、ヨーグルト(いちごのコンポートを添えて)、ペリエ

*今日の冷やし中華はソテーしたしめじと目玉焼き、素揚げしたなすという不思議な組み合わせの具がのったもの。不思議だったけど、案外いけました。
*いただきもののウィンナーがものすごーくおいしくって、にっこにこ。今度自分で注文しよっと。

投稿者 sunameri : 2011年08月30日 23:10 | コメント (0) | トラックバック

2冊

彼が夏休みの本(!)として買ってきた2冊。彼が読み終わらないうちに、私が読んじゃった(笑)。

津波と原発
「津波と原発」 佐野 眞一(著)

官僚の責任
「官僚の責任」 古賀茂明(著)

2冊とも、現状、そして今後の見通しは厳しいとしながら、それでもなんとかしていこう!というトーン。お2人ともに、ほんと、ネアカだなぁ。

やっぱり大事なことは冷静に現状を把握し、事実を受け入れた上で、感情に振り回されることなく合理的な判断をしながら、行動を起こしていくということ。

自分を信じて、前進あるのみ!

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

サルサドッグ、きゃべつとじゃがいものスープ、きゅうりのビール漬け、中国茶

*試作品の米粉パンにいただきもののウィンナーをはさみ、去年作ったサルサヴェルデをたっぷり添えて、いただきまーす!
*きゃべつとじゃがいものスープは自家製トマトソースを加えてミネストローネ風に。暑い日にぴったりなさっぱりスープ。

投稿者 sunameri : 2011年08月14日 23:01 | コメント (0) | トラックバック

エネルギー論争の盲点

福島第一原発の事故にまつわる悲しみについて、すごく軽んじられているように思えて、それがなによりかなしくて、ノーテンキな私も時折気持ちがしおれます。

その一方で、果たして「原発反対!」と叫ぶことで、私が望んでいる方向に向かうことができるのか?という気持ちも。「あれだめ」「これだめ」じゃなくって、次の一歩をどっちに踏み出すのがいいのかが知りたくて、やっぱり読書。

エネルギー論争の盲点
エネルギー論争の盲点」石井彰(著)

那須に引っ越してきて、まず最初の難関は薪ストーブでした。薪の調達しかり、火のつけ方しかり。で、「エネルギー」をすごく意識するように。

そこにガス会社さんとのおつきあいもでてきたりして、一般ピープル(?)にしてはエネルギーについての勉強もそこそこしてきたし、いろいろ考えてきたほうだと思います。

おうちを建てるにあたって、オール電化にしてIHをいれちゃうか、ガスコンロにしたほうがいいかという相談を受けることはあるのだけれど(それぞれの長所・短所を紹介しますよー)、エネルギー問題となると、え?私には関係ないでしょ?というひとが圧倒的。

最近になって状況はだいぶ変わってきたけれど、原発の事故の話と再生エネルギーの話が常に対ででてくることには違和感を覚えるし、再生エネルギー=太陽光発電=これからはやっぱりこれでしょう!的な論調に脱力することもしばし。

そんなもやもや感をちゃんと整理したいと思って手に取ったのが「エネルギー論争の盲点」。こちらもすごくいい本!でした。これはねぇ、おとな全員が読んだほうがいいと思う(笑)。

最終的な解決策についてはいろんな意見があるべきと思うけれど、今はベースの知識のばらつきが大き過ぎる気がする。自分の足元がどうなっている知らないで、あーだのこーだの議論してもねぇ。

テレビを観ない私には、いい歳したおとなが「テレビでこう言ってた!」とあたかも自説のように自信満々に語る姿をみせられるのって正直ちょっとしんどい。「どういうバックグラウンドのひとが、どういう目的で発言していたの?」とか、「で、あなたはなにをもってどう判断してるわけ?」と問い正したい衝動にかられちゃう(でもぐっとがまん)。

テレビで観たことを参考にすることをとやかく言うつもりはないけれど、自分の頭で考えてみて、わからないことを調べて、また考えてみるってプロセスがぬけちゃってるひとが多すぎると思う。

今まで持ち合わせていた知識で理解しきれない状況になったら、自分の考えを整理するために、それなりに勉強するのは当然だと思うんだけどなぁ。

みんな忙しくって、それどころじゃない?

そんな言い訳してるから、今、こんな状況になってると思うんだけどなぁ。

投稿者 sunameri : 2011年08月08日 23:05 | コメント (0) | トラックバック

原発事故はなぜくりかえすのか

また、尊敬できるひとに出会うことができました(残念なことに故人なのだけれど)。「市民科学者」高木先生。

原発事故はなぜくりかえすのか
原発事故はなぜくりかえすのか」高木仁三郎(著)

技術とは?技術者とは?安全とは?アカウンタビリティーとは?なんで?どうして?と気になって、ひっかかっていたことがすーっと消化できました。

本好きで良かった。やっぱり、もっともっと本を読まなきゃ。

投稿者 sunameri : 2011年08月07日 23:49 | コメント (0) | トラックバック

犬たちの礼節ある社会生活

今日はちょっとしんどくなってきちゃったので、午後から急遽オフ!好きな本を思う存分読んで過ごしました。至福のひととき。

犬たちの礼節ある社会生活
犬たちの礼節ある社会生活」エリザベス・マーシャル トーマス(著)

大好きなエリザベス・マーシャル トーマスによる犬の本。人間、犬という「種」を超えた関係が成り立つこと、私も身をもって実感しているので、うんうん!そうそう!とページをめくりながらニコニコ。

犬を犬として尊重して、共に暮らすということの喜びを著者と分かち合うことができて、すごーく満たされた気分。

このところ、ちょっとざらついてた気持ちがほわっとゆるんだような。ふぅぅ。

投稿者 sunameri : 2011年07月28日 22:46 | コメント (0) | トラックバック

環境リスク学

ここしばらく外へ外へとエネルギーを発散してきたのだけれど、暑さもこたえてきたし、この辺でちょっと充電しておかないとどこかで息切れしちゃいそう。

昨日、今日と東京。あれこれ用事を済ませ、夕方には那須に戻る予定だったのだけれど、暑い中での移動はチャイにも負担がかかるので、クーラーのきいた部屋でしばし読書タイム。夜、涼しくなってからすいーっと帰ることにしました。

で、読もう、読もうと思いながら、ずっと持ち歩いていた本をやっと読み始めることができました。

環境リスク学
環境リスク学 不安の海の羅針盤」中西準子(著)

食のリスク学」を読んだとき、すごくしっくりきたので、今回の放射能の問題を自分なりに整理(消化?)するのにきっと役立つはず!と思っていました。まさに予感的中!じっくり読まないと理解しきれない話もあるのだけれど、ものごとをデジタルに捉えたいひとにとっては、気持ちのいい話の展開。

リスクというものを「誰にでもわかるように」するための努力を惜しまない著者の姿勢にしびれました。

ダイオキシンやBSEの問題など、今回の放射能の問題を考えるのに参考になる話も多く、まさに「不安の海の羅針盤」になってくれる一冊だと思います。

彼女のような骨太な研究者が増えて、それぞれにがんばってくれたら、これからの日本にも希望が持てるのになぁ。

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

レタスとたまごの炒め物、焼き鮭、焼きタラコ、オクラ納豆、枝豆、なすとみょうがの浅漬け、たくあん、なめことお豆腐のおみそ汁、ごはん、さくらんぼ

*久々のごはんメモ。夏野菜たーっぷりメニューです。

投稿者 sunameri : 2011年07月12日 22:14 | コメント (0) | トラックバック

文藝春秋増刊「つなみ 被災地のこども80人の作文集」

今週末、南三陸町のちびっこ向けイベントに行くことになり、少しでも彼らの気持ちに寄り添えることができればと、文藝春秋増刊「つなみ 被災地のこども80人の作文集」を読みました。

文藝春秋増刊「つなみ 被災地のこども80人の作文集」
文藝春秋増刊「つなみ 被災地のこども80人の作文集」

彼らの思いがガンガン胸に刺さってきます。

もっともっとしっかりしなきゃ!おとなたち!!!

投稿者 sunameri : 2011年07月06日 23:58 | コメント (0) | トラックバック

子どもたちの仲間学校犬「バディ」― 動物介在教育の試み

あれ?この本いつ買ったんだっけ?と最近発掘されたもの。なにげなく読み始めてみたら、すごーくいい本で、一気読み。


子どもたちの仲間学校犬「バディ」― 動物介在教育の試み」吉田太郎(著)

こどもにとって良いと思うこと、それが自分自身を賭けてやるべきと思うことなら、やっぱり挑戦しなきゃ!問題があるからやらない、の言い訳主義はカッコ悪い!

これからの社会を担っていくこどもたちは、心身ともに健やかで、柔軟で、かつタフであってほしいと心から願っています。そのためにも、私たちおとなはもっともっとがんばらなきゃ。

犬好きなひと、新しいことに挑戦したいと思っているひとにおすすめ!の一冊です。

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

中華ちまき、こんぶと油揚げの煮たの、いかにんじん、わかめとたまごとねぎのスープ、自家製ゆずジャムのせヨーグルト

*中華ちまきは多めに作って冷凍してあるものを蒸し器で15分!作りたて同様のおいしさですー。

投稿者 sunameri : 2011年06月02日 23:50 | コメント (0) | トラックバック

雑食動物のジレンマ(下)

だいぶ時間がかかっちゃったけど、ようやく下巻も読み終わりました。読後も爽やか!

雑食動物のジレンマ(下)
雑食動物のジレンマ(下)」マイケル・ポーラン(著)、ラッセル秀子(翻訳)

著者が狩猟やキノコ採りに奮闘する件は本当に面白くて「むふっ」「ぷぷっ」と笑いながら読んでいたところ、彼に(楽しそうだねぇ)と笑われました・・・。

やっぱり、どう食べるか?=どう生きるか? だと思う。自分が食べているものに対して、無関心過ぎるひとが多過ぎると思う。他人任せにするのも、ほどほどにしないと!

こんな時だからこそ、自分の、家族の、仲間の「食」について、じっくり考えて、意見交換したり、アクションを起こしていくべきじゃないのかなぁ。

>> 雑食動物のジレンマ(上)

投稿者 sunameri : 2011年05月28日 23:28 | コメント (0) | トラックバック

ねむり

わたしの からだの

ちいさな ふたつの まどに

しずかに

ブラインドが おりる よる


せかいじゅうの

そらと うみと りくの

ありとあらゆる いのちの

ちいさな ふたつずつの まどに

しずかに

ブラインドが おりる


どんなに ちいさな

ひとつの ゆめも

ほかの ゆめと

ごちゃごちゃに ならないように

- - - -
まど・みちお詩集「うちゅうの目」の「ねむり」より全文。


まど・みちお詩集「うちゅうの目」
まど・みちお詩集「うちゅうの目

この本もお気に入りのひとつ。「さかな」も大好き。

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

小松菜とサイボクハムのウィンナーのトマトソースパスタ、クリームシチュー、はっさく

*誰がなんと言おうと、小松菜大好き。

投稿者 sunameri : 2011年03月30日 23:23 | コメント (0) | トラックバック

世界はうつくしいと

うつくしいものの話をしよう。

いつからだろう。ふと気がつくと、

うつくしいということばを、ためらわず

口にすることを、誰もしなくなった。

そうしてわたしたちの会話は貧しくなった。

うつくしいものをうつくしいと言おう。

風の匂いはうつくしいと。渓谷の

石を伝わってゆく流れはうつくしいと。

午後の草に落ちている雲の影はうつくしいと。

遠くの低い山並みの静けさはうつくしいと。

きらめく川辺の光はうつくしいと。

おおきな樹のある街の通りはうつくしいと。

行き交いの、なにげない挨拶はうつくしいと。

雨の日の、家々の屋根の色はうつくしいと。

太い枝を空いっぱいにひろげる

晩秋の古寺の、大銀杏はうつくしいと。

冬がくるまえの、曇り空の、

南天の、小さな朱い実はうつくしいと。

コムラサキの、実のむらさきはうつくしいと。

過ぎゆく季節はうつくしいと。

さらりと老いてゆく人の姿はうつくしいと。

一体、ニュースとよばれる日々の破片が、

わたしたちの歴史と言うようなものだろうか。

あざやかな毎日こそ、わたしたちの価値だ。

うつくしいものをうつくしいと言おう。

幼い猫とあそぶ一刻はうつくしいと。

シュロの枝を燃やして、灰にして、撒く。

何ひとつ永遠なんてなく、いつか

すべて塵にかえるのだから、世界はうつくしいと。


- - - - -

*長田弘「世界はうつくしいと」より。全文です。


雪崩になった本の片付けをしていたら、本棚の奥で忘れ去られていた詩集がでてきました。

世界はうつくしいと
世界はうつくしいと」長田弘(著)

地震の後、本を読もうと思っても、夢中になって読んでいた本の続きですらも、なぜか落ち着いて本を読めなくなっています。でも、なぜか詩集は大丈夫。一句一句をもぐもぐと噛み砕きながら、じっくりじっくり味わっています。

それまで、詩なんてほとんど興味がなかったのだけれど、1~2年くらい前から、詩集を買うようになりました。が、こんなにじっくり詩を楽しめるようになったはここ数日のこと。

あの大きな地震で、私の中のプレート?もちょっと変動したのかも。自分のことながら、なんとも不思議で面白い。

投稿者 sunameri : 2011年03月27日 23:34 | コメント (3) | トラックバック

雑食動物のジレンマ(上)

しばらく机の上の山の一部になっていたのだけれど、読み始めたらおもしろくておもしろくて夢中になってしまった一冊。

雑食動物のジレンマ(上)
雑食動物のジレンマ(上)」マイケル・ポーラン(著)、ラッセル秀子(翻訳)

おもしろいというのは愉快ということじゃなくて、興味深いという意味です。

トウモロコシの加工の話なんて、「や、やだーーーっ」と叫びながら読みました。どちらかというと不愉快な話のほうが多いかも。

でも、愉快とか、不愉快とかを超えて、私の知りたい!という気持ちを満たしてくれる本でした。あぁ、もっと早く読めばよかった。

先月のこどもクッキングで「酒かす」の話をしていたら、小学生のお子さんが社会科見学で訪れたという「カントリーエレベーター」の話を始めました。私は「カントリーエレベーター」というコトバを聞くのが初めてで、なんの話なのかさっぱりわからず。お子さんにいろいろ質問して、お米の倉庫のこと?と判明するのにだいぶ時間がかかったのでした。私がお米で日本酒を作ること、そのときに酒かすがでる話をしたので、お米つながりでカントリーエレベーターの話がでてきたよう。

この本では、カントリーエレベーターついても取り上げられていました。農家からカントリーエレベーター(穀物倉庫)に集まってくるトウモロコシはいつの間にか「食べ物」から「商品(コモディティ)」へとその概念が変わってしまうという話。地面にちらばるトウモロコシが雨にぬれ、土にまみれているという件には胸がちくちく痛みました。食べ物が食べ物としての扱いを受けないなんて悲しすぎる!

そして「カントリーエレベーターはね、すごくへんな匂いがしていて臭かったの。」と言ってたお子さんの表情を思い出し、どんよりと重たい気持ちになったのでした。

もうひとつショッキングだったのが、肥料をつくる天然ガス、殺虫剤の製造、トラクターや輸送に使われる化石燃焼をすべて合わせると、1カロリーの食糧をつくるのに、1カロリー以上の化石燃料エネルギーを使っていることになるという話。

つまり、人間よりも自動車のほうがエコってこと?!(妙な敗北感orz)

畜産やオーガニック産業についても、とっても興味深い内容でした。さっそく読み始めた下巻も夢中になっています。


雑食動物のジレンマ / The Omnivore's Dilemma

omnivore

1.植物と動物の両方を含む、あらゆる種類、あるいは多岐にわたる種類の食べ物を食べる動物。雑食動物。

2.幅広い分野に好奇心を持ち、あるものは何でも読み、勉強し、概して吸収する者。


------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

牛すじカレー、福神漬け、自家製らっきょう、麦茶

*あみもの部の部活前の軽食。冷蔵庫でねかせておいたカレーを部員と一緒にいただきました。

投稿者 sunameri : 2011年03月05日 23:05 | コメント (0) | トラックバック

女のいい分

図書館で見つけてくる本の中にはびっくりするほど古いものがあったりします。1981年の本でアマゾンでは"古書"扱い?でした。

女のいい分
「女のいい分」丸岡秀子(編集)

農家、酪農家の女性たちの赤裸々な思いがつづられた一冊。本当に苦労、苦労の連続で、自分の平和ぶりが恥ずかしくなってくるほど。

サラリーマンの妻・専業主婦をしてきた私の母親(1945年生まれ)も、もちろん私ほどは自由(好き勝手?)じゃなかったと思うけれど、地方の農家に嫁いだ女性たちよりはのんびりしていたように感じました。

超働き者の裏の農家のおばあちゃんをみるたびに、絶対敵わない!と心の中でいつも白旗をあげているのだけれど、苦労の上に築いてきたものの大きさにただただ圧倒されます。

彼女たちの苦労があってこそ、今の社会があって、私たちがのびのびと暮らしていけるのだと思うと、果たして私たちが次の世代に残せるものはなんだろう?と身につまされるような気持ちになります。

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

ハウスっこ(天宮農園のハウス生しいたけ)のから揚げ、たけのこのグリル、こんにゃくの煮たの、せん切りしょうがのめんつゆ漬け、板麩とねぎのおみそ汁、もちきび入りごはん、梅ゼリー

*塩漬け保存していたたけのこを塩抜きしてこんがりグリル、おいしいオリーブオイルをたらーり。1昼夜塩抜きしたのだけれど、まだ少し塩からい感じ。ちゃんと塩抜きできるのか、ちょっと心配になってきました・・・。でも、食感、風味は◎。あとは時間を味方にするしかないみたい。
*こちら↓ は春子で作ったスパイシー揚げ。絶品です。
春子のスパイシー揚げ

投稿者 sunameri : 2011年02月22日 23:20 | コメント (0) | トラックバック

地球は売り物じゃない! - ジャンクフードと闘う農民たち

あちこちでいろんな取り上げ方をされているTPPの話。いろんなひとがいろんな問題提起をしていて(どれも結構熱が入ってるし)、なかなか全容がつかめないというか、どこに問題があるのか?(そもそも問題があるのか?)というすらよくわからなくて、もやもやとした気持ちが続いてました。

ちょっと古い本なのだけれど、先日図書館で借りてきたこの本を読んでいたら、農産物の自由貿易化の孕む問題点、つまり今繰り広げられているTPPの論点がなんとなくつかめて、だいぶすっきり。

地球は売り物じゃない! - ジャンクフードと闘う農民たち
「地球は売り物じゃない!―ジャンクフードと闘う農民たち」
ジョゼ・ボヴェ&フランソワ・デュフール、ジル・リュノ(著)

もう10年以上も前のことになるのだけれど、フランスの農民がマクドナルドを襲撃したというニュース、日本でも報道されていたと記憶しています。私も今ほどこのテの話に関心があったわけではないけれど、おもしろいひとたちがいるんだなーと思ったことを覚えています。

この事件の中心人物がジョゼ・ボヴェ氏。農民であり、有名な活動家。

ジョゼ・ボヴェ氏と活動を共にするフランソワ・デュフールの2人に対して、農業問題を得意とするジャーナリストのジル・リュノがインタビューしていく形式。熱く語る2人に対して、あぁ私もそこが聞きたい!ということをがんがん突っ込んでくれるので、気持ちよく読んでいけました。

彼らの主張は、彼らが「農的農業」を続けていくことを妨害する農産物の自由貿易化(食のグローバル化)を反対するというもの。

今、農業をやっている人たちから出ているTPP反対という意見はジョゼ・ボヴェ氏らの主張と根っこの部分で共通しているように思います。その土地にあったものを自然環境に過度な負荷をかけずに生産していく権利、そして、消費者が自ら食べるものを選ぶ権利を守るためには私たちもぼんやりしてちゃいけないってこと。

少なくとも、私自身はジャンクフードを否定するつもりはないけど、ジャンクフードしか手に入れられなくなるのは困るよね?という気持ち。

まず「農的農業」がどんなものかを理解しないことには、農産物の自由貿易化・食のグローバル化についての問題提起もぴんとこないはず。巻末の「農的農業」十原則を転載します。少しでも心にひっかかることがあったら、それがきっとはじめの一歩。

1.できるだけ多くの人が農業を営んで生きていけるように、生産量を分配する。

2.欧州全体や世界中の農民と連帯する。

3.自然を尊重する。

4.豊富な資源を有効活用し、気象な資源を節約する。

5.農産物の購入、生産、加工、販売において透明性を追求する。

6.味覚と衛生面で食品の品質を確保する。

7.農業経営において最大限の自律性を確保する。

8.農民以外の農村住民とのパートナーシップを模索する。

9.飼育する動物と栽培する作物の多様性を維持する。

10.つねに長期的な視野を持ち、グローバルに考察する。

これからの農業に必要なことばかりのように思うのだけれど、残念ながら、今、語られている日本の農業の将来は違う方向に向かっているようにみえます。

私ももっとしっかり勉強して、自分のとれるアクションを考えていかなきゃ。

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

ラザニア、りんごとセロリのサラダ、こまつなの巣篭もり、梅ゼリー、紅茶

*「ラザニアが食べたい!」という彼のリクエスト、でもラザニア用のパスタがなかったので、トナカイパスタで。IEKAのトナカイパスタ、見かけによららず?むっちりもちもちなにげに骨太なおいしさ。彼は初めての?ラザニア、大喜びでした(笑)。

投稿者 sunameri : 2011年02月19日 23:52 | コメント (0) | トラックバック

コットンが好き

高峰秀子さんの訃報から、彼女が女優引退後にエッセイストとして活躍していたということを知りました。タレント本の類はあまり興味はないのだけれど、昔の女優さんの書く粋な文章は大好き。さっそくアマゾンで数冊注文。

コットンが好き
コットンが好き」高峰 秀子(著)

期待通り!いいエッセイ集でした。写真もとってもきれいで、文庫ながら贅沢な一冊。一気読みしちゃうのがもったいなくて、少しずつ、少しずつ、かなり引っばって(笑)読みました。

年齢も重ね方しだいなんだなぁとじんわり。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

クリームシチュー、プレーンオムレツ、クレソンのおひたし、ひじきの煮物、ごはん、チーズ(おつまみに)

*たまごかごの上に缶詰を落としてしまい、たまごが4個割れてしまいました・・・。で、割れてしまったたまごでオムレツに。ふだんは牛乳を入れるのだけれど、クリームシチューで使い果たしちゃったので、代わりにマヨネーズをちょっぴり入れて焼きました。マヨネーズ、ふだんはほとんど使わないのだけれど、カルボナーラとかオムレツとかの隠し味にはこっそり使っています。

投稿者 sunameri : 2011年02月10日 22:40 | コメント (0) | トラックバック

犬の行動学

かれこれ1月近く持ち歩き、少しずつ読んでいた本。あるとき、表紙にびっくり。

犬の行動学
犬の行動学」エーベルハルト・トルムラー(著)、渡辺格(翻訳)

「あれーチャイじゃん!」

チャイはきつね犬だと思っていたのだけれど、もしかしたら、ディンゴかも!?そんな新たな発見もあった、思い出深い1冊(笑)。
*「ディンゴ」で画像検索すると、チャイの親類縁者がいーっぱいでてきて笑えます(内輪ウケだけど)。

他の家の犬に比べると、ちょっと野性味の強いチャイ。幼少時代に野良生活を送っていたからか、私の飼い方のせいなのかは謎なのだけれど、そんなチャイの「犬らしさ」が私は大好きで、多少お行儀が悪くても、のびのびと暮らせるようにしてあげたいと思っています。

そういう意味で、犬本来の性質について丁寧に掘り下げているこの本は私にとって興味深い内容が多く、じっくり、楽しみながら読みました。

私が信じてやまない持論のひとつに「夫婦はお互いの鏡」というのがあるのだけれど、「犬は飼い主の鏡(かも?)」が浮上。チャイに対して「多少お行儀が悪くても・・・」も思ってしまうのは、自分自身へのエクスキューズかもね。きゃ。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

豚汁、焼きおにぎり、はくさいの漬け物、日本茶

*彼が友達と軽く飲んでから那須に帰ってくるということで、簡単ごはんに。って、私は毎日簡単ごはんだけどね。きゃきゃ。

投稿者 sunameri : 2011年01月28日 18:36 | コメント (0) | トラックバック

カーミング・シグナル

チャイとの意思疎通もだいぶ上達してきたと思うけれど、チャイが私のことを理解しているのに比べたら、私はチャイが何を考えるか全然わかっていない気がする。で、犬の本も相変わらずあれこれ読んでいます。

カーミング・シグナル
カーミング・シグナル」テゥーリッド・ルーガス(著)、石綿美香(翻訳)

犬のしつけ本だと、どうしても「犬をどうコントロールするか?」ということがメインになってしまうのだけれど、私が知りたいのは犬が、チャイが何を考えているのか、なにを私に期待しているのかを理解するヒントになること。翻訳本のほうがしっくりくるものが多いんだよねぇ。

チャイは表情も豊かで、ちょっと大袈裟なくらいアクションも大きいので、この本の中で紹介されているアクションのほとんどが「そうそう、チャイもやってる!やってる!」と思い当たりました。

例えば、この写真(↓)。みんなに背中を向けてる左の犬にそっくりなチャイを思い出しました。

背中を向ける犬

そうそう、このときだー!(笑)。

みんなに背中を向けるチャイ
一応、顔だけみんなのほうを向いてるところがちょっと違うか(笑)。

犬の動作を"彼らの言語"としてとらえているところが興味深いです。人間も同じようなアクションをすることで、犬を落ち着かせたりできるそう。ふぇぇ、面白そう!!!

この著者、他にも本を出しているそう。でも、翻訳本はこれだけ。久々に原書を読むかぁ。むぅぅ。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

ポトフ(じゃがいも、にんじん、たまねぎ、干しいたけ、たけのこ、ウィンナー、ベーコン)、お豆腐とたまごの炒めもの(お豆腐、たまご、ねぎ、ベビーターツァイ)、古漬けたくあんの炒めたの、焼きおにぎり、酒粕クラッカー、お茶

*夕ごはんの前に仕上げたい仕事があったので、具材とこんぶ、ローリエ、粒こしょう数粒を土鍋に入れてストーブの上に。仕事が片付く頃にはいい匂い。サルサヴェルデと今日お友達にもらったれもんこしょう(ゆずこしょうのレモン版!)でいただきました。ストーブポトフ、この時期一番のご馳走だねぇ。

投稿者 sunameri : 2011年01月13日 23:17 | コメント (0) | トラックバック

facebook

お正月に読もう!と買ってあった本のうちのひとつ。

facebook
facebook」ベン・メズリック(著)、夏目大(翻訳)

フェイスブックは登録だけしてあるけれど放置プレイ。映画「ソーシャルネットワーク」のトレイラーを観て、「ワォ!」とスイッチが入り、映画が始まる前に本を読んじゃったのでした。

フェイスブック誕生の物語は21世紀版「スタンドバイミー」という印象。若い男の子たちの夢、不安、友情、その他諸々(笑)、いかにも青春な感じでいいなぁ。女の子同士だとこうはいかないもん(爆)。

本を読んだら映画は観なくてもいいかな~なんて思っていたけれど、ますます映画が楽しみに。那須で観られるのもうれしいな。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

やなぎガレイの塩焼き、厚揚げとしらたきのすき煮、小松菜のおひたし、さつまあげのあぶったの、もずく、白菜漬けとたくあん、じゃがいもとわかめのおみそ汁、ごはん、りんご、お茶

*まだ三が日だけれど、ごはんはすっかりふだん仕様。明日から仕事始め、今年もがんばっていこう!

投稿者 sunameri : 2011年01月03日 21:10 | コメント (0) | トラックバック

クリスマスプレゼント

ぷーじぷーばさんで見つけてきた、めいっことおいっこへのクリスマスプレゼント。

わたしクリスマスツリー としょかんライオン

本当は1冊のつもりだったのだけれど、2冊にしぼるのもやっと。いい絵本がいーっぱいで、うれしくて、たのしくて、なんだか息苦しくなっちゃった(笑)。

いい本をたくさん送りつけたらきっと本好きなこどもになるはず、と企んでます・・・うしししし。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

チキンソテー(こふきいもをたっぷり添えて)、かぶのポタージュ、くるみのカンパーニュ、チーズ、りんごジャム、紅茶、オランジェ

*仕事帰りに友達がひょっこり寄ってくれて、一緒に夕ごはん。やっぱりひとりで食べるより、ぐんと美味しいねぇ。

投稿者 sunameri : 2010年12月07日 23:10 | コメント (0) | トラックバック

完全米飯給食が日本を救う

2000年2月発売の古い本ですが、とても興味深く読みました。

完全米飯給食が日本を救う
完全米飯給食が日本を救う」井上ひさし、江部康二、坂内幸子、島田彰夫、谷口威夫、幕内秀夫(著)、学校給食と子どもの健康を考える会(編集)

学校関係者でもなく、子どもがいるわけでもない私が、学校給食にこんなに執着?するのも我ながらちょっと不思議な気もするのだけれど、とにかく学校給食はすごく大事。

こどもたちにきちんとした「食」を提供できるようになることで、きっとおとなたちにとってもいい影響がでてくると思うのです。

那須町でも今年からごはん給食が増えるという朗報が入ってきました!ごはんと旬の野菜や海藻のおみそ汁、おひたしや煮物をおかずにした給食が増えれば、加工品よりも地元の新鮮な食材を使えるようになるはずだし、油モノが減れば洗剤だって減らせるはず。

日本を救えるかどうかは???だけれど、ごはん給食の可能性を思うとちょっとワクワクしてきます。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

かまたま納豆うどん、切り干し大根の煮物、こんぶの煮たの、古漬け中島菜の炒めたの

*なんとなく慌ただしい週末でした。おうどんと常備菜で簡単夕ごはん。ほっ。

投稿者 sunameri : 2010年04月11日 23:47 | コメント (0) | トラックバック

なぜ「粗食」が体にいいのか

「うちのごはんみたいなのがいいって書いてあるぞ!」とちょっと興奮気味の彼。はいはい、うちのごはんは正真正銘の粗食ですー(笑)。

こちらは、最近彼が買ってきた本。


なぜ「粗食」が体にいいのか ―「食生活」ここだけは変えなさい!」帯津良一・幕内秀夫(著)

幕内先生の本は既に何冊か読んでいるのでふむふむという感じだったのだけれど、最後の帯津先生の「体の隙間」の話はなかなか面白かったです。

「場のエネルギー」という表現には少々違和感があるものの、外科のお医者さんが食道がんの手術をするのに「肺をよけて、食道をみえるようにして・・・」とか「肺と肋膜がくっついていると隙間を作らなきゃいけなくて・・・」なんて言ってたりするのはすごくリアル。その隙間がなんたるか?は正直ぴんとこなかったのだけれど、自分の体の中に「隙間」があるっていうこと、そして外科のお医者さんがなにもない「隙間」に注目しているというのもすごく新鮮でした。この「隙間」のように、まだまだ医学、科学では語りきれない部分があるということが「ミソ」なのかな、と思いました。

食べ物はお腹だけじゃなくて、心も満たすもの。健康になるためになにを食べるか?で目を三角にすることよりも、もっと健康になって、健康を維持することで、なにができるか?を考えることが大事なんじゃないのかな、と思っています。

で、なんでうちが粗食なのか?んー、私がおいしいと思うから。そして、こういうごはんを食べていると体調がいいから。作るのも片付けるのも比較的楽ちんだから。

いろんな意味で、昔ながらの家庭料理ってよくできてるなぁと思うのです。ちゃんと次の世代に伝えていかなきゃと思う気持ちが、こどもクッキングをはじめとした私の活動の原動力になっています。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

ねぎみそのせ焼きおにぎり、はくさいの蒸したの(かつおぶしとポン酢で)、さといもの煮物、古漬け中島菜の炒めたの、しじみのおみそ汁

*作り置きしてあるもの、残りもので簡単ごはん。楽ちんで、おいしくて、言うことなしっ!(笑)

投稿者 sunameri : 2010年04月04日 22:30 | コメント (0) | トラックバック

クマともりとひと

ネットで調べものをしているときにたまたま目にとまり、気になって注文した本が届きました。

クマともりとひと
クマともりとひと」日本くま森協会発行

日本の山にクマが暮らせるような(人里におりてこないですむような)豊かな森を取り戻そう!という活動を展開している「日本くま森協会」が誕生した経緯が綴られた小冊子なのだけれど、その内容の濃さにびっくり。10分くらいで読み終わってしまうのだけれど、心にずしんと重たいものが残ります。その重たさがいやな感じではなくって、かえって心地よいというか、すがすがしいというか、世の中はこれからじわじわとよくなっていくんじゃないかと希望が湧いてくる感じ。

ある新聞記事をきっかけに、神戸の中学生たちが、今、絶滅に瀕しているツキノワグマを守ろうと立ち上がったという物語。だめな大人たちに、子供たちがおしりを叩いてまわるのです。子供達の力がもう本当にものすごいのです。

良かれと思ってやったことが間違った方向に行ってしまうというのは仕方のないこと。でも、これを方向修正するのはものすごく難しくて、とにかくまっすぐな、強い力が必要。こういうことは、大人よりも、子供のほうが得意な気がします。食育絡みの話のなかで、私がとにかく「こどもの食」にこだわるのはそう信じているから。きっと子供のほうが、本能的に未来、将来を大切に思うからじゃないかなぁ。

いろんなことを考えさせられるとってもいい本です。1冊100円(送料が別途300円)なので興味のある方はぜひ!

>> 日本熊森協会

-------------------------------------------

ごはんメモ

<今日の夕ごはん>

金時豆のカレー(白米とグリーンオリーブを添えて)、だいこんの甘酢漬け、小ねぎとたまごのスープ

*金時豆のカレーはらっきょうっていう雰囲気じゃないなぁ、とオリーブを添えてみたら、なかなか相性がよくって、カレーがすすむ、すすむ。最近、食欲旺盛な自分がちょっと怖い・・・(汗)。

投稿者 sunameri : 2010年02月16日 23:37 | コメント (0) | トラックバック

食堂かたつむり

昨日、地元の本屋さんで平積みになっていた文庫本がたまたま目にとまり、最初の数ページをぱらり。ヒロインの元恋人がインド人だったという設定にびっくり。

お料理モノということで映画のほうが前から気になっていて、あらすじをチェックしていたのだけれど、思いもよらない原作の書きだしに興味をそそられ、文庫本を手にレジに向かったのでした。

食堂かたつむり
食堂かたつむり」小川糸(著)

昨夜寝る前にちょこっと続きを・・・と読み始めたところ、ほぇぇ、そうきちゃうわけ~?!という展開に止まらなくなり、結局一気読み。後半の豚さんのくだりはもう、勢いにのまれ、あっけにとられてしまいました。

メリーゴーランドに乗ったつもりが、絶叫マシンだった・・・みたいな放心感。

(だいぶ面白いものにぶつかっちゃったなぁ)というのが正直な感想でした。

食の本質にぐぐっと迫っているような、でも、ほわほわとあまい綿菓子にくるまれているような、きっと読むヒトの気持ちの在り方次第で、作品から受ける印象も全く違ってしまうはず。

映画のほうも、原作を読む前とはまた別の意味で気になるなぁ。ただただほわほわと描かれていたらがっかりしちゃうだろうし、ぐぐっとリアルに描かれていたら怖いような気もするし。

「食」というものがいかようにも描かれるということに興味をそそられる一方で、知らない間にいけないことをしちゃってるようなちくちくした感じもして・・・なんだか落ち着かない感じ。

おそるべし、かたつむりです(笑)。

-------------------------------------------

ごはんメモ

<今日の夕ごはん>

キムチうどん、厚揚げのゆずみそ田楽、大根の甘酢漬け、野沢菜漬け、いよかん

*おとといのキムチのスープ、雑炊にしようか、おうどんにしようか、迷いに迷って(笑)おうどんに。いただきものの乾麺が期待以上においしく、にっこりつるつるいただきました。

投稿者 sunameri : 2010年02月15日 19:57 | コメント (4) | トラックバック

おばあさんの知恵袋

「快適に暮らす」ということも、興味のあるテーマのひとつ。お掃除の行き届いた家で暮らすのは快適に違いないけれど、残念ながらお掃除はそんなに好きじゃない。なるべく楽ちんにこざっぱり暮らすにはどうしたらいいか?というのはいつもアタマの隅っこで考えていて、ヒントになりそうなことをみつけると、とにかく試してみるようにしています。

ちょうど今、「暮らし」に関するコラムの仕事をしていて、資料集めしているときにみつけたのがこちら。

おばあさんの知恵袋
おばあさんの知恵袋」桑井いね(著)

明治から大正、昭和と時代毎の主婦の仕事が細やかに綴られた一冊。私達のおばあちゃん、ひいおばあちゃん世代のことなのだけれど、想像以上に大きい現代とのギャップにぽかーん。家事を楽ちんにするヒントがみつからないかな?なんて思いは吹っ飛んだのでした。

つつましい暮らしのそこここからかいま見えるのは、ささやかな満足感、充実感。今、私たちがどんなに便利な暮らしをしているかを痛感する一方で、大切ななにかを失ってしまったようにも思えてきて、地面から足が離れてしまったような、なんとも頼りない気持ちで胸がきゅっとします。

今さら数十年前の暮らしに戻ることはできないけれど、これからどう暮らしていくべきか?を考えるのにヒントになるエッセンスがたっぷり含まれているように思いました。

イラストもかわいらしく、ずっと手元に置きたい1冊です。

-------------------------------------------

ごはんメモ

<今日の夕ごはん>

うなぎの蒲焼き・白焼き、う巻き(うなぎ入りたまご焼き)、はくさいと豚バラ肉の蒸し煮、自家製野沢菜とたくあん、大根とあぶらあげのおみそ汁、土鍋ごはん、杏仁豆腐

*うなぎやさんで修行をしてきたというお友達が、自分でさばいたといううなぎを持って来てくれました。うなぎ包丁を見せてもらいながら、うなぎの裂き方の話を聞かせてもらい、ドキドキしました。料理の世界って、本当に奥深くて、底が見えない!お友達がさばいたうなぎ、とってもおいしく、うれしくいただきました。
*友達が来ている間、2階でおとなしくしていると思っていたチャイは、せっかく私が作った述後服を破壊。木のボタンがみつからず、もしかしたら食べちゃったのかも???
*今日、東京に持って帰るつもりで彼が買ってきた胡桃パンが行方不明に。あちこち探した末に、昨日の留守中にチャイがこっそり食べちゃったんじゃないか?ということに。「チャイ、昨日、下に降りてきて胡桃パン食べたでしょう?」彼と2人で問い詰めても、チャイは「なになに?知らない知らない~」とすっとぼけ。参ったなぁ。

投稿者 sunameri : 2010年02月14日 23:32 | コメント (0) | トラックバック

看取りの医者

新聞の書評欄でみかけて気になり、アマゾンで注文。届いた本のページをぱらっとめくったところでとまらなくなり、一気に読んでしまいました。

看取りの医者
看取りの医者」平野国美(著)

在宅医療を専門としたクリニックを立ち上げ、試行錯誤しつつ、あたたかでおだやかな終末医療をめざす平野医師がつづる実話9編。そのいずれもが痛々しいほどにリアル。

それぞれ施設で暮らしていた高齢の祖父母をおととし、去年と看取りました。老人介護の大変さを痛感し、介護施設の職員の方々の献身的な対応に感謝する一方で、施設・病院で迎える死について様々な思いが残りました。できることなら、自分の家族は最後の最後まで家で過ごせるようにしたいと強く強く思ったのでした。

どれだけ長生きしたかという"量"よりも、生きている間にどれだけ充実した時間を過ごせたかという"質"のほうが、送られる人にとっても、送るひとにとっても、きっと大事なことのはず。

最先端の医療を受けたいひと、親しいひとに見守られるなかで静かに最期を迎えたいひと、それぞれが自分の納得できる医療を受けられるようなしくみができるといいなと思っています。

-------------------------------------------

ごはんメモ

<今日の夕ごはん>

ぶり鍋(はくさい、えのき、ねぎ、ぶり)、クレソンのおひたし、ごぼう・れんこん・切り干し大根のきんぴら、自家製たくあん、あずき入り玄米、国産オレンジ

*煮魚やお魚のお鍋が大好きな彼。週末はお魚やさんに行くのが楽しみの1つです。今日はおいしそうなぶりがあったのでお鍋に。はくさい、えのき、ねぎを昆布だし、塩少々でコトコト煮た中にさっと湯通ししたぶつ切りのぶりを加え、火が通ったところでおしょうゆ少々。ポン酢とおろし生姜を添えていただきました。

投稿者 sunameri : 2010年02月06日 23:18 | コメント (0) | トラックバック

粉を味わうお菓子の本

先日、鹿沼のアンリロさんでランチをいただいてきました。

平日だったのに、オープン時間ほぼちょうどに到着したらすでに駐車場はいっぱい。お店のほうも予約の方だけで満席とのこと。1時間ほど待って、おいしいランチにありつくことができたものの、その人気ぶりにびっくりしたのでした。

粉を味わうお菓子の本

レジ横にあった小さなお菓子本、小さくて、かわいらしい本なのだけれど、レシピのほうはなかなか骨太(!)。卵、バター未使用のお菓子も紹介されています。

これも地方出版シリーズになるのかな。ささやかながら、なんとも頼もしい!ちょっとはまっちゃいそうです。

-------------------------------------------

ごはんメモ

<今日の夕ごはん>

地元のお料理のおいしい居酒屋さん「れん」にて夕ごはん。しめさば、かわはぎの薄造り、きんめの煮付け、和牛のメンチカツ、幻豚のロースソテー、など。

投稿者 sunameri : 2010年02月05日 23:16 | コメント (0) | トラックバック

日々雑穀

もちきびや黒米を白米にまぜていただくことは結構あるのだけれど、雑穀を炊いて、お料理することはほとんどありませんでした。が、地元の直売所に雑穀が並んでいるのをみつけ、雑穀のお料理ももうちょっと勉強してみようかな?と思っていたところ目にとまったのがこちら。

日々雑穀
日々雑穀 ― 信州伊那谷「野のもの」の楽しい雑穀料理 ― 」吉田由季子&吉田洋介著

お料理のレシピ以外にも雑穀の育て方なども詳しく載っていて、読み物としてもかなり楽しめます。そしてなによりも地方出版というのがうれしい。地方発のお料理本ももっともっと増えていけばいいのになぁ、と思ってます。

-------------------------------------------

ごはんメモ

<今日の夕ごはん>

中華風はくさい鍋、塩鮭、あぶたま、にんじんのサラダ、納豆、たくあん、きゅうりの漬物、土鍋ごはん

*はくさいと豚バラ肉をごま油たっぷりのスープで煮込むお鍋、簡単なのに、とってもおいしくてにっこり。
*"あぶたま"は袋にひらいたあぶらあげに卵をいれて口を閉じ、甘辛くにつけたもの。ごはんがすすむほっこりおかず。

投稿者 sunameri : 2010年02月04日 23:15 | コメント (0) | トラックバック

人イヌにあう

チャイが来て3ヶ月。最初の頃に比べたらうそみたいにコミュニケーションがとれるようになってきたけれど、なんで???と理解できないこともたくさんあります。どうしても私のほうが立場が強いわけだから、私のほうがチャイを理解する努力をしないとね・・・ということで、犬の本もいろいろ読んでます。

人イヌにあう
人イヌにあう」コンラート・ローレンツ(著)、小原 秀雄(翻訳)

動物行動学というジャンルを確立し、ノーベル賞も受賞した立派な先生によるエッセイなのだけれど、犬に限らず、動物全般への愛がそこここにちりばめられた、心温まる一冊。泣きたくなっちゃうようなお話もたくさんでてきます。

動物と暮らす楽しさがぎゅっと詰まってます。きっとこれから、何度も繰り返して読んじゃうと思うな。

-------------------------------------------

ごはんメモ

<今日の夕ごはん>

わさび菜と自家製ベーコンのパスタ、金時豆のスープ、はくさいとりんごのサラダ、国産オレンジ

*先日パントリーの片付けをしていたら、2年前?3年前?くらいの金時豆がでてきました。さっそく水に浸して、昨夜コトコトと煮たのだけれど、なかなかやわらかくならない・・・やっぱり豆も古くならないうちにいただいたほうがいいことを実感。で、まぁまぁやわらかくなった豆、夏につくっておいたトマトソースで煮込んでスープにしました。ほくほくおいしくいただきました。

投稿者 sunameri : 2010年01月31日 22:24 | コメント (0) | トラックバック

これなら誰でもできる日本の杉で小さなお家

今年は庭に小さな厨房を作り、地元の食材をつかったおそうざいやさんを始めようと思ってます。年末に保健所との諸々の調整は一応済んで、まずは厨房の建設から。

軽トラを借りて木材搬入!
*へなちょこにロープをかけたのは私・・・。お店のひと、積み込みまで手伝ってくれたのだけれど、ロープはかけてくれなかったのでした。本当は積みおろしまでついてきて欲しかったくらい・・・(甘えすぎ!)。

今日はホームセンターで木材を購入、必要サイズに切ってもらって、軽トラを借りて、作業場までえほえほ運んで、無事搬入完了!(といっても全体の8分の1くらいの材料なんだけど・・・。)

えぇ、厨房は自分で作るんです(爆)。

自宅のハーフビルド → 納屋のセルフビルド(キットだけど) → 薪小屋作り → 作業小屋のハーフビルド → 鶏小屋作り の豊富な?経験を生かして、今回は全部自分で作るつもり。もしかしたら、途中から大工さんにSOS!となるかもだけれど。

「そこからやるかねー。」

と友達にも笑われましたが、不景気でお金もないし(泣)、仕事も少なめ(号泣)、おかげで時間は結構ある(!!!)それなら自分でやるのが一番かな、と。

いろんな本を買って検討した結果、今回の教科書はこちらに。

これなら誰でもできる日本の杉で小さなお家―セルフビルドの新工法
これなら誰でもできる日本の杉で小さなお家―セルフビルドの新工法」 後藤雅浩(著)

まずもってタイトルがいい!

おととし作った鶏小屋はなんちゃって2×4工法。基本的な考え方はこの本の内容とほぼ同じなので、これならできるかな?や、これならできる!と思ったのでした。

本当はすべて無垢材で仕上げたいのだけれど、保健所的にはNGのよう。とりあえず建物の構造から作り始めるのだけれど、床や壁、屋根をどんな素材にするのかは未だ検討中。はてさて、どんな厨房になるのかなぁ。

ちなみに、本日の現場監督は車の中でじっと待機でした。いいコで待っていて、えらい、えらい。

-------------------------------------------

ごはんメモ

<今日の夕ごはん>

かまたま納豆うどん、ちぢみほうれんそうのバターソテー、大根の甘酢漬け、日本茶、梅のビール煮

*直売所で買ったちぢみほうれんそう、あまくて、やわらかくて、にっこりでした。見た目もかわいくって、大好き!
*うちの畑でとれたへなちょこ大根で作った大根の甘酢漬け。味はまぁまぁなのだけれど、ほそっこい大根なので、皮ばっかり!本当のところ、へなちょこ大根の甘酢漬けって感じ。くぅぅ。
*軽めの夕ごはんになった理由は、お昼が遅かったのと、鶏小屋のいたち対策をしていてくたびれちゃったため。いたち対策、どの程度効果があるのかは???だけれど、夕方、暗くなるまでえほえほがんばりました。

投稿者 sunameri : 2010年01月18日 20:48 | コメント (5) | トラックバック

あたまをつかった小さなおばあさん

「ほんわかとタフに生きるひとり暮らしのおばあさん」は目指しているもののひとつ。もちろん、ひとり暮らしじゃないほうがいいけど、たとえひとりになっても、楽しく暮らしていけるくらいに(心も身体も)鍛えておかなきゃ、と思うのです。

あたまをつかった小さなおばあさん
あたまをつかった小さなおばあさん」ホープ・ニューウェル(著)、山脇 百合子(イラスト)、松岡 享子(翻訳)

このおばあさんは「頭がいい」というわけではなくて、一生懸命「頭をつかっている」ところがなんともほほえましいのです。頭を使うときのスタイルが決まっているのも、すごくいい(笑)。

自分のできることを一生懸命考えて、行動を起こすことこそが、満ち足りた暮らしを得るための大事な鍵なのだと思います。満ち足りるのって、得したとか、損したとかとは別のもの。自分自身が納得できることをもっともっと大事にしなきゃと思います。

えーーーっ、それでいいの???と思っちゃうこともたくさんな小さなおばあさんのお話が9つ。私は一番最後のおばあさんがあたまをやすませる話が一番好きです。

夜がどんどん長くなり、本を読むのがますます楽しい季節です。

-------------------------------------------

ごはんメモ

<今日の夕ごはん>

さわらのづけ焼き、さといもの煮物(さといも、にんじん、しいたけ、豚バラ肉)、こまつなのおひたし、大根とくらげの中華風あえもの、だいこんの甘酢漬け、しじみのお味噌汁、七分づきごはん

*お魚屋さんおすすめのさわらはあぶらものって、おいしかったです。
*こまつなとだいこんは私の畑でとれたもの。うれしさもひとしおです。

投稿者 sunameri : 2009年12月04日 16:31 | コメント (0) | トラックバック

農民になりたい

今回、高速バスのお供はこちら。著者も、インタビューを受けている農業を生業とする人々も、ほぼ同年代。バブルの時代を通過してきたからこそ感じることが通じているような気がしました。

農民になりたい
農民になりたい」(文春新書) 著:川上康介

私も時折友達の畑に手伝いと称して行っては、野菜づくりのこと、土づくりのことを教えてもらっています。暑かったり、寒かったりしても、やっぱりその時々で畑はとても気持ちがよくて、農業はたいへんだけどものすごくおもしろい仕事だと思うようになりました。自分の家の小さな畑もいとおしいけれど、プロの畑はもっとずっとおもしろいです。

ただ、そのおもしろさを言葉で表現するのはちょっと難しくて、今の私はこの本を読んで、うんうん、そうそう、とノリノリになれたけれど、きっと東京にお勤めしていたころは、ふーん、そうなんだー、くらいだったはず。年収などのリアルな数字ばかりが目立ってしまって、農業ってやっぱりたいへんなんだなぁ、と思ってしまうひとが多いんじゃないかと心配になってしまいました。

農業に関心があるひとにも、ないひとにも、自らの生業として農業を選んだひとたちのがんばりの源がどこにあるのかを探りながら読んでもらいたいなと思います。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん>

ピーマンのツナ詰め焼き、だいこん葉とじゃことのりの炒め煮、だいこんとにんじんの中華風ピクルス、香菜納豆、いろいろ青菜のおみそ汁、七分づきごはん、ヨーグルト+ルバーブジャム添え(デザート)、玄米茶

*週の半分くらいはミートレスデーにしたいのだけれど・・・今日はランチにハムサンドを食べちゃった(笑)。以前に比べて食べるお肉の量はぐんと減っているのだけれど、全く食べないというのは案外難しいです。ベジタリアンを目指しているわけではないけれど、もう少し意識してお肉をいただくようにしたいな、と思ってます。

投稿者 sunameri : 2009年10月28日 23:10 | コメント (0) | トラックバック

種まきノート ― ちくちく、畑、ごはんの暮らし

特に予定がない日は、朝、目が覚めてからしばらくベッドの中で本を読みます。こう見えて?ひどい低血圧のため、のんびりエンジンをかけたほうが調子がいいのです。

ベッドサイドには必ず数冊の本が置いてあって、夜寝る前、朝おきたとき、そのときの気分の本をてにとります。で、今朝選んだのは・・・

種まきノート ― ちくちく、畑、ごはんの暮らし
種まきノート ― ちくちく、畑、ごはんの暮らし早川 ユミ(著)

ゆるゆる気分を味わうつもりが、にわとりの話のところでいなくなってしまったあーちゃんのことを思い出し、泣けてきました。自分でもびっくりするくらい、泣けて、泣けて、こんなに泣いたのはいつぶりだろう?と思うほど(「庭をでためんどり」を読んで号泣したとき以来だ!)。おかげで、あーちゃんがいなくなったことをようやく自分の中で消化できそうです。(頭では誰かに食べられちゃったんだと思いながらも、どこかである日ひょっこり帰ってくるんじゃないかと期待する気持ちもあったのでした。)

にわとりの話はほんのちょっぴりで(笑)、暮らしの中に日々の仕事がとけこんでいる様子が心地いい、ゆるゆる本です。しっかりとした意志さえあれば、どんな生き方だってできることがわかります。そう考えると、私たちってすごくめぐまれているんだよねぇ。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

さんまのアンチョビーとパセリのパスタ、にんじんサラダ、きゅうりのピクルス、じゃがいもとベーコンとドライトマトのスープ、ミルクティー

*さんまのアンチョビーはそあらまのマスターに教えてもらってチャレンジしたもの。ものすごくおいしくってびっくり。来年からは定番にしよっと。
*手作りベーコンはコロコロに切ってジップロックにいれて冷凍しました。スープにちょっといれるだけでいいだしがでます。また作らなきゃ!

投稿者 sunameri : 2009年10月06日 22:35 | コメント (0) | トラックバック

そろそろスローフード

今朝は友達の畑のお手伝いに行くつもりだったのだけれど、バシャバシャという雨音に目を覚ますと「雨なのでゆっくり寝てください」というメールが。友達の言葉に甘えて畑はお休みに。せっかくの朝時間、有意義に過ごそうと読書タイム!

そろそろスローフード~今、何をどう食べるのか?
そろそろスローフード~今、何をどう食べるのか?」 島村菜津・辻信一(著)

先日読んだ「いよいよローカルの時代」と同じゆっくりノートブックシリーズ

スローフードと「地産地消」は切っても切り離せない関係で、土地と食とのつながりを無視できないことが様々な切り口から綴られているのだけれど、正直、東京にいるころはこの手の話にぴんとこなかったなぁ。私自身、最近ようやく実感できるようになったこと。そうだよね、そうだよねぇとうなづきながらページをめくりました。

あふれる情報の中で「今、何をどう食べるのか?」というのはなんだかとってもややこしいことに・・・。どう食べるかというのは、どう暮らすかということ。簡単そうで、なかなか難しい。いやいや、そう難しく考えるようなことでもないのかなぁ。

「そろそろスローフード」の「そろそろ」には「そろりそろり」の意味もあるそう。あわてず、焦らず、そろりそろりと進んでいけばいいんだよねぇ。ということで、のんびりいきましょう~。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

カルボナーラ、にんじんのポタージュ、トマトのサラダ、赤たまねぎのマリネ、いちじくのシャーベット(デザート)

*自家製ベーコンをたっぷり入れたカルボナーラ。今日はチーズなし、生クリームなしのたまごだけカルボナーラ。さっぱり味のふだん着な(笑)カルボナーラになりました。
*にんじんのポタージュはナツメグ少々と、フレッシュのパセリをたっぷりのせて、にんじん1本分をぺろり。栄養満点!
*いちじくのコンポートのシロップを凍らせただけのシャーベット。ふんわりロゼ色でねっとりとした食感。リッチなデザートににっこり。

投稿者 sunameri : 2009年09月29日 22:47 | コメント (0) | トラックバック

典座さんの健康料理

典座(てんぞ)料理というのも最近気になっているもののひとつ。禅宗の寺院でお料理を作ることを修行のひとつとして行うひと、その役割が典座(てんぞ)。精進料理と呼ばれるお肉や卵を使わない野菜中心のお料理のいわばプロフェッショナル。そんな典座さんによる「食」のとらえかた、お料理レシピが紹介されています。

典座さんの健康料理
典座(てんぞ)さんの健康料理 禅宗700年 食の知恵」山崎紹耕(著)

「知過必改(ちかひっかい)」「歩歩是同乗(ほほこれどうじょう)」「看脚下(かんきゃっか)」などの禅語に沿って語られる「食」のとらえかたは、いずれもシンプルで、日頃様々な情報に振り回されがちな私たちにもすっと納得できるお話ばかり。

健康のために何を食べるべきか?よりも、とにかく食べ過ぎない、少食にすることが一番という件には確かに!と思い、ちょっぴり反省。でも、腹八分だって結構難しいのに、理想は腹六分だそう!それはかなり厳しい修行だ・・・。

厳しい修行の期間中にふるまわれるおうどんの話、200人分もの里芋の煮付けをだめにしてしまった話など、あたたかくて、切なくて、読んでいて涙がでそうになりました。料理を任せられるという責任はお坊さんも、家庭の主婦も、レストランのシェフも、本質はきっと同じなのだと思いました。

「食」についていろいろ考えていくと、「生きていくこと」そのものにどんどん近づいていっちゃうように思えます。あまり頭でっかちにならないよう(笑)、作りながら、食べながら、自分なりの答えを見つけられたらいいなぁと思ってます。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

クリームシチュー、間引き白菜といかとたまごのサラダ、アスパラのソテー、バケット、チーズ

*彼のリクエストにより久々のクリームシチュー。バターたっぷりのホワイトソース・・・も、たまにはいっか(笑)。

投稿者 sunameri : 2009年09月25日 22:28 | コメント (0) | トラックバック

いよいよローカルの時代

お茶の水、水道橋、神保町あたりって、なぜか好きなエリア。気取らない感じがいいのかなぁ。
先日上京した折に、駿河台にある小さな本屋さんでみつけたのがこちら。

いよいよローカルの時代
いよいよローカルの時代」 ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ、辻 信一 (著)

タイトルをみた瞬間に「そうそうそう!ローカルの時代だよねぇ」とみょうにうれしくなったのでした。「いよいよ」というところがなおさらうれしい(笑)。

最近、なんとなくしっくりこないことが重なって、激しく本を読んでます。なにかを探そうとしているのか、現実逃避なのか、もしかしたらひたすら文字を追うことが一種のセラピーなのかも?いずれにしても、悶々と悩むよりは読書!なのです。

そんな気分で手にしたものながら、今、まさにこういう本が読みたかったの!!!状態(笑)、日頃の悶々とした思いを多いに励ましてくれるものでした。

那須に来て、東京にいる頃には想像もできなかったような体験を重ねながら、私自身の根っこの部分が少しずつ少しずつ変化しているのだけれど、たまに激しく不安になったり、焦ったりしてしまうのです。考え方や気持ちの変化に身体がついていけなくて(いや、逆かな?ま、どっちでもいいか。笑)今のままでいいのかな?とぐらぐらしてしまうのです。

そんなへなちょこな気持ちをどーんとふきとばしてくれるお話がいっぱい、そして、今の世界的なシステム不全の解決の糸口をローカルフードに見出しているところもツボで、だよね?だよね?私もそうだと思ってるのぉーと叫びたい気分になったのでした。

*ちなみに、ローカル=田舎とか、地方とは限らないと思います。私自身が東京にいる頃は学校とか、会社への所属しか意識しなかったのだけれど、那須に来て、自分の暮らす地域を強く意識するようになったということです。

いつも思うのだけど、読書って、10冊読んで、100冊読んで、そのうち1冊でも自分の思いと共感できるものがみつかると、ものすごく励みになって、自分に自信が持てるようになります。共感できなかった9冊とか、99冊にもやっぱり読む価値はあって、自分が気付かなかった別の考え方を知ることができるということ。

とかなんとか言いながら、またまたアマゾンにオーダー。心の旅?!は果てしなく続きます。きゃきゃ。

投稿者 sunameri : 2009年09月18日 15:22 | コメント (0) | トラックバック

「エコ罪びと」の告白

今週の東京往復のお供は「「エコ罪びと」の告白」。

「エコ罪びと」の告白
「エコ罪びと」の告白」フレッド・ピアス(著)、酒井泰介(翻訳)

自分の暮らしを支えている現実をひもといていく、というアプローチは私自身の関心にすごく近くて、「べき論」だらけの環境本?よりもだんぜんしっくりきて、夢中になって読んでしまいました。Amazonでも「よく一緒に購入されている商品 」になっているけれど、エリザベス・ロイトの「追跡!私の「ごみ」―捨てられたモノはどこへ行くのか? 」と著者がとっているスタンスが近いように思いました。セットで読むとより楽しめると思います。

結婚指輪からスタートして、携帯電話やTシャツ、食料品と、どれもが私自身の暮らしにも身近なものばかり。これらが作られるルートをたどり、彼が現地に出向いて見てきたことは、できれば知りたくなかった・・・と思うようなこともたくさんあるのだけれど、自分の犯している「罪」を知らないでいることもまた「罪」じゃないかと。

どう考えても「自分は当事者じゃない」とは言えない現実に気持ちが重くなる一方で、どうにも救いようがないというわけでもなさそう・・・と思えたのが救いでした。

環境問題については、考えれば考えるほどなにがよくって、なにがよくないのかわからなくなるし、少なくとも今の私の暮らしは自給自足も地産地消も残念ながら全然無理。だからといって、バブルの頃みたいにじゃんじゃか消費して、いらなくなったものは処分して、というのも今はもうできず。どこかに自分なりの落としどころを見出していくしかありません。

事実を知る努力をすること。そして、どんな状況でも希望を見出し、行動を起こしていくことが、今、私たちが求められていることなんじゃないかと思います。

ユーモアたっぷりの文章は軽く読めて、でも、立ち止まってじっくり考えてみたくなる話も盛りだくさんな一冊。こういう本、大好き!

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

ズッキーニのグリル、ピーマンのおひたし、なすとわかめのおみそ汁、トマタコごはんのおにぎり

*わーっと仕事をしていてはっと気付いたら22時過ぎ・・・軽めの夕ごはんにしておきました。明日はおなかがすいて目が覚めるな、きっと(笑)。

投稿者 sunameri : 2009年09月03日 23:00 | コメント (0) | トラックバック

しくみの話

選挙には行くけれど、いつでもしっくりこない感じがあって、いったい自分がなににしっくりこないのか?ずっとずっと気になっていました。たまたまこの本の紹介をみかけて、もしかして、選挙のしくみがしっくりこないのかも?とさっそく注文。

日本の選挙―何を変えれば政治が変わるのか
日本の選挙―何を変えれば政治が変わるのか」加藤 秀治郎(著)

読みやすい本とは言えないものの、集中して読みこんでいくと、なかなか興味深く、関連本も読んでみようかな・・・と思ってしまうほど。先日、久々に病院に行くことがあり、なが~い待ち時間、この本のお陰で退屈することなく過ごすことができたのでした。

那須に来てからも何度か選挙はあったのだけれど、地方選挙などは全く勝手がわからなくて戸惑うばかりだったし、今回の衆院選も、栃木3区・・・むぅぅな感じで、東京にいた頃と選挙に対する印象もだいぶ変わってきました。その辺りも含めてなんで?なんで?という思いもあって、日本の選挙のしくみを丁寧にひもといてもらえたのは有り難かったのでした。

しっくりこない感の理由は判明しきれなかったものの、選挙のしくみの前提となる意志であるとか、思想のようなものがはっきりしていないから、なんで現状のしくみで運営されているのかよくわからない・・・という件には納得。ゴールがはっきりしないままにごにょごにょって感じ、すごくもやもやするよねぇ(笑)。

自分の投じる一票が「活きている」という実感を持てないというのは、やっぱりしくみのどこかに問題があるのだと思います。選挙に行かない人が多いのも、当事者意識を持てないからという理由も大きいんじゃないかと。「選挙に行こう~」なんてつまらない広告宣伝するよりも、選挙に行かないと自分が困るんだ!と人々が思うようなしくみを作ることにお金を使ったほうがいいんじゃないかなぁ。

少しでも世の中がよくなっていくように、ちゃんと勉強して、自分のできることから行動を起こしていけたらと思ってます。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

とうもろこしごはん、ねぎのオムレツ、プチトマトとバジルのサラダ、いんげんのくたくた煮、きゅうりのQちゃん、なすのおみそ汁(山椒を添えて)、梅の砂糖漬け(デザート)

*わーいんげんが食べきれないーというときのお助けメニューが「くたくた煮」。お出汁(今日は冷凍しておいたしいたけの戻し汁)少々とみりん、おしょうゆを大さじ1~1・1/2ずつを加えた煮汁で、いんげんがくたくたになるまで煮ます。どっさり!のいんげんもぺろりいただけます。冷蔵庫にいれると2~3日は保存も効くのも◎。

投稿者 sunameri : 2009年08月26日 22:03 | コメント (0) | トラックバック

知っていますか子どもたちの食卓―食生活からからだと心がみえる

毎日のごはんを楽しみにするお子さんが増えるように!という思いでこどもクッキングの活動を続けているものの、現実とのギャップはどんどん広がっているんじゃないかと胸の中がどんより重たくなりました。

知っていますか子どもたちの食卓―食生活からからだと心がみえる
知っていますか子どもたちの食卓―食生活からからだと心がみえる
足立己幸(著))、NHK「子どもたちの食卓」プロジェクト(著)

テレビをみながら、ゲームをしながら、朝も夜もたったひとりで食事をするこどもたちが増えているという調査結果、そして、こどもたちの描くなんともさみしげな食卓の光景は、私のイメージする食卓のイメージとはあまりにかけ離れていて、ただただびっくり。

もちろん子育て世代が忙しいのはわかるのだけれど、ごはんを一緒に食べなかったら、コミュニケーションの機会だってぐんと減ってしまうのでは?と心配になります。というか、ごはんを食べているときのこどもたちって本当に面白いことをしゃべりだすし、楽しげだし、あんなに楽しい時間を日常的に味わえるなんて、私にとってはものすごくうらやましいことなんだけどな。

初版が出版されたのが2000年2月、調査が行われてから10年、今のこどもたちはどんな食卓を囲んでいるのかなぁ。

子育て・教育問題の対策として、子ども手当の支給をとなえる人が多いけれど、今起きている問題って、お金で解決できることなのかなぁ。

こどもとごはんにまつわることをいろいろ考えていると、私が目指していることってファンタジーなのかも?と不安になってきます。いやいや自分の信念にしたがって絶対にギリギリまでがんばらなきゃという思いなおすのだけれど、自分のこどもがいない現実をつきつけられると、思わずひるんでしまったり。

でもでも、私の知ってるお子さんたちは、ごはんの楽しさもちゃんと知ってるし、いのちをいただいていることにもちゃんと気付いてる。きっと大丈夫!自分に言い聞かせながら、今後の活動のふくらませかたにうんうんうなりつつ、知恵をしぼります。

投稿者 sunameri : 2009年08月19日 23:23 | コメント (0) | トラックバック

寺よ、変われ

去年、今年と半年の間に祖父母を送りました。2人とも高齢だったし、私自身は近くにいて祖父母との時間をたっぷりもてたこともあって、悲しみよりも「お疲れ様でした」という気持ちのほうが大きかったのでした。

ただ、祖母のときも、祖父のときも、葬儀にいらしたお坊さんの対応にはがっかりさせられることばかりで、どうして?という気持ちがずっと心の中でもやもやしていました。

寺よ、変われ
寺よ、変われ」高橋 卓志(著)

新聞の書評欄に紹介されていたのを見て、私のもやもやを解消してくれるかも?とさっそく注文。期待通りの1冊でした。

遺族の悲しみに少しでも寄り添おうという気持ちがないのがあまりにも露骨なお坊さんに、私は心底失望したのだけれど、この本を通して、多くのお寺の現状、そしてお坊さんたちの関心がどこにあるのかがわかり、お寺から気持ちが離れていくのは当然のことと納得。代々檀家となっているお寺に葬儀を依頼しない人もでてきているという話に「そうそう、そうしたくもなるよねぇ!」と思わず前のめりに。

著者ほどの活躍は求めないまでも、お寺が、地域の人々が、本当につらいとき、悲しいとき、困ったときに駆け込めるような場所になってくれたらと願うばかりです。

*日本には8万を超えるお寺があり、20万人にも及ぶお坊さんがいるそうです。全国の小・中・高校をあわせても4万、コンビニも4万軒だそう。お寺って、ものすごいポテンシャルをもっているってことだよねぇ。もうちょっとがんばって~。

投稿者 sunameri : 2009年08月15日 21:39 | コメント (0) | トラックバック

読み聞かせ本

6月に地元の小学校で読み聞かせデビューをしたときに、まずは「読み聞かせのいろは」を…と慌てて注文したものの、やっと読み終えた「読み聞かせ本」2冊。

読み聞かせ この素晴らしい世界 先生、本を読んで!こころを育てる読み聞かせ実践論

読み聞かせ この素晴らしい世界」ジム・トレリース(著)、亀井 よし子(訳)

先生、本を読んで!こころを育てる読み聞かせ実践論」村上 淳子(著)

いずれも、本好きな人にとっては「そうそうそう!」と思う話がたくさん紹介されているのもうれしいし、読み聞かせ向きと紹介されている本にも興味津々(さっそく数冊注文!)。こどもの心をとらえる本、読まずにはいられません。

テレビやゲームに時間をとられてしまって、今、お子さんたちが読書を楽しむ機会が減っているのでは?というのはすごく心配していることの1つ。テレビやゲームと比べると、本の楽しさってわかるまでのハードルがちょっとだけ・・・いや、だいぶ高いと思うから。

お子さんたちを本好きにさせるための活動もやりたいなぁ。

投稿者 sunameri : 2009年07月29日 22:32 | コメント (2) | トラックバック

追跡!私の「ごみ」―捨てられたモノはどこへ行くのか?

東京の家とバス停のアクセスがよいので最近高速バスを利用することが多かったのだけれど、今日は観光モードのおじちゃん、おばちゃんがわんさか乗っていて那須行きのバス車内はかなりにぎやか(私の前に座っていたおばあちゃんは小声でカラオケしてたし・・・)。夏休み中は渋滞も心配だし、しばらくは新幹線にしたほうがいいかも・・・。

那須に戻る車内のお供はこちら。

追跡!私の「ごみ」―捨てられたモノはどこへ行くのか?
追跡!私の「ごみ」―捨てられたモノはどこへ行くのか?
エリザベス・ロイト(著)

まだ読み終わっていないのだけれど、とっても興味深い本です。

私自身、那須に来てから、自分の出すゴミについて意識するようになったので(それまではマンションのゴミ置き場に出したところでおしまい、でした)、あーわかるわかる!という話題がたくさんでてきます。

今はあっちにいってもエコ、こっちにいってもエコエコ言われているけれど、なんのために?というところがすごくフワフワしている感じがして、正直なところ、一緒に盛り上がれないなーと思うことが結構あります。

私たちはもっともっとしっかり自分の足もとを見つめて、多少後ろめたい気分を味わってもいいんじゃないかな、と。

きちんと読み終わったら、また感想を追加するつもりです。

投稿者 sunameri : 2009年07月17日 16:25 | コメント (0) | トラックバック

庭を出ためんどり

にわとり関係の本もいろいろ集めているのだけれど、ひよこを孵したあーちゃんの気持ちが綴られているようで、読みながら思わず号泣してしまいました。

庭を出ためんどり
庭を出ためんどり」ファン・ソンミ(著)、キム・ファンヨン(イラスト)、ピョン・キジャ(翻訳)

ヨーロッパではあと数年でにわとりのケージ飼いが禁止されるそう。日本もヨーロッパに続くべき!とまでは言わないけれど、もう少し多くのひとがにわとりたちの現実に目をむけて、もうだけ少し踏み込んで考えてくれるようになればいいなと思っています。

のびのび暮らしているにわとりのたまごをわけてもらう、という思いで大切にいただくような、にわとりと人間の関係が、そんな風になったらいいのになぁ、という思いが強まりました。

私のほうににわとりに愛着がなくても(笑)十分楽しめる1冊です。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

グリーンピースごはん、ひじきの炒め煮、かじきの生姜醤油漬け焼き、あぶらあげのあぶったの、おさしみこんにゃく、きゅうりのたまり漬け、たいやき(デザート)

投稿者 sunameri : 2009年06月12日 23:41 | コメント (2) | トラックバック

お月さまってどんなあじ?

地元の小学校での読み聞かせの2回目。今日担当したのは4年生。

読みたいと思う本がなかなかしぼれなくて、結局、今日は2冊持っていって、お子さんたちに選んでもらいました。

で、選ばれたのは「お月さまってどんなあじ?」ミヒャエル・グレイニェク(著)。

お月さまってどんなあじ?

那須の空にうかぶお月さまって、なんだかやけにおいしそうに見えるので、登場人物たちの気持ちに添って(というかかなり入り込んで)読むことができました。何度も練習していた本なのだけれど、クライマックスの部分では、読みながら、ちょっと興奮しちゃったし(笑)。

「この本、知ってる!」

というお子さんもいたのだけれど、みんな、楽しそうに聞いてくれました。今日のお子さんたち、今夜から、お月さまをみたらよだれがでてくるんじゃないかなぁ。

ちなみに、一緒に持っていた本は「パンやのくまさん」フィービ・ウォージントン(著)。
パンやのくまさん
彼(=くまさん)の働きぶり、暮らしぶりがすごくよくって、しびれます。

お子さんたちが大人になって、どんな仕事についても、彼(=くまさん)のように、淡々と、潤いのある暮らしができるよう、今の大人たちはもっとがんばらなきゃと思うのです。この本も、機会があれば、お子さんたちと一緒に読みたいなぁ。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日のお昼ごはん >

きつね丼(揚げたてあぶらあげ+かつおぶし、おしょうゆ)、こまつなとグリーンピースのおみそ汁、おからのハンバーグ(昨夜の残り)、きゅうりのたまり漬け

*お豆腐屋さんによったら、ちょうどあぶらあげが揚げたて!(ラッキー!)。香ばしいきつね丼、最高のごちそうなのです。
*こまつなとグリーンピース、おかしな組み合わせなんだけれど、ちょうどうちの畑ではお隣どうし。両方ともおいしそうだったので一緒におみそ汁にしてみたら、とってもおいしかったのでした。
*夕方、おからドーナツの試作をして、大量に味見。おなかがいっぱい、胸いっぱいになってしまって、夕ごはんはおからドーナツでおしまい。

投稿者 sunameri : 2009年06月10日 14:52 | コメント (2) | トラックバック

にわとりのおっぱい

読み聞かせデビューの日。選んだ本は「にわとりのおっぱい」山本省三(著)。

にわとりのおっぱい

昨日、彼を前にリハーサルをしたところ、6年生に聞かせるには内容が易しすぎるんじゃないか?と言われたものの、どうしてもこの本を読みたくて、せっかくのアドバイスも無視して強行(笑)。確かに、6年生のお子さんたちにはちょっと物足りなかったかもしれないけれど、みんな、ちゃんと最後まで聞いてくれて、読み終わった後の私の問いかけにも、まじめに反応してくれたのでした。

ひさしぶりの学校の匂い、懐かしい気持ちで胸がいっぱいに。こどもの頃、毎日学校に行くのが楽しみだったことを思い出しました。(勉強よりも給食のほうが楽しみだったけど。)

あさっては4年生のお子さんたちへの読み聞かせ。会ったことのないお子さんたちの反応をあれこれ想像しながらの本選びも楽しい作業です。

地域の学校との接点ができたこと、それも、大好きな「本」を介してお子さんと関わりを持てたこと、とてもうれしく思ってます。今回、声をかけてくれたお友達、そして、学校にとっては全くの部外者である私を受け入れてくれた校長先生、担当の先生に感謝、感謝です。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

五目ごはん、こまつなとあぶらあげのおみそ汁、お刺身ゆば、きゅうりのたまり漬け

*茂木のおとうふやさんのお刺身ゆばは大好物の1つ。保冷剤代わりに冷凍の青大豆のおからがはいってました!なににしていただこうかなぁ。

投稿者 sunameri : 2009年06月08日 22:31 | コメント (6) | トラックバック

小さくて、いい会社

那須へ戻るバスものんびり読書タイム。本日のお供はお料理の本2冊とこちら。

だれかに話したくなる小さな会社 日本でいちばん大切にしたい会社

「だれかに話したくなる小さな会社」
浜口 隆則:著、村尾 隆介:著、かんき出版

「日本でいちばん大切にしたい会社」
坂本 光司:著、あさ出版

お勤めを辞めてからは個人事業者としてやってきて、もうしばらくは今のスタイルでやっていくつもり。それでも、私自身がどういうスタンスで仕事をしているかということを、初めましての方にもさくっと理解してもらえるようにしたいなと常々思っているので、"小さくて、いい会社"というのはすごく気になるキーワード。

正しいことを、真面目にやっている会社が、いい会社。本当に「人」と同じ。

立派なことを言っていても、生き方がへなちょこだったら、いくら立派な言葉でもその魔法がとけちゃう。

仕事の実績はまだまだだけれど、生き方、暮らし方については胸をはれるように、自分が正しいと思うこと、大切だと思うこと、真面目に取り組んでいきたいです。

*心配だったひよこは元気いっぱいでした。ほっ。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

冷たいおそば、たけのこのグリル(オリーブオイル、塩、こしょう)、きぬさやとお麩とあぶらあげのたまごとじ、福神漬け、ヨーグルト+オレンジマーマレード、水出しキゥイ茶

*もともとはそうめんをたべるときに、千切りのきゅうりをたっぷり添えていたのだけれど、いつからか、冷たいおそばのときにも千切りきゅうりが欠かせなくなりました。ものすごーく細い千切りにすると、おつゆともよくからんでにっこりです。おつゆにはかぼすとゴマ、今日は黒七味までいれちゃいました。好き放題、やりたい放題(笑)。

投稿者 sunameri : 2009年06月02日 23:51 | コメント (0) | トラックバック

うるしが、いいね。

盛岡でスイッチがはいってしまった漆の器、なかなか買うことはできないので、しまってあったものをひっぱりだしてきて積極的に使ったり、本を読んだり、初心者らしく(笑)楽しんでいます。

先日本屋さんでみつけて、わーっと読んでしまったのが・・・

「うるしが、いいね。」
うるしが、いいね。」 高森 寛子 / 小川 マア(著)

実は対談本ってあまり好きじゃないのだけれど、思わず一気読みしてしまいました。漆の器のいろんな在り方を垣間見ることができた気がして、大満足。

手に入れることよりも、しばらくはいろんなものを見てみたいなぁ、と。

相変わらず、好奇心の赴くままに楽しみばかりがどんどん増えていきます。うれしいような、切ないような、ちょっとフクザツな気持ち。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

鮭缶の香味サラダ、だいこん葉とわかめとじゃこの炒めたの、ブロッコリーのガーリック炒め、スナップえんどうのゆでたの、はくさいと油揚げのおみそ汁、七分付きごはん+もちきび、三年番茶

*直売所の野菜もバリエーションが増えてきました(嬉)。青々とした葉っぱがおいしそうなだいこんをみたときは、葉っぱをにわとりにあげよう!と思っていたのだけれど、あまりにおいそうなので自分で食べちゃうことに。にわちゃん、ごめん・・・。
*鮭缶の香味サラダはスライスして水にさらしたたまねぎをたーっぷりのせた鮭缶に熱くしたごま油をじゅっとかけていただきます。にんにくととうがらしを効かせたら、ごはんが進んで、進んで、困ってしまいました(笑)。

投稿者 sunameri : 2009年04月02日 22:52 | コメント (0) | トラックバック

11人の日々ごはん

いろんな食べ物があって、いろんな食べ方があるけれど、結局のところ、なにをどう食べるかって、どう生きるかってことだと思う。

ふつうのものを、ふつうに食べて、ちゃんと暮らしていくってどういうことだろう、なんてことを考えていたところに出会って、かすかに手応えを感じた本。

11人の日々ごはん
食と向き合う ていねいな暮らし 11人の日々ごはん」 ORANGE PAGE BOOKS

顔も身体も表情も気持ちも発想も、毎日のごはんの積み重ねの結果なんだと思うのだけれど、それってすごく面白い感じもするし、ちょっと怖い感じもします。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

ぶたキムチ(曽我の屋さんの豚肉、自家製キムチ)、ふくふく納豆、すきこんぶのおひたし、葉たまねぎのおみそ汁、ごはん、玄米茶、いちごミルク寒天(デザート)

*那須に農場のある曽我の屋さんの豚肉が近所のスーパーで売っているのを発見。サイトにのってるかわいいぶたさんの写真をみるとフクザツな感じもあるのだけれど、お肉も地元産のものを手に入れられるというのはうれしい。
*"天然の納豆菌で作られる納豆"というふくふく納豆、一番安いパッケージで800円という値段になかなか手が出なかったのだけれど、量が多いものを選べば、国産大豆を使った納豆としてはまぁまぁな値段だということがわかってたまに買うように。風味がしっかりしているので「納豆食べたぁ~。」という満足感が得られます。

投稿者 sunameri : 2009年04月01日 22:19 | コメント (0) | トラックバック

名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方

文章の書き方本をみつけると、読まずにはいられない…ちょっと悲しいサガ。

文章を書くのは大好きなのだけれど、すごくうまく書けた!と思うこともある一方、苦しくて苦しくて脳みそを絞り上げて泣きながら書くことも(結果的にどっちが良かったかというのはまた別の話)。文章を書くことを仕事にできるなんて、すごくしあわせなことと思っているのだけれど、いろんな場面で力不足を実感するし、もっともっと勉強しなきゃと焦る気持ちもあります。

で、思わず電車を乗り過ごしそうになりながら、今、夢中になって読んでいるのがこちら。

名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方
名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方」鈴木康之 著

取り上げられている名作コピーは名作としてピックアップされてるだけあってじんわりしてしまうものも多く、その解説にまたしびれます。

いろいろな場面で見た目の華やかさ、かっこよさばかりが重要視されてるなぁ、とがっかりすることも多いのだけれど、とにかく考えて、考えて、考え抜かれた結果としてのかたちこそ、プロの仕事だと思うのです。そんな、考え抜かれた文章を読んでうっとりしつつ、うんうんうなっています。

投稿者 sunameri : 2009年03月12日 23:22 | コメント (0) | トラックバック

チョコレートの真実

バレンタイン直前、大混雑している都内のデパートのお菓子売り場を見て(本当に不況なのかなぁ)と不思議な気持ちになりました。そして、バレンタインディに前後して読んだ「チョコレートの真実」に描かれている"真実"は正直なところ(真実じゃなければいいのに・・・)と思ってしまうものでした。

チョコレートの真実
キャロル・オフ (著)、北村 陽子(翻訳)

チョコレートに限らず、私たちがふだん何気なくいただいているものの中には私たちが想像もしないような犠牲の上に成り立っているものが他にもあるんじゃないかと思えてなりません。

あまりにも生産する場と消費する場が離れてしまった私たちの「食」、作るひとと食べるひとがお互いを意識して、理解しあうことができるようになれば、今、起きている問題を解決する糸口が見えてくるんじゃないかと思っています。

チョコレートの好きな人も、そうでない人も、たくさんの人に読んで欲しい1冊です。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

れんこんだんごのお鍋(れんこんだんご2種、はくさい、おとうふ)、アピオスの素揚げ、たくあん、トマトのピクルス

*恒例のリセットメニュー(笑)。れんこんだんごは肉だんご+れんこんのみじん切りとすりおろしれんこんを揚げたものの2種類をお鍋に。れんこんのしゃきしゃきとむっちりの2種類の食感を堪能。果たしてリセットメニューになっているのか?という点についてはかなり不安。

投稿者 sunameri : 2009年02月22日 22:43 | コメント (0) | トラックバック

ぶどう畑の笑顔

年末に行ったココ・ファームで買ってきた「ぶどう畑の笑顔」足利のココ・ファーム(こころみ学園)の園長先生 川田昇さんによるもの。

ぶどう畑の笑顔

川田先生については、ココ・ファームでその活動についてのお話を伺ったり、新聞記事などで紹介されているのを拝見したりするたびに、その考え方、発言のスケールの大きさにびっくり。栃木県を含む北関東の人は、その地域性として、とてもシャイで、保守的な考え方をされるかたが多いというイメージがあるのだけれど、それを根底から覆されるような、のびやかな、大胆な発想をされて、ものすごい行動力で自分の思いを形にしてきたかたです。

ハンディキャップを持つ子どもたちを自分の仕事にプライドをもった農夫たちに育て、彼らが安らぐことのできる家庭となる学園を維持、運営される中での数々のエピソードはいずれもユーモアにあふれ、読んでいる私たちもほのぼのとあたたかい気持ちに満たされます。

誰もが年をとれば身体も思考も若い頃に比べればおとろえてくるもの。高齢の祖父母がハンディキャップを持つ立場となったことを考えれば、自分もいずれは誰かに助けてもらわなければ暮らせない時が来ることを意識しないではいられません。

だからこそ、ハンディキャップを持つ子どもたちと川田先生、こころみ学園のスタッフ、地域の方たちの関わり合い方には私たちが学ぶべきことがたくさんあるように思います。

ぜひ多くの方に読んでいただきたい一冊です。

-------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

冬野菜たっぷりのおみそ汁、小松菜のサラダ(お手製ゴマドレ和え)、あずきごはん、なます、黒豆、きゅうりのお漬け物

*おせちもきれいに食べ尽くして、いよいよ新年も本格稼働!
*寒い夜にはうれしいおみそ汁やスープ、土鍋に煮干しと野菜をいれてストーブの上でコトコト。煮くずれもせずにほっこりおいしく仕上がります。

投稿者 sunameri : 2009年01月05日 02:12 | コメント (4) | トラックバック

ミツバチと暮らす四季

彼と私の実家に新年のご挨拶へ。往復の移動中にたっぷり読書を楽しむことができました。

ミツバチと暮らす四季

今年一番の大プロジェクト「みつばちを飼う!」に向けて、冬の間、ミツバチ本もどんどん読んでいくつもり。ミツバチ本、文学的なものから実用書に近いものまでいろいろ読んでいるのだけれど、実用書であってもうっとりするような詩的な表現がたくさんでてきます。これがまたたまらなくて。

女性養蜂家によって書かれたこの「ミツバチと暮らす四季」もまた、冒険小説みたいなエピソードもあれば、ぞくぞくするほどに美しいミツバチを描いた詩が紹介されていたりと、いったん読み始めるととまらなくなってしまいます。

春がくるまでにしっかり勉強して、にわとりたちと同様にミツバチたちともいい関係が築くことができたらなぁ、と夢見ています。

投稿者 sunameri : 2009年01月03日 22:08 | コメント (0) | トラックバック

オフ

おとといの夜はこどもクッキングの準備で寝不足気味。このところ、そんなに忙しくないはずなのになんとなくどたばた過ごしてしまったので、昨日の夕方から気合いをいれて(?)オフに。

大好きなお店でのんびり夕ごはんをいただいて、早めにお風呂にはいり、ソファで読書。少し眠たくなったところでベッドに移動して、沈没するまで読書。んー至福のひととき。

たっぷり眠って目が覚めたとき、窓の外はぼんやりと明るくなってきたところでした。山々のシルエットにうっとりして、もうひと眠り。

朝ごはんをいただいて、のんびりした気分で1時間ほど昨日の本の続きを読んで、充電完了!またしばらくがんばれそうです。

おむすびの祈り―「いのち」と「癒し」の歳時記
「おむすびの祈り―「いのち」と「癒し」の歳時記」 佐藤 初女:著

ずっと読みたいと思っていた本、今の私のココロにすっと入ってくれました。きっと好きと思う本、好きになっちゃうだろうなぁと思う本には、読むタイミングにも気を遣います(私らしくない小技ぶり。笑)。

初女さんが、まだ会ったこともない方に宅急便でおにぎりを送ったというエピソードにはびっくり。そのまっすぐな行動力にぞくぞくしました。

しっかり充電もできたことだし、またいろんなことにチャレンジしていこう!おぅー。

-------------------------------------------

ごはんメモ

<今日の夕ごはん>

キムチスープ(たまねぎ、さつまいも入り)、黒豆納豆(オリーブオイル・塩)、紅芯大根の浅漬け、おにぎり、麦茶、水切りヨーグルトにルバーブのジャムを添えて(デザート)

*ちょっぴり風邪気味?なのでキムチスープに。すごく辛いキムチだったので、甘い野菜をたっぷりいれて辛さを緩和。想像以上にさつまいもがおいしくて◎でした。

投稿者 sunameri : 2008年10月27日 17:10 | コメント (0) | トラックバック

米粉パン

来週のイベントでみんなでいただくことになっている米粉パンを試作。最近、あちこちで見かける米粉パン、実は食べたことがなくて(こう見えて?食べ物に関してはかなり保守派なの)、どんなものができるんだろうとどきどき。

いろいろ調べてみたところ、米粉パンといっても、小麦粉や小麦タンパク(グルテン)とあわせて作られているものがほとんど。考えてみれば、グルテンを含んでいない米粉でパンを作るというのはかなり無理があるよねぇ。

で、今日挑戦したのは、雑誌「うかたま」に載っていた「おかゆでつくる100%米粉のパン」。

うかたま

作り方はとってもシンプル。ふつうのパンのように「捏ねる」必要もなくて、1次発酵のみ。材料を量って、混ぜて、発酵させて、オーブンにいれて、できあがり~。

焼き上がった米粉パン、見た目はパンのようであり、パンでないような。重さはどっしり。匂いは・・・おいしそう!

完全にさめたところでスライスをして、味見・・・ん???

見た目はパン、ほのかに酵母の匂いもするのだけれど、かめばかむほどにおにぎりの味?!?!確かに"米粉"パン!なのでした。なのだけれど、パンのようであり、パンでないような。むぅぅ。

ということで、イベントではこれをお総菜パンにする予定!どんなお総菜パンになるのか、今からとっても楽しみです。

-------------------------------------------

ごはんメモ

<今日の夕ごはん>

かぶのスープ、米粉パンのサンドイッチ(レタス、ベーコンエッグ)、ピーマンのマリネ、ヨーグルト(ルバーブのジャム添え)

*米粉パン、パンだけで食べたときは「おにぎり!!!」と思ったけれど、サンドイッチにしてみたら、やっぱりパン!でした(笑)。明日はトーストでいただいてみよう~。

投稿者 sunameri : 2008年10月15日 20:13 | コメント (0) | トラックバック

参考書

ヒヨコを飼うにあたって、参考書としたのがこちらの2冊。

発酵利用の自然養鶏
発酵利用の自然養鶏」 笹村 出(著)、農山漁村文化協会


ニワトリの絵本
ニワトリの絵本 (そだててあそぼう) 」きくち ひでお(著)、やまがみ よしひさ(編集) 、農山漁村文化協会

繰り返し繰り返しこの2冊を読んで4羽のヒヨコたちを迎え、その後もこの2冊をバイブルとしてきました。実際ヒヨコたちを飼い始めると本に載っていないこともたくさんでてきましたが、ヒヨコたちの様子をみながら、どうすればヒヨコたちがよろこぶか?と考えて、育ててきました。

そして、今日読み終わったのがこちら(↓)。

自然卵養鶏法
自然卵養鶏法」中島 正 (著)、農山漁村文化協会

ヒヨコを飼い始めてもうじき半年、そろそろ卵を産み始めるかな、という今のタイミングだからこそ、すっと理解できるんだろうな、と思うところがたくさんありました。この本も、これからきっと何度も読み返すことになりそうです。

ヒヨコたちのおかげで、今まで見えなかったこと、感じなかったことに関心がむくようになり、新しい世界が広がったかのようです。4羽のヒヨコがうちに来てくれたことを感謝するばかりです。

投稿者 sunameri : 2008年09月11日 21:50 | コメント (4) | トラックバック

まこという名の不思議顔の猫

上京中、たとえほんのちょっぴりの隙間時間でも行かずにいられないのが大型書店。ベストセラーからマニアック本まで、好きなだけ眺められるなんて、ある意味天国だと思う(きっぱり)。

昨日渋谷でみかけてかなり心惹かれたものの、既に数冊の本を買うつもりだったこともあってなんとかがまんしたものの、今日また別の本屋さんでみかけ、どうにもがまんできず・・・。

まこという不思議顔の猫
「まこという名の不思議顔の猫」前田敬子・岡優太郎 著

完全にはまってしまい、猫ブームが到来(笑)。*注:ヒヨコへの愛情は変わりません。

あまり恵まれていたとはいえない生い立ちから、ボランティアを経て、愛情いっぱいの家族にめぐりあえたまこ、(本当によかったねぇ)と言ってあげたい。そして、今なお、たくさんの猫や犬たちが、彼らを愛してくれる家族を待っていること思うと胸が痛みます。

ときに禅僧のような表情をみせるまこの写真をみながら、自分にできることを考えなきゃと思います。

まこという名の不思議顔の猫(ブログ)
http://scomu.jp/makocat/

投稿者 sunameri : 2008年06月28日 11:22 | コメント (0) | トラックバック

草手帖

消費も含めて(笑)シンプルライフを目指しているのだけど、本だけは特別扱い。仕事に役立ちそうな本(役立つ!ではないところがミソ)、ハートに響くものを感じる本、今読むべき!と思う本、筆者、関係者への感謝の気持ちを込めて購入するようにしています。

で、最近のツボ本。

草手帖
「草手帖」 かわしまよう子 著

那須の暮らし、たくさんの草や花たちに囲まれているのに、その名前すらわからないという情けない状況をなんとか打破しよう!といくつか手にいれた野草本の中の1つ。身近な草がいっぱいでていてうれしかったのでした。

庭にひょこひょことでてくる雑草たち、好きなものは、好きな場所に移植したりして楽しんでいます。そんなお気に入りたちの名前がわかって、また、「そうそう、この花、なんかいじらしくてかわいいんだよねぇ。」という気持ちを著者と共有できるのも、なんともほっこりします。

街中のアスファルトの隙間にひょっこりはえているような草花もいっぱいでてきます。

お花やさんに売っているのだけじゃなくて、素敵なお花がたくさんあることを教えてくれる1冊です。

投稿者 sunameri : 2008年06月25日 23:45 | コメント (0) | トラックバック

やさいノート

お手伝いをさせていただいていた本がそろそろ本屋さんに並びはじめるそうです!

やさいノート「知ってとくする 食べておいしい やさいノート」
 いわさ ゆうこ (著)
 ¥1,470(税込)
 文化出版局

私の手元にも昨日出版社から本が届き、感動のご対面!をしました(笑)。

長い時間をかけたフィールドワークを経て、とても丁寧に作られている本です。イラスト、写真、説明文、豆知識とほんとうに盛りだくさんで、宝探しのような楽しさを味わえます。

お子さん向けに作られていますが、大人でも十分楽しめますので、ぜひ、本屋さんでお手にとって、ご購入いただければと思います!

また、この本の中に「ミニクック」という小さなコーナーがあり、それぞれのやさいのシンプルないただき方が紹介されています。ミニクックで紹介したお料理のレシピサイトを立ち上げましたので、あわせてご覧ください!

やさいノート ミニクック レシピ集
http://www.codomo-cooking.com/yasai-note/

やさいノート ミニクック レシピ集

投稿者 sunameri : 2008年06月19日 00:28 | コメント (0) | トラックバック

食べものはみんな生きていた

朝、目が覚めたら、外はみぞれまじりの雨・・・というか、雪!?まだまだ春も行ったり、来たりの那須です。

今日は午後いちから横浜で打ち合わせ。宇都宮で湘南新宿ラインに乗り換えれば横浜までは乗り換え無し!原稿書いたり、本を読んだり、電車に揺られながら充実の午前中を過ごしました。

で、今日のお供は・・・

食べものはみんな生きていた」山下 惣一 著
食べものはみんな生きていた

佐賀県唐津でずーっと農業をしてきたという山下さんが自らを「じいちゃん」と称し、お孫さんに語りかけるように、様々な角度から日本の「食」を綴られています。

今、「食」に対しての不安、不信を抱く人が増えて、「食」に関する情報も溢れているけれど、かえって本当に大切なこと、本質がみえにくくなっているように思います。

山下さんが子どもの頃(戦後すぐで食糧難だった時代)、山下さんがかわいがっていたうさぎを家族で食べたというエピソードが語られています。

学校から帰ってくるとあのうさぎがいない。その夜のごはんはうさぎ汁で、家族はみんなおいしいおいしいと喜んで食べています。どうしても食べる気持ちになれない山下さんはごはんも食べずにふとんをかぶって泣いています。夜中、お腹がすいて、そおっとお茶の間に行ってみるとお鍋の底にうさぎ汁が残っていました。食べてみるとおいしい。ごはんにかけておかわりして、「なんでこんなにうまいんだよ!」とポロポロ涙を流しながら食べたそうです。

食べるということは、残酷で有り難いということ、私自身もそれを実感できるような体験は数えるほどで、日々の暮らしの中では忘れてしまいがち。でも、中国産とか国産とか、有機栽培かそうでないかよりも、もっともっと大切なことだと思います。大人の私たちが忘れていては、子どもたちに伝えることもできません。

私自身は誰かに食べられちゃうということはないと思うけれど、別のかたちで誰かのいのちを支えていくお手伝いはできるのかな、と思ったり。もしかしたら、生きるって、いのちを支え合うことなのかもしれません。

投稿者 sunameri : 2008年03月31日 23:58 | コメント (0) | トラックバック

愉しい非電化

東京への往復を新幹線から普通電車にしたら、本をたくさん読めるようになりました(喜)。ちょっとおしりは痛くなるけど、楽しい本がお供ならぜんぜん苦にならないのです。

で、最近読んだ本の中で面白かったのがこちら。

愉しい非電化」 洋泉社 / 藤村靖之 著
愉しい非電化

最近、耳にすること、目にすることの多い「地球温暖化」という言葉。環境に対する意識を高めるのはいいことだと思うけれど、電化製品に囲まれた便利な生活をしながら「CO2を削減しなきゃ!」とか言うのはちょっとおしりがむずむずする感じもあります。

で、非電化製品のアイデアが紹介されるこの本、とても興味深く読みました。掃除機とほうきのエネルギーを比較したり、モンゴルで非電化の冷蔵庫を設置したりと、えーそんなのありー?!とびっくりするようなお話がたくさんでてきます。最初はびっくりする話もよーく考えてみると、こっちのほうが自然かな?と思えることもあったりして、文体は軽いのだけど、なかなか読み応えがありました。

最近食料自給率の話題もよくのぼりますが、エネルギーについても同じことと思います。自給率の話、生産側が注目されがちだけれど、使い方側から変えることもできるはず。電化製品のない暮らしに戻ることはできないけど、電気というエネルギーがどんな風に作られて、私たちのもとに届くのかを知れば知るほど大事に使わなきゃと思うし、そのためにもっともっと工夫したり、知恵をしぼったりしなきゃと思います。やっぱり食べ物の話とすごく似てるよねぇ。

自分の暮らしがどんなふうに支えられているかということ、一緒に考える仲間がどんどん増えるといいなぁ、と思っています。暮らしを支えるエネルギーについて、もうちょっと踏み込んだ活動をしていきたいと思っています。

投稿者 sunameri : 2008年03月07日 23:50 | コメント (0) | トラックバック