レ・ミゼラブル

年末年始のお休み初日、お店のお掃除をするつもりだったのだけど、衝動的に予定変更。このお休みで絶対観よう!と決めてた「レ・ミゼラブル」を観てきました。


監督:トム・フーパー、キャスト:ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ

最初から最後までスクリーンに釘づけ、最後は号泣、お手洗いの鏡をみてびっくりするくらい目が真っ赤になっちゃった。

なんであんなに入りこんじゃったんだろう?と後から考えてみたのだけれど、とにかく正統派、ストレートどまん中!で、それがとってもすがすがしくて、気持ちよくて、でも、すごい迫力に圧倒されちゃった。作品に関わるひとたちがまっすぐに向かってくる感じ。観ていて、思わず息をのむシーン、心が震えるシーンがたくさんありました。

自然のうつくしさにかなうものはないって常々思っているのだけれど、人間の作るもののうつくしさも尊いものだよね。

私の作っているものはどうだろう?まだまだがんばらなきゃ。

あわただしい年の瀬に、優雅なひとときを楽しむことができました。心の栄養も大事だもんね。

投稿者 sunameri : 2012年12月29日 23:00 | トラックバック

エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン

お正月だから、やっぱり映画を観なきゃ!ということで、今年の初映画は美味しい(?)ドキュメンタリー作品。


エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン」監督:ゲレオン・ヴェツェル、出演:フェラン・アドリア、オリオール・カストロ、エデュアルド・チャトルック、ジュリ・ソレール

いやー面白かった!もうねぇ、いわゆる料理の枠を完全に超えてる。アート?んーなんだろう?

そして、フェランがクリエイティブについて語るシーンにはじんわり。
ものづくりの楽しさ満載の作品。もう1回観たい!

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん>

サンギョプサル、ニラチヂミ、カムジャタン、カクテキ、もやしのナムル

*久しぶりに新大久保コリアンタウンへ。あれこれ悩んだ末、やっぱりハレルヤさんに。もう10年以上前からこのお店に来てるけど、お料理も雰囲気も変わらない。にぎやかなんだけど、ほっとしちゃう。こういうお店、大好き。

投稿者 sunameri : 2012年01月03日 23:42 | トラックバック

アンダーコントロール

ドイツの原子力発電関連施設を3年間にわたって取材したドキュメンタリー。


アンダーコントロール
監督:フォルカー・ザッテル、製作:スザン・シムク、ヨルク・トレントマン、脚本:フォルカー・ザッテル

原発の施設、しくみを眺めていると、ニンゲンたちはなんでこんなことをやっているんだろう?という思いがふつふつ。真面目に取り組んでいるひとたちの様子がなんだか滑稽にみえてくる。「100,000年後の安全」を観たときと同じ印象。

自分たちの手に負えないものをどうにかコントロールしようとするのって、健全な挑戦とは思えないんだけどな。

問題は山積みだけれど、ドイツはひとつの決断をした。日本はまだなにも決めてない。というか、いつの間にか、問題なかったことになってる?なりつつある?ような気がする。全然、大丈夫じゃないと思うんだけどな。

投稿者 sunameri : 2011年12月11日 19:59 | トラックバック

50/50 フィフティ・フィフティ

公開を楽しみにしていた映画、やっと観ることができました!


50/50 フィフティ・フィフティ
監督:ジョナサン・レヴィン、脚本:ウィル・レイサー、キャスト:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、セス・ローゲン、アナ・ケンドリック

脚本家ウィル・レイサーがガンの宣告を受け、闘病した実体験にもとづく作品というだけあって、全編通じて軽やかなのだけれど、リアル。

やっぱり病気って切ない。

友達が最高!なのだけれど、元気のないサイトハウンドもすごくいい味でてました。ほそっこい犬に無条件に弱いな、私(笑)。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん>

懐かしい仲間と久々の火鍋宴会。薬効たっぷり!のお鍋を囲んで、たくさん笑って、なんだかタイムスリップしちゃったみたいな気がしました。会おう、会おうといいながら、なかなか会えない友達ばかり。友達にもどんどん会わなきゃ!

投稿者 sunameri : 2011年12月06日 23:37 | トラックバック

明かりを灯す人

ひょっこり空いた時間に、いい映画を観ることができました。


明かりを灯す人」監督:アクタン・アリム・クバト、脚本:アクタン・アリム・クバト、タリプ・イブライモフ、キャスト:アクタン・アリム・クバト、タアライカン・アバゾバ、アスカト・スライマノフ、アサン・アマノフ、スタンベク・トイチュバエフ

エンドロールがでてきた瞬間(良心を描いた作品だったな)と思いました。
あたたかくて、美しく、切ない作品。

大きな流れとちっぽけな存在としての善良さ、対立にさえならないほど力の差は歴然。どうにもやるせないのだけれど、どこかに、確かに、希望が存在してる。

遠くの国の作品と思えないのはなんでだろう。きっとどの町にも明かり屋やさんがいるってことかな。

投稿者 sunameri : 2011年10月19日 21:14 | トラックバック

ツリー・オブ・ライフ

今日のコンセプトは「思いっきり暑い時間に、涼しい映画館で、うつくしい作品にひたっちゃうなんて贅沢じゃない?」ということで、行ってきました「ツリー・オブ・ライフ」@フォーラム那須塩原


ツリー・オブ・ライフ
監督:テレンス・マリック、出演:ブラッド・ピット、ショーン・ペン、ジェシカ・チャスティン

うつくしい映像、うつくしい音楽、よろこび、かなしみ、なつかしさ・・・心が満たされていくのを実感、至福のひとときでした。

今まで観たことのないような作品でした。映画ってほんとうにすごい!とドキドキしちゃった。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

冷やし中華、しゅうまい、ゴーヤーとツナの和え物、中国茶、ベルギーのチョコ&コーヒー

*夕方、友達がうちに寄ってくれたので、冷やし中華で夕ご飯に。きゅうりと三つ葉とみょうがだけのせた超お手軽版ながら、おしゃべりのネタが濃厚だったので、バランスとれてたかも???

投稿者 sunameri : 2011年08月17日 21:09 | トラックバック

100,000年後の安全

観たいなーと思っていた「100,000年後の安全」がフォーラム那須塩原で上映されていたので、レイトショーに行ってきました。(フォーラム那須塩原では20日(金)までの上映)

映画『100,000年後の安全』

自分自身が電気で便利な生活を送っていること、というか、もっときつい言い方をすれば電気に依存して暮らしていることを思うと、無邪気に「反原発!」「脱原発!」なんて叫べないなぁというのが今の正直な気持ち(私自身原発のお世話になってきちゃったというのも事実)。なんであんな事故を起こしてしまうような原発というしくみを受け入れてきてしまったのか?これからどんなアクションを起こすべきか?本当に毎日毎日考えています。さまざまな矛盾の上に自分が暮らしていることに気づいちゃった以上、誰かを批判したところで気持ちは晴れないよねぇ。

で、こちらの作品。なんだか笑っちゃうような、泣きたくなるような、もろもろと足元が崩れていくような気分になりました。今回の事故については日本のしくみの問題だと思っていたのだけれど、もっと根本的なところで、原発のことをしっかり考えないといけないことがわかりました。

原子力発電所からでる放射性廃棄物(高レベル)ってその安全な処分方法は確立されていないのだそう。日本だけじゃなく、世界でも。えーーー?まじ?

上映時間は1時間15分。短いのだけれど、重たい作品です。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

ポークビーンズ、グリーンサラダ、れんこんの梅酢漬け、みつばとたまごのおみそ汁、ごはん、中国茶、お菓子(いただきもの)

*お昼に友達がうちによってくれることになり、冷凍庫にあったゆで大豆と豚肉を使ってポークビーンズに。夕ごはんはその残りをごはんにのせて、ポークビーンズ丼!

投稿者 sunameri : 2011年05月16日 23:55 | コメント (2) | トラックバック

英国王のスピーチ(The King's Speech)

フォーラムで始まるのを楽しみにしていた「英国王のスピーチ」、やっと観てきました。


英国王のスピーチ」監督:トム・フーパー、脚本 :デイヴィッド・セイドラー、キャスト:コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター

地味だけど、味わい深い、いい作品でした。こういう映画、大好き。

「リーダーのメッセージ」についてもいろいろ考えさせられました。このタイミングで観ることができたのも良かった。

映画も大好き、映画館も大好き。フォーラムには観たい映画、観たかった映画がどんどんやってくる予定。うー楽しみ!もしかして、名画座?(笑)

投稿者 sunameri : 2011年04月08日 00:22 | トラックバック

ミツバチの羽音と地球の回転

午前中の予定がなくなったので今日も渋谷で映画。「ミツバチの羽音と地球の回転」を観てきました。


ミツバチの羽音と地球の回転」監督:鎌仲ひとみ

6年前、田舎暮らしを始めるにあたって挑戦したいと思っていたのが「食糧とエネルギーの自立(自給)」。今でこそ、それがどんなに無謀な野望なのか、そんなこと思っちゃった自分が恥ずかしいーーーっと思うのだけれど、それなりに教育を受け、いい歳していてもそんなことさえわからなかったのが現実なのでした。

でも、そんな野望を抱いたおかげで関心を持つようになったのが暮らしのエネルギーのこと。薪ストーブにまつわるこまごまとした苦労の中で感じることもたくさんあります。

そんなこともあって、やっぱり気になるのが原発。これだけ電気の恩恵を受けた生活をしているのに、感情論だけでは語れないとはわかっているものの、自分の家の近くにあったらいやだなと思うものが別の場所で建設されようとしているということに無関心というのはまずいよね。

この作品、テーマは重たいものの、全体的な雰囲気はほのぼのとしていて、ずっと観ていたいなと思うシーンがたくさんありました(ひじき採りのシーンとか子豚がびわの実を食べてるシーンとか)。

原発という選択肢が果たして本当に私たちにとって最善なものなのか?という疑問を持つひとが増えたら、日本のエネルギー政策が変わるかも?そう思うと、今の私たちは無意識のうちに大きな責任を負っていることになるはず。私たち、大丈夫なのかな?

投稿者 sunameri : 2011年03月03日 23:12 | トラックバック

レイチェル・カーソンの感性の森

レイチェル・カーソンの感性の森」を観てきました。


レイチェル・カーソンの感性の森」監督:クリストファー・マンガー、出演:カイウラニ・リー

平日の昼間だったので上映時間ぎりぎりに行ったところ、小さな映画館ながらほぼ満席でびっくり。

なんとか席を確保して、ほっとしたのも束の間…最初から最後まで休むまもなく直球ががんがん飛んでくるものだから、油断していた私はぼこぼこ状態。1時間弱の小品ながら、長編大作観たあとみたいな真っ白状態で映画館を後にしたのでした。

毎日がんばってるつもりだったのに、すごーく自分がちゃらちゃらしているように思えて、しょんぼり。

でも、たまにはこんな刺激を受けるのも悪くないかも。「本気」に触れられる機会ってそうそうないから。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

さわらのお刺身、野菜いため、でか納豆、たくあん、ごはん、お茶

*久々のごはんメモ。この日ももうちょっと細かいおかずがあったような気がするのだけれど、思い出せない・・・。

投稿者 sunameri : 2011年03月02日 22:32 | トラックバック

ヒアアフター(Hereafter)

昨日はフォーラムのレイトショーで「ヒアアフター」を観てきました。


ヒアアフター」監督・製作:クリント・イーストウッド、脚本:ピーター・モーガン、キャスト:マット・デイモン、ブライス・ダラス・ハワード、ジェイ・モーア、セシル・ドゥ・フランス

「死後の世界」をテーマとした作品ながら、さすがクリント・イーストウッド監督。リアリティを失うことなく、淡々と、穏やかな、本当にいい作品でした。音楽もすごくよかった!

行間の多い作品なので、説明不足と感じるひともいるかも。
自分でいろいろ考えたいひと向き。大人向き。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

おでん、青菜の漬物、大根の甘酢漬け、お茶

*かんたんごはんー。

投稿者 sunameri : 2011年02月20日 22:46 | トラックバック

フードインク(FOOD, Inc.)

フードインク」観てきました@イメージフォーラム

ショッキングなシーンもたくさんあったけれど、希望の持てるラストだったことに救われました。今、私たちの「食」がどれほど工業化されているのか、改めて考えるきっかけになる作品。良い悪いは各自が判断すればいいと思うのだけれど、とにかくひとりでも多くのひとが関心を持ってくれるといいなぁ。

今、ホットな話題の1つのTPP(環太平洋戦略的経済連携協定(Trans Pacific Partnership))も、日本の農業がどうなるか?が一番のネックとされています。他国の安い農産物の輸入が増えて、国内の農業が立ちゆかなくなってしまうと言われているけれど、そもそも、どうしてそんなに安い農産物が存在するのかなぁ?不思議じゃない?

「小規模な農業は生産性が低い」という話もよく出てくるけれど、ここでの生産性というのは工業的、かつ短期的な発想の中での生産性であって、10年、20年、50年というスパンでは必ずしも正解とは言えないんじゃないのかな。鳥インフルエンザが発生しまうと何千羽、何万羽という鶏たちを処分しなければならないという不幸な状況が起きてしまっていることも、あわせて考えてみるべきだと思うのです。

自分たちが本当に食べたいと思うものはどういうものなのか?それは、今、自分たちが食べているものなのか?自分たちはどうすべきか?今は誰もが忙しくて、そんなこと考えている余裕なんてないのかな。

「安い農産物」に話を戻すと・・・

とうもろこし1本を作るのに、そこにかかる費用、もしくはその売値がA国とB国でものすごーく違ってくるってどういうことなんだろう?

気候?農家のひとの技術?農地が広くなって機械化が進めば人件費を抑えられる?でも、機械の値段も高いし、燃料だって必要なはず。そもそも外国から運んでくる運賃をのせてもぜんぜん安いって、なんだか不思議じゃない?ものすごく安いものを作るために、誰かが犠牲になってなっていない?補助金とか助成金のおかげでものすごく安く作れるから安く売れるんじゃない?

安いことが悪いわけじゃないけれど、安すぎることに疑問を持つことが大事だと思うのです。安くておいしいものを食べて、そのときは「得した!」と思っても、それが肥満や糖尿病の原因になっていた!なんてぞっとしちゃう。

本当にいろんなことを考えさせられる作品です。ふだん、映画のパンフレットは買わないのだけれど、絶対観て欲しい!と思っているひとへのお土産にと奮発しちゃった。この思い、届くといいんだけど(笑)。
*パンフレット、私の手元にも1冊残すつもり。興味のある人にはお貸ししますので、気軽に声をかけてください♪


食の安全のために私たちができること」(「フードインク」パンフレットより)

- 労働者や動物に優しい、環境を大事にする企業から買う

- スーパーに行ったら旬のものを買う

- 有機食品を買う

- ラベルを読んで成分を知る

- 地産食品を買う

- 農家の直販で買う

- 家庭菜園を楽しむ(たとえ小さくても)

- 家族みんなで料理を作り、家族そろって食べる

- 直販店でフードスタンプが使えるか確かめる

- 健康な給食を教育委員会に要求する

- 食品安全基準の強化とケヴィン法を議会に求める


10 simple things you can do to change our food sytem:("Food, Inc." websiteより)

1.Stop drinking sodas and other sweetened beverages.

2.Eat at home instead of eating out.

3.Bring food labeling into the 21st Century.

4.Tell schools to stop selling sodas, junk food, and sports drinks.

5.Meatless Mondays—Go without meat one day a week.

6.Buy organic or sustainable food with little or no pesticides.

7.Protect family farms; visit your local farmer's market.

8.Make a point to know where your food comes from—READ LABELS.

9.Tell Congress that food safety is important to you.

10.Demand job protections for farm workers and food processors, ensuring fair wages and other protections.

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

じゃがいものスープ煮(じゃがいも、れんこん、にんじん、自家製ベーコン)、ゆでたまご、トースト

*なんだか朝ごはんみたいなメニューでしたが(笑)、野菜もたっぷり、大好きなペリカンのパンのトーストでにっこり。

投稿者 sunameri : 2011年01月25日 22:45 | トラックバック

ソーシャル・ネットワーク(The Social Network)

しんしんと雪が降る中、出動。フォーラム那須塩原でのレイトショー、(あ、みんな興味ないんだ・・・)と拍子ぬけするほどにガラガラでした。贅沢な環境で映画を観ることができてラッキー!と彼は言うけれど、私はちょっと寂しかったなぁ。


ソーシャル・ネットワーク」監督:デビッド・フィンチャー脚本:アーロン・ソーキン、キャスト:ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイク

世界最大のSNS「Facebook」誕生の物語。最初から最後まで止まることなく弾丸のようなせりふが繰り出され、まさに"疾走感"を満喫。痛快!!!

私自身がこの作品の舞台とはある意味対極にある田舎暮らしをしているから、なおさら楽しめたのかな。ただ、遠い世界の夢物語という感じは全くなくて、誇張されたリアリティがとっても心地よかったのでした。

世界最大のSNSも、先進的な技術云々以前に、根っこにあるのは「女の子にもてたい」「友達が欲しい」という若者らしいピュアな衝動だということにほっとします。

今までなかった概念や新しい価値観に抵抗を感じるひとがいるのも当然のことと思う一方で、お猿さんに近かった私たちの遠い祖先が「火」を使い始めたときに「それは危ないから使うべきじゃない!ウッキー!」という意見がきっとあったんだろうな、とにやにや。人間の好奇心というのは、誰にもとめられないものなんだと思うな。

を読んだときに感じた「21世紀版スタンドバイミー」という印象は変わらず。恐ろしくIQの高い少年たちが主人公のちょっぴり切ない青春映画です。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

なめたガレイの煮付け、あさりの酒蒸し、ほうれんそうのおひたし、とろろ(うちのたまご入り)、ゆず巻き大根の甘酢漬け、はくさいと油揚げのおみそ汁、いよかん

*しぶーい夕ごはんを食べて(もちろん彼は晩酌もして)、一息いれて、それから車ですいっと映画館へ。映画が終わればさくっと車で帰ってきて、後は寝るだけ。映画館で好きな作品さえやっていれば、くせになる楽しさ。

投稿者 sunameri : 2011年01月15日 23:35 | トラックバック

シングルマン

昨日は8時半過ぎ(彼はごはんの後にひとねむりの後。笑)、雪の舞う中出動。レイトショーへ。


シングルマン」監督・脚本・製作:トム・フォード、キャスト:コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、ニコラス・ホルト

インテリア、ファッション、あらゆるシーンの隅々まで美意識が行き届いていました(うっとり)。監督のトム・フォードが世界的ファッションデザイナーと知って深ーく納得。

犬の描き方も良かったなぁ。顔の黒いフォックステリアの表情がなんだか悪巧みしてるみたいで可愛いい!恋人とこの犬が交通事故で亡くなった後、主人公が、駐車場でみかけた同じ犬種の犬の頭の匂いをすーはーすーはー嗅いで飼い主にどん引きされるシーンも切なくって、可笑しくって、くぅぅぅ。

帰りの車で、

「チャイを留守番させているときに、茶色くて痩せてる犬をみるときゅーんとなるんだよねぇ。」

と言って、彼に軽くひかれちゃった・・・。

家であたたかい飲みものを傍らにおいて、のんびり観るのも良さそう。DVDがでたら、もう1回観たいなぁ。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

にんじんごはん、しいたけのステーキ、セリとたまごの炒めもの、大根のしょうゆ漬け、じゃがいもとルッコラのおみそ汁、いよかん

*おいしいにんじんがあったので、にんじんとあぶらあげだけの炊き込みごはんに。このにんじんごはん、大好物!お代わりして、たーっぷり食べちゃったぁ。ふぅ。

投稿者 sunameri : 2011年01月10日 10:59 | トラックバック

ノルウェイの森

なぜかひとり映画ブーム。フォーラム那須塩原のレイトショーで「ノルウェイの森」を観てきました。


ノルウェイの森」 監督・脚本:トラン・アン・ユン、原作: 村上春樹、キャスト:松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子

青いパパイヤの香り」「夏至」の雰囲気が大好きなので、ノルウェイの森がどんな風に描かれているのか、ものすごく興味があったのでした。原作読んでないんだけどね。てへ。

ベストセラーになっていた頃のことはよく覚えていて、あの緑色と赤の本を持ってる人があちこちにいて、本なのに、ファッションアイテムみたいになっているのも不思議だったし、「俺、村上春樹読んでるんだぜ。」みたいな感じがなんだかかゆくて(笑)。

あの、みーんな読んでるって感じ、今でもちょっと苦手なんだけど。なんでだろ?単なるへそ曲がりなだけ?(笑)

映画は結構好きな感じでした。日本が舞台で日本人の俳優さんが演じているのだけれど、外国映画みたい(洗濯モノの干してある階段を登っていくシーンとか!)。ものすごーく作り込んでる感じがよかった。そして、やっぱりビートルズ!あの曲がなかったら、全然違う作品になっていたと思うな。

帰りに流れ星が見れたら、最高に贅沢な夜でした!と言えたのになぁ。残念。

投稿者 sunameri : 2010年12月14日 23:55 | トラックバック

クレアモントホテル(MRS. PALFREY AT THE CLAREMONT)

午前中の予定がキャンセルに。まっすぐ那須に戻ろうか、東京で遊んでいこうかとしばし迷い・・・映画を観ていくことに!


クレアモントホテル」監督:ダン・アイアランド、原作:エリザベス・テイラー、脚本:ルース・サックス、キャスト:ジョーン・プロウライト、ルパート・フレンド、ゾーイ・タッパー

大好きな映画館のひとつ、岩波ホールで看板を観て、気になっていた作品。それにしても、私、"老人モノ"が好きだねぇ(笑)。

たまたま、昨日会った友達が8年ほどロンドンで働いていたと聞いて、

「どうしてロンドンだったの?」

「日本みたいに年齢で枠をはめられないのが気持ちがいいの。年配のひとも、若者も、すごくフラットにつきあってるんだよ。古いとか、流行遅れとか、そういう感覚もあまりなくって、お互いに自分の好きなモノを尊重しあってる感じ。」

という会話をしていたのでした。彼女の話とこの作品がぴったりはまって、なんだか私まで楽しい気分になっちゃった。(といっても、作品自体はちょっぴりビターなストーリーです。)

原作も読んでみたいなぁ。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

まぐろの中落ち、とろろ、にらのおひたし、白菜漬け、里芋と白菜のおみそ汁、ごはん

*ごはんのすすむおかずで、彼と2人で2合のごはんをぺろり。ホントにやばいよーといいながら、やめられない、とまらない。くぅぅ。

投稿者 sunameri : 2010年12月10日 22:32 | トラックバック

ハーブ&ドロシー

絶対観たい!と思っていた作品。そして、たまたま時間ができたのが映画の日!これって神様からのプレゼントに違いないよねぇ、とにやにやしながら映画館へ。


ハーブ&ドロシー」佐々木芽生(監督)

そして、大好きな作品のひとつになりました。自分の好きなことをとことん徹底していくのって、すごくかっこいいことなんだねぇ!ハーブとドロシーのゆるぎなさに、ただただしびれました。

まだまだ揺れちゃう自分のへなちょこぶりが恥ずかしい~。映画館からでてくるとき、もっともっと自分の道をがんがん進んでいくんだー!と鼻息が荒くなっちゃった(笑)。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

お友達のおうちでお鍋パーティー。予定よりも早く那須に戻れたので参加できたのでした。ラッキー♪
豚のなんこつがはいったつくね、初めていただきました。わいわいお鍋を満喫したあと、たんたん麺で〆。はぁぁ、美味しかった~。

投稿者 sunameri : 2010年12月01日 23:40 | トラックバック

トイ・ストーリー

新聞のラテ欄は素通りのことが多いのだけれど、たまたま目にとまった「トイ・ストーリー」の放送!明日の豚汁の準備をしながら、ウッディとバズの大冒険、思いっきり楽しんじゃった(笑顔)。

トイ・ストーリー

にこにこ作った豚汁、きっとおいしくできてるはず♪

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

たまご雑炊(昨日のお鍋のスープで)、さといもと厚揚げといかの煮物、カリフラワーのサラダ、切り干し大根の煮物、てっかみそ、ゆずの砂糖漬け、日本茶

*赤ちゃんゆずで作った砂糖漬けが上手にできました~。といっても、4つ割りにして、きび砂糖をまぶしておいただけ。今はパクパクゆずを食べているのだけれど、シロップもお湯割りにしたり、ペリエで割ったりしたらおいしそうだなぁ。むふふ。

投稿者 sunameri : 2010年11月23日 00:38 | トラックバック

玄牝 -げんぴん-

この作品が9月にスペインで開催されたサンセバスチャン国際映画祭で上映されたというニュース記事が強く印象に残っていました。記事に添えられていた監督の河瀬さんがドレスアップして息子さんと歩いている写真、その自信溢れる様子がまぶしいほどにきれいだったから。


玄牝 -げんぴん-」監督・撮影・構成:河瀬直美、キャスト:吉村正、吉村医院にかかわる人々

長年にわたり自然分娩に取り組んでいる吉村医院に通ってくる妊婦さんたちの様子を描いたドキュメンタリー作品。

自然分娩を絶賛する妊婦さんたちの勢いに戸惑いを覚えながら、私自身、ある料理教室で似たような場面に出会ったことを思い出しました。まだまだ今の日本では、女性が自分を肯定できる場所って案外少ないのかもしれないな、とぼんやり思ったり。

水を得た魚のような妊婦さんたちと対照的なのが、吉村先生の苦悩する姿であったり、吉村医院を支える助産婦さんたちの淡々とした様子。このコントラストがあまりに強くて、それが作品としての魅力なのか、後味の悪さなのか、その両方なのか、なんとも言い難くて。

ただ、こういう作品が作られて、観るひとがいて、女性性というものや出産ということを改めて考えるということは、とても大事なことだと思います。少子化の時代だからこそ、男性も女性も、おとなもこどもも、じっくり考えることが大事なんじゃないかな。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

チーズ・サラミ・きゃらぶき(おつまみ)、寄せ鍋、もつ煮込み、みょうがの甘酢漬け、〆にたまご雑炊、りんご

*魚介がモリモリの寄せ鍋セットに惹かれて、急遽メニュー変更。いいお出汁がでて、おいしいお鍋になりました(笑顔)。

投稿者 sunameri : 2010年11月09日 22:07 | トラックバック

小さな命が呼ぶとき(Extraordinary Measures)

久々のフォーラム那須塩原、もちろんレディースディ利用♪


小さな命が呼ぶとき(Extraordinary Measures)」監督:トム・ボーン、脚本:ロバート・ネルソン・ジェイコブス、キャスト:ブレンダン・フレイザー、ハリソン・フォード、ケリー・ラッセル

難病のこどもを救うために製薬会社を立ち上げる父親なんて日本ではちょっと考えられないストーリーなのだけれど、実話をベースにした作品なのだそう!

Room to Readの話しかり、アメリカって知恵と勇気があれば夢をかなえられる国なのかも?と思いました。で、日本は?・・・うーん、いやいや、きっと国は関係ないはず!

それにしても、ハリソン・フォードの変人おやじぶりがツボでした・・・。以前から、私、ハリソン・フォード好きかも?と薄々感じてはいたのだけれど、今回の彼にはハートを鷲掴みでした。きゃーっ(笑)。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

すいとん、はくさいのおひたし、野沢菜漬け、厚揚げの煮たの、りんご

*ふわふわおだんごのすいとん、大好物♪

投稿者 sunameri : 2010年11月07日 21:36 | トラックバック

ようこそ、アムステルダム国立美術館へ

久しぶりに会った知人に「ちゃんと息抜きしないとダメだ!」と言われ、素直に(それもそうだな)と納得。先週は観たいと思っていた映画を観てきました。


ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」監督・脚本:ウケ・ホーヘンダイク、脚本:ハンス・ドルトマンス

アムステルダム国立美術館の改築工事に密着したドキュメンタリー。度重なるトラブルで工事が進まず、様々な思惑が絡み合い、こじれてゆく様子がユーモアたっぷりに描かれています。

やー面白かった。かなりツボでした。こういうこと、あるあるある!困った話で状況は深刻なのだろうけれど、いかにも現代的で、はた目から見ていると思わずくすくす笑っちゃう感じ。

美術館の舞台裏というのも興味深かったです。美術館って本当に面白いところなんだねぇ!
アムステルダムにも行ってみたくなりました。

映画館での映画、本当に久しぶり。ものすごーくリフレッシュ。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

鮭のちゃんちゃん焼き、さといもおこわ、ゆで落花生、ゴーヤーの佃煮、古漬けたくあんの炒めたの、ねぎとわかめのおみそ汁、マカロン、コーヒー

*お友達がふらりと遊びに来てくれて急遽ごはん会。ガールズ???トーク炸裂(笑)。

投稿者 sunameri : 2010年10月13日 23:59 | トラックバック

パリ20区、僕たちのクラス

久しぶりに大好きな映画館「岩波ホール」で映画を観てきました。


パリ20区、僕たちのクラス
監督:ローラン・カンテ、原作:フランソワ・ベゴドー、出演:フランソワ・ベゴドー

お勤め時代、出張でパリに一週間ほど滞在したときに感じたのは、「花の都パリ」というキラキラとしたイメージよりも、こういう街をコスモポリタンっていうんだ!ということでした。街を歩いても、地下鉄に乗っても、世界中からやってきたひとびたが暮らしている街なんだなぁ!とわくわくしたのでした。

パリ20区、僕たちのクラス」で描かれている教室の様子はまさに私が感じたパリそのもの。思春期の子どもたちと国語教師の間で繰り広げられる日常は、さまざまな人種、価値観が生々しくぶつかりあい、ときにコミカルで、ときに切なく、ドキドキはらはらさせられるものでした。

あのガチンコぶり、すごく新鮮で、爽快でした。

いわゆる万人受けする作品ではないのだだろうけれど、こういう作品がパルムドールを受賞しちゃったというのもうれしく思いました。このところなんとなくわさわさしていて映画館から足が遠のいていたのだけれど、映画ってやっぱり面白い。上手に時間をつくって、映画もどんどん観たいな。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

お刺身(中トロ、ひらめ、するめいか)、モロッコいんげんととりひき肉の卵とじ、ざる豆腐、オクラのおひたし、明太子、キャベツのぬか漬け、じゃがいもとわかめのおみそ汁、ごはん、水ようかん、お茶

*1週間の海外出張から帰ってきた彼に「これでもかー」な和食メニュー。思惑通り、入れ食いでした(笑)。

投稿者 sunameri : 2010年07月10日 23:48 | トラックバック

NINE

なーんかぱーっとした気分になりたくなると、夜、車を走らせ、フォーラム那須塩原へ。数少ない夜遊びのひとつ(笑)。今週は「NINE」を観てきました。

NINE
監督:ロブ・マーシャル、脚本:アンソニー・ミンゲラ、マイケル・トルキン
キャスト:ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、ニコール・キッドマン、ケイト・ハドソン、ソフィア・ローレン、ステイシー・ファーガソン

とにかくゴージャス!!!日々の細々としたことがどーでもよくなってくる爽快感!開放感!あー楽しかった。

私が子どもの頃の(まだ若くて元気だった頃の)おばあちゃんのイメージにちょっと重なるところがあって大好きなジュディ・デンチも、ああこんな風に年を重ねたい!と思う味わい深いキャラクターだったのも、すごくうれしかったのでした。

思い出しただけでも、満足感・・・。こういう映画を観ちゃうと、じゃんじゃん映画館に通いたくなっちゃう。くふぅ。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

あじの開き、ひじきれんこん、小松菜のおひたし、塩ゆでスナップえんどう、すき昆布とさつまいもの煮物、古漬けたくあんの炒めたの、豚汁、玄米ごはん

*今週は東京に行けなかったので、那須にきた彼に思いっきり野菜を食べさせなきゃ!メニュー。ちょっとやり過ぎかな?と心配したのだけれど、しっかり完食。帳尻あわせになったかなぁ(笑)。

投稿者 sunameri : 2010年03月26日 23:29 | トラックバック

かいじゅうたちのいるところ(WHERE THE WILD THINGS ARE)

いつの間にか?フォーラム那須塩原でやっていた「かいじゅうたちのいるところ」、今週いっぱいで終わっちゃう!と無理くり時間を作って行ってきました。

かいじゅうたちのいるところ
監督:スパイク・ジョーンズ、原作:モーリス・センダック、キャスト: マックス・レコーズ、キャサリン・キーナー

トレイラーをみて、かいじゅうたちの暴れっぷりにすっかり魅了され「絶対映画館で観よう!」と固く決意(笑)。案の定、私にはものすごくツボな作品でした。

主人公のマックスといい、かいじゅうたちといい、もう本当に乱暴で、自然破壊しまくり。悪ふざけが過ぎているんだけど、結局、自分自身も傷ついていることに気づいて、後ですごく後悔している姿に救われます。

8歳のマックスがぽろぽろと流す涙も切ないのだけれど、一番暴れん坊のかいじゅうキャロルがぐしゃぐしゃになって泣いている様子なんて、もういたたまれないほど。あのふわふわ?ごわごわ?のけむくじゃらをぎゅっと抱きしめてあげたくなっちゃう!

いろいろうまくいかないのは自分たちに問題があることはわかっているのだけど、どうしようもないもどかしさをキャロルが「歯が1本1本抜けていくような気持ち」とマックスに説くシーンがあるのだけれど、そこで、かいじゅうたちは私達人間たち、おとなたちのことなんだなぁと、私は感じたのでした。

ストーリーはシンプルで、音楽、映像もとってもきれい。好みの別れる作品だと思うけれど、私は大好き!

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ごはんメモ

<今日の夕ごはん>

鮭とほうれんそうのグラタン、ブロッコリーのにんにく炒め、あつあげの煮物、きんぴら、中島菜の漬物、たくあん、じゃがいもときゃべつのおみそ汁、ごはん、はっさく(デザート)

*少しだけ残ってしまったブロッコリーの炒めもの、キッチンのカウンターにのせておいたらチャイがつまみ食い?「チャイ、ブロッコリー食べたでしょ?」と問い詰めてもすっとぼけ。でも、お口からにんにくの匂いがするぞー。もぅ!

投稿者 sunameri : 2010年02月25日 22:14 | コメント (2) | トラックバック

マイケル・ジャクソン THIS IS IT

世界同時公開からはだいぶ出遅れましたが、先月オープンしたばかりのフォーラム那須塩原で「 マイケル・ジャクソン THIS IS IT 」を観てきました。

期待を裏切らない、素直に楽しめる作品で大満足。もう1回くらい劇場で観たいなぁ。

懐かしく感じる楽曲もたっぷり聴くことができ、パフォーマンスも堪能(帰り、ひとりじゃなかったら絶対駐車場で真似したと思う・・・笑)、そしてマイケルがスタッフに語りかけるシーンにもじんわり。「ロックンロール教会だ!」という台詞もあったけれど、マイケルの話はまさに牧師さんのお説教みたい。感謝の気持ちとともにみんなに希望を与えて、最善を尽くせるように激励。あんなこと言われちゃったら、誰だってはりきっちゃうよなぁ。

そして、家から劇場まで車で10分くらいというのもくせになりそうな快適さ。うちからだとTSUTAYAにDVD借りにいくよりも断然便利だし(笑)。水曜日はレディースディで1000円といわれちゃったら、ねぇ。せっせと通っちゃいそうな予感♪

次はカールじいさん南極料理人?チャイ似のウルルも気になるなぁ・・・。

ウルルの森の物語
ウルルはオオカミ犬?だとか。

ちなみに、のりのりで家に帰ったら、留守番していたチャイの乱暴狼藉ぶりに愕然。たっぷりしぼられてしばらくしょんぼりしていたものの、今はブランケットにもぐって爆睡中。この復活の早さは飼い主似だな。きゃきゃ。

投稿者 sunameri : 2010年01月06日 23:36 | コメント (3) | トラックバック

セント・オブ・ウーマン 夢の香り(Scent of Woman)

朝起きたら一面の銀世界。ハイテンションな一匹をのぞいて人間たちは巣ごもりモード。薪ストーブで家の中はぽかぽか。DVD上映会のはじまり、はじまり~。

セント・オブ・ウーマン 夢の香り(Scent of Woman)
セント・オブ・ウーマン 夢の香り
監督:マーティン・ブレスト、出演:アル・パチーノ、クリス・オドネル

私はこの作品を観るのは2度目、かるーく観るつもりだったのだけれど、あまりに濃いアルパチーノから目が離せず。(濃ゆいよ、濃すぎるよぉ~)と思いながらも、観ないではいられなくなっちゃう。毒キャラに弱いワタシ(笑)。

とにかくアルパチーノは濃い(← シツコイ。笑)のだけれど、すごく気持ちのいい作品です。

・・・また観ちゃうかもなぁ。

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ごはんメモ

<今日の夕ごはん>

お刺身盛り(まぐろ、しまあじ、いか、たこ)、たらちり(たら、おとうふ、はくさい、ねぎ)、がんもの煮物、明太子、千枚漬け、ごはん、梅のコンポート、いちじくのシャーベット、お茶

*昨日はお肉で今日はお魚。おいしいお刺身ににっこり。

投稿者 sunameri : 2009年12月19日 23:09 | トラックバック

ファイティングシェフ(THE CHICKEN, THE FISH AND THE KING CRAB)

最近、「食」をテーマとした映画、すごく多いような気がするのだけれど・・・。

ファイティングシェフ
ファイティングシェフ(THE CHICKEN, THE FISH AND THE KING CRAB)」監督:ホセ・ルイス・ロペス=リナレス、キャスト:ヘスース・アルマグロ、セルジュ・ヴィエラ、スヴェン・エリック・リエナ、ペドロ・ラルンベ、アルベルト・チコテ、ポール・ボキューズ、長谷川幸太郎、他

昨日の「eatrip」とはだいぶ毛色が違って、こちらは美食のオリンピック「ボキューズドール」のドキュメンタリー作品。美食の国と言われながら、過去20年間に渡って入賞できないスペインのシェフを追ったもの。

このスペインのシェフ、ヘスースがものすごくチャーミング!いわゆる熱血スポ魂映画の料理版。心身ともにへとへとになるほどに試作を繰り返し、容赦ないだめだしをされ、それでもユーモアを失わずにひたむきに前進する彼の姿にはほろりとさせられます。

彼の母親もまた素敵で、大きなパエリアパンを囲んだ家族の食卓のシーンは最高!思わず、「食の原点はやっぱりここでしょう!」と指さしたい衝動に駆られました(笑)。

投稿者 sunameri : 2009年10月28日 23:48 | トラックバック

eatrip

気鋭のフードディレクターが監督を務め、時代の先っぽを走るひとびとが「食」を語る映画「eatrip」。とんがった感性によって語られる「食」はこの作品のポスターのような極彩色でした。


監督:野村友里、キャスト:髙橋皖司(丸十髙橋/築地魚河岸市場鮮魚仲買)、秋山鐘一郎(秋山商店/鰹節問屋)、森岡尚子(主婦/沖縄やんばるにて自給自足を目指す)、UA(歌手)、千宗屋(武者小路千家・15代家元後嗣)、浅野忠信(俳優)、酒井日慈(大本山池上本門寺住職)、下田昌克(画家)、首藤 康之(ダンサー)、ヨーガン レール(デザイナー)、コトリンゴ(シンガーソングライター)、青柳拓次(アーティスト/音楽活動)、浅野順子、内田也哉子(文筆/音楽活動)、他

きっと言いたいことはあるのだろうけれど、はっきりとした結論は出てきません。バカボンのパパじゃないけれど(笑)、それでいいのだ!と思う。生き方がいろいろあるように、「食」への思いもいろいろであっていいと思う。

いろんなひとがいろんな映画を作れるようになっていることも、すごく楽しくて、うれしい。

投稿者 sunameri : 2009年10月27日 22:43 | コメント (2) | トラックバック

ホノカアボーイ

先週はばたばたしていたわりに、借りてきたDVDもちゃっかり観ていたのでした。時間って、作ろうと思えば、結構作れるものなんだよねぇ。

ホノカアボーイ
ホノカアボーイ」監督:真田敦、出演:岡田将生、倍賞千恵子

主役はハワイののんびりとした風景と、ビーさんが作るお料理。個性的なひとびとがでてくるけれど、風にゆれる景色の一部みたいにみえたのでした。

定年退職した移住者がどんどん増えている那須も、数十年後にはホノカアみたいになるのかなぁ。いやいや現実はなかなか・・・。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん>

梅と香菜のおかゆ、ひじきの煮物(大豆、しいたけ、あぶらあげ、れんこん、にんじん)、だいこんとだいこん葉の浅漬け、梅醤番茶

*気圧のためか、珍しく朝からじんわり頭痛。軽めのごはんで早寝の予定です。

投稿者 sunameri : 2009年10月25日 22:41 | トラックバック

昭和八十四年~1億3千万分の1の覚え書き

私、どうやら「おじいちゃんモノ」に弱いみたい(笑)。予告編をみて、絶対観よう!と思ったおじいちゃん映画第一弾、観てきました。(第二弾も控えています・・・笑)

昭和八十四年~1億3千万分の1の覚え書き
出演:飯田進、構成・演出:伊藤善亮、企画・撮影:若尾泰之、制作・取材:林昌幸

昭和84年というのは西暦2009年のこと。86歳の飯田さんはまさに激動の昭和を生きて、今なおかくしゃくとして、ご自身の経験を私達後進に伝えようと日々奮闘されているスーパーおじいちゃん。いくつものつらい、悲しい出来事が生々しく語られるものの、この作品を観ながら、私は昭和という時代に初めていとおしさを感じました。私達はたくさんの間違いを犯してきたけれど、良心はちゃんと受け継がれているという(漠然としたものだけれど)確信を得て、ほっとしました。

私にとっての昭和は平和でのんびりとしたこども時代でしかないのだけれど、今よりもだんぜん洗練されていない、人間くさい、けれどもなんともほのぼのとして、あたたかな暮らしがあったように思います。こういう気持ちをノスタルジーっていうのかなぁ。

じんわりと味わい深い、いい作品だと思います。
渋谷の小さな映画館で上映中。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

久々に「そあらま」で食事。

ぶりのお刺身2種、あじの煮付け(山椒風味)、めばるのソテー(桜エビとシシトウガラシのソースで。絶品!)、かさごの唐揚げ、ぶりしゃぶ(とろけるおいしさ~)、ナスのカレー餡、パスタ風に野菜のソースでからめたそうめん。おいしいお魚をたっぷりいただいて、しあわせいっぱい。

体調や仕事のことなど、最近気になっていたことの諸々をマスターに相談にのってもらったり、気功の治療もしてもらったりで気分もすっきり。こんなふうにサポートしてくれるひとがいるというのは本当に心強く、有り難いことです。感謝!

投稿者 sunameri : 2009年09月02日 23:58

未来の食卓(NOS ENFANTS NOUS ACCUSERONT)

おとといの夜、この映画のことを知り、那須に戻る予定を変更。「いてもたってもいられず」な気分で(笑)観てきました。

未来の食卓
未来の食卓」監督・プロデューサー:ジャン・ポール・ジョー、出演:ペリコ・ルガッス

フランスの小さな農村ですべての学校給食と高齢者の宅配給食をオーガニックにする取り組みを綴ったドキュメンタリー作品。同じことを那須でできたら・・・と頭の中を妄想でパンパンにしながら、かぶりつきで鑑賞(笑)。

オーガニックの是非については議論のわかれるところだけれど、作品の中でもでてきたように、必要なのは"対立"ではなくて"対話"。お互いの考えを理解する努力を続けることで、きっと、理にかなったやりかたを見いだせるはず!

大人たちの思い、様々なやりとりも興味深かったけれど、こどもたちの給食風景が本当によかった!こどもたちが生き生きと、のびのびと食事を楽しんでいる様子はまさに「将来の希望」そのもの。調理師さんとこどもたちのやりとりも(日本の学校給食もこんな雰囲気だったら!)と思うものでした。

好き嫌いが多い、食が細い、そもそも食べることに興味を示さないこどもたちが増えているけれど、おとながほんの少し気遣って声をかけてあげることで、状況は大きく変えられると思っています。食べることが楽しみになれば、生きることもぐっと楽しくなるはず!

原題の「NOS ENFANTS NOUS ACCUSERONT」は「子供たちは私たちを告発するでしょう」なのだそう。大人の責任について、私たちはよくよく考えて、自分のできることから行動を起こしていかないと!

オーガニックの商品は高いというひとが多いけれど、他のものが安すぎるのでは?と考えることも大切だと思います。安すぎるものを供給するための犠牲を私達自身が払うことになるのなら、ふりだしに戻って考え直すべき。補助金をたくさん使っているってことは、私たちが負担してるってこと。ふだん意識しないようなところでも、私たちは自分の「食」にあちこちで深く関わっているのだと思います。

病気になってから治すためにがんばるよりも、病気にならないように努力するほうがずっと楽なはずだし、戦争だって勝ち負け云々よりも、しないことが一番。発展を目指して走り続けてきたのが20世紀だとしたら、21世紀は立ち止まってじっくり考えてみるときなのだと思います。

いい悪いでなく、できるできないでもなく、とにかく、たくさんのひとにまっさらな気持ちで観て欲しい作品です。

>> 「未来の食卓」劇場情報

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

ゴーヤーとツナの和え物、もやしのナムル、かぼちゃのにもの、とうもろこしごはん、めかぶのおみそ汁、麦茶

*とうもろこしはうちの庭で獲れたモノ。間違いなくオーガニック!

投稿者 sunameri : 2009年08月16日 22:39 | コメント (1) | トラックバック

戦場でワルツを (WALTS WITH BASHIR)

戦争映画、戦闘シーンのある映画は苦手であまり観ないのだけれど、米国アカデミー賞外国映画賞の最終ノミネート作品の中でももっとも有力といわれながら結果的には「おくりびと」が受賞したということで話題になっており、とても気になっていました。試写会の案内をいただいたので、むりくり時間をつくって試写会場へ。

戦場でワルツを
戦場でワルツをWALTS WITH BASHIR
監督:アリ・フォルマン

日本から遠く離れた中東での民族紛争がテーマになっているということ、Flashアニメーションで作られたドキュメンタリー作品ということで、どんな作品なのか全く検討もつかず、正直なところ自分自身の中できちんと作品を受け止めることができるのかと不安な気持ちでいっぱいだったけれど、冒頭のシーンからぐっと作品に引き込まれました。

難しい、重たいテーマを扱っているのだけれど、映像、音楽による独特の雰囲気、美しさはとっても新鮮なのだけれど不思議なほどにしっくり。タイトルにもなっているフレンケルという青年が機関銃を乱射させながら交差点でワルツを踊るシーンには、今まで体験したことのないような感情、感動を覚えました。とにかく絶望的で、頭の中ではなんて悲しいことなんだろうと思うのだけれど、心の奥底ではうっとりと、陶酔感のようなものがじわりとひろがっていくような。私の中の悪魔がフレンケルと一緒に踊っていたんじゃないかと思えて、後からぞっとしたのだけれど。

21世紀は多様性の時代だといわれながら、異なる考え、思想、嗜好をもった人々の衝突は繰り返され、今もなお、世界のどこかで、というよりもあちらこちらで悲劇が起きているという事実を、私たちはもっと真剣に受け止めるべきなのでは?と思います。ひとりひとりが努力すれば、自分と違う価値観とうまく折り合いをつけていくことなんてきっとできるはず。お互いを傷つけ合うよりも、もっといい方法が見つかるはず。

エンターテイメント作品としてはやっぱり「おくりびと」だなぁと納得したけれど、たくさんのひとに観てもらいたいと思うのは、断然、「戦場でワルツを (WALTS WITH BASHIR)」でした。もうじき日本でも公開される予定とのこと。たくさんのひとが映画館に足を運んでくれることを願ってます。

投稿者 sunameri : 2009年07月07日 23:19 | コメント (2) | トラックバック

地下鉄のザジ (ZAZIE DANS LE METRO)

試写の案内状にあった「スラップスティックな」の意味がわからないまま、試写会へ。

地下鉄のザジ (ZAZIE DANS LE METRO)
地下鉄のザジ (ZAZIE DANS LE METRO)
監督・脚本:ルイ・マル、出演:カトリーヌ・ドモンジョ、フィリップ・ノワレ

ナンセンス系に弱い私には完全にツボ!で、くすくす笑いながら(時には噴出しそうになりながら)のあっという間の1時間半でした。どたばた、はちゃめちゃ、でもすごーくシュールなところもあって、どきっとしたり。

映画館で観るのももちろん楽しいけれど、家でスナックでもつまみながら、げらげら笑いながら、DVDで観たい感じ。DVD、欲しいなぁ。

私がザジくらいの年の頃、ザジに負けないくらい生意気だったような・・・。ぜんぜんこどもなのに、すっかり世の中のことがわかったような気持ちになってたっけ。もういいお歳になっているはずの、今のザジにも会ってみたいなぁ。

ちなみに、「スラップスティック」とは体当たりのどたばた喜劇のことをさすそうです。途中、ドリフ的?と思ったのだけれど、ある意味正解だったようです(笑)。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

チキンライス、ポテトサラダ、エリンギのガーリックソテー、新たまねぎのコトコトスープ、きゅうりのピクルス、麦茶

*土鍋で炊いたチキンライスは火加減を間違ったのか、水加減を間違ったのか、ちょっと水っぽくてリゾットのように(汗)。たまにはこんなこともあります(苦笑)。

投稿者 sunameri : 2009年06月16日 21:37 | トラックバック

DVD三昧

今年のGWはお出かけなしだったので、夜な夜な(笑)DVDを楽しむことに。
*それぞれの感想は追ってアップします。

おくりびと

監督:滝田洋二郎
出演:本木雅弘、広末涼子、余貴美子
>> オフィシャルサイト


人のセックスを笑うな

監督:井口奈己
出演:永作博美、松山ケンイチ、蒼井優
>> オフィシャルサイト


エディット・ピアフ~愛の讃歌~(LA MOME)

監督:オリヴィエ・ダアン
出演:マリオン・コティヤール、ジェラール・ドパルデュー、ジャン=ポール・ルーヴ
>> オフィシャルサイト


幸せのレシピ(NO RESERVATIONS)

監督:スコット・ヒックス
出演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アーロン・エッカート、アビゲイル・ブレスリン
>> オフィシャルサイト


ミス・ポター(Miss Potter)

監督:クリス・ヌーナン
キャスト:レニー・ゼルウィガー、ユアン・マクレガー、エミリー・ワトソン
>> オフィシャルサイト


こんな風に連続して映画を観ることはめったにないので、なんだか新鮮でした。ひとくちに映画といっても、本当にいろんな作り方があるんだなぁと。TSUTAYAの棚をぐるりとめぐるとまだまだ観たい作品がいっぱい。上手に時間を作って、映画ももっともっと観よう!

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

葉たまねぎと鮭のチャーハン、水餃子、ふきの煮物、トマティーヨのピクルス、福神漬け

投稿者 sunameri : 2009年05月06日 23:58 | トラックバック

リリィ、はちみつ色の秘密(The Secret Life of Bees)

養蜂のシーンもきちんと描かれており、いい作品だという評判をみかけて映画館へ。

監督・脚本: ジーナ・プリンス=バイスウッド
キャスト: ダコタ・ファニング、クイーン・ラティファ、ジェニファー・ハドソン

1960年代のアメリカ南部が舞台。人種差別が人々の心に深く根ざしている様子はほんの数十年前のこととは理解し難いほど。心に深い傷を負う14歳のリリィはメイドのロザリーが不当に差別されたことをきっかけに家出、養蜂業で成功しする黒人3姉妹と出会い、自らのトラウマを克服していくというストーリー。

登場する女性たちがそれぞれが魅力的にあふれ、したたかに生きている一方で、男性たちが「みえない恐怖」にかられて暴力を振るっている様子は現代社会にも通じる構図がみえるようで、なにかこう胸のすくような思いがしました。

みつばちも、働き蜂として活躍しているのはすべて雌。自らの体重よりも思い蜜を運ぶことに一生を費やすという彼女たちに負けないくらい、もっともっと女性たちががんばって、おおらかなやさしさですべてを包み込んでしまえるようになれば、きっと世の中の争いごともぐっと減るはず。

「みつばちたちが暮らす場所こそが世界なのよ」という黒人姉妹の長女オーガストのコトバがココロに残りました。

ただ、邦題のイメージがちょっと甘すぎるような気がして残念。原題のほうがだんぜんしっくりきます。日本で公開するにはやっぱり邦題が必要なのかな。時折、思わずうなっちゃうような邦題に出会う楽しみもあるんだけど、この作品についてはタイトルをみただけだったら映画館に足を運ぶことはなかったような。なかなか骨太ないい作品だったので、見過ごさなくてよかった~。

養蜂に関する英語も興味深いものがたくさんありました。養蜂の世界観を少だけ覗くことができたようで、それもとてもうれしかったです。

私の頭の中は完全にみつばちだらけです(笑)。

投稿者 sunameri : 2009年04月09日 23:24 | トラックバック

夏時間の庭(L'heure D'ete)

オルセー美術館開館20周年記念作品を試写にて。

夏時間の庭(L'heure D'ete)
夏時間の庭(L'heure D'ete)」監督・脚本:オリヴィエ・アサイヤス、出演:ジュリエット・ビノシュ、シャルル・ベルリング、ジェレミー・レニエ、エディット・スコブ

「失うこと」もきっと必要なことなんだと思えてくる、美しくやわらかな作品。

投稿者 sunameri : 2009年03月18日 23:06 | トラックバック

ミルク "MILK"

1977年全米で初めてゲイであることをカミングアウトして選挙に立候補し、市政執行委員に選ばれた活動家ハーベイ・ミルクの伝記映画「ミルク」の試写会へ。


ミルク"MILK"」
監督:ガス・バン・サント、脚本:ダスティン・ランス・ブラック、キャスト:ショーン・ペン、エミール・ハーシュ、ジョシュ・ブローリン、ジェームズ・フランコ

ちょっと落ち込む出来事があったのだけれど、凹み気分も吹っ飛ぶ素敵な作品でした。ショーン・ペン演ずるハーベイ・ミルクにしびれました。彼もまた20世紀の本物のヒーローだと思います。

映画『ミルク』、これほど評価されるとは思わなかった【第59回ベルリン国際映画祭】 - goo 映画

世界はどんどん狭くなっているのに、自分の価値観を他人に押しつけようとするひとがまだまだ多いのは本当に残念なこと。他人の価値観、考え方を尊重できるひとが増えれば、不毛な争いごとはぐっと減るはず。あれはおかしい、これは気に入らないと目くじらをたてることがなくなれば、人生はずっと穏やかで楽しいものになるのに。

アメリカ西海岸に行きたい行きたいと思っているのだけれど、サンフランシスコの街も歩いてみたいなぁ。

映画「ミルク」はGWに全国公開予定!

投稿者 sunameri : 2009年02月13日 23:29 | トラックバック

ベルサイユの子(Versailles)

冷たい雨の中、汐留の試写会場へ。ロビーの大きな窓からは雨つぶとコンクリートだらけの灰色の景色。フランス映画観るのにぴったりだなぁと座り心地のいいシートでぼんやり。

ベルサイユの子(Versailles)
ベルサイユの子Versailles
監督・脚本:ピエール・ショレール、キャスト:ギョーム・ドパルデュー、マックス・ベセット・ド・マルグレーヴ

真っ暗な画面に目をこらして、息をつめて見入っているうちに、失業、ホームレス、社会のしくみにうまくなじめないことの痛み・・・社会問題の闇にのみこまれ、身動きできないような気分に。

舞台はフランス・パリ郊外なのだけれど、他所の国のこととは思えないリアリティ、現代社会で「失業」が人々に与える痛みの大きさを改めて実感しました。

決して面白可笑しい作品ではないのだけれど、幼い子どもをいたわる人々のあたたかな気持ちは「希望」そのもの。母親に置き去りにされたときはたあどけなさと痛々しさだけだったエンゾの瞳にたくましさが宿っていく様子は、子どもの持つ「生きる力」が花開いていくようにも見えたのでした。

日本にも、この作品で描かれているベルサイユの森のような、社会のしくみにうまく適応できない人々がひっそりと、自由に暮らせる場所があればいいのに、と思う。本当に豊かな社会というのは、そんな隙間をもつ余裕があることなんじゃないかな。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

お刺身(まぐろ、しまあじ、シメアジ)、ブリの照り焼き、厚揚げの焼いたの、チンゲンサイのおひたし、たくあん、ごはん、生のりとねぎのおみそ汁

*やっぱりイエごはんといえば和食だよねぇ。今日は「魚とお肉のおいしさの違い」を彼と熱く議論しながらの夕ごはんでした。食事の話題としてはちょっと濃ゆすぎ・・・。

投稿者 sunameri : 2009年01月31日 21:52 | トラックバック

おいしいコーヒーの真実(BLACK GOLD)

大好きなコーヒーのこと、もっと知りたくて観てみようと思っていた作品。DVDを借りてきました。

おいしいコーヒーの真実(BLACK GOLD)
おいしいコーヒーの真実BLACK GOLD
監督:マーク・フランシス、ニック・フランシス、出演:タデッセ・メスケラ、他

エチオピアのコーヒー生産者と欧米の消費者の様子がかわるがわる登場するのをみているうちに、胸がつぶれるような気分に。知らなかった・・・ではすまされない、悲しすぎる現実。

フェアであることは、いつから?どうして?難しいことになってしまったんだろう。

私たちは自分がいただくものについて、それがどこから、どうやってきたのか、もっともっと関心をもたなければいけないのだと思います。そして、そこに間違いがあったなら、きちんと正さなければいけないはず。

私たちはどこから間違ってしまったんだろう、と最近よく考えます。どこまでさかのぼれば、誰にとっても無理のない、無駄のない、自然で、健全な暮らしができるんだろう。誰もが、より快適な暮らしを求めてがんばってきたはずなのに、どこからか、おかしなことになっちゃったみたい。

この間違いを正すことが、今、私たちが全力を尽くさなきゃいけないことなのかも。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

はくさいと豚バラ肉の焼酎蒸し、いんげんのピクルス、だいこんのたまり漬け、じゃこごはん、ヨーグルト+いちごジャム、はぶ茶

*はくさいと豚バラ肉の焼酎蒸し、はくさいの食べ方の中で一番好きなお料理。かんずりを薬味にすると、おいしさ倍増~。

投稿者 sunameri : 2009年01月25日 23:37 | トラックバック

DEFIANCE(ディファイアンス)

午前中の予定がちょっぴり長引いてしまい、半蔵門のゆで太郎にて大急ぎランチ。ひとりでどんなお店でも入れるようになってしまった自分が頼もしくもあり、オヤジ化進行?と一抹の不安もあり・・・。

そして、駆け足で向かったのは試写会場。

DEFIANCE(ディファイアンス)
DEFIANCE(ディファイアンス)
監督:エドワード・ズウィック、脚本:クレイトン・フローマン、エドワード・ズウィック
キャスト:ダニエル・クレイグ、リーヴ・シュレイバー、ジェイミー・ベル

第二次世界大戦中、ナチス・ドイツの迫害から逃れてきたユダヤ人たちがベラルーシの森の中でドイツ軍からの度重なる攻撃、極感の冬を耐え、3年にわたって生き抜いたという実話に基づくストーリー。

人間の残酷さ、愚かさとは対照的に、森の中の景色は本当に美しくて、絶望的な状況を忘れてしまいそうになるほど。その美しい森の中で、人々は愛し合ったり、憎しみあったり、いたわりあったり、殺しあったり・・・そして、終わったはずの戦争が、今なお世界のあちこちで続いていることを思うと胸がずきずき痛みました。

本作監督・脚本のエドワード・ズウィック氏のブラッド・ダイヤモンド」もお腹のあたりにどーんとくる作品。自分の平和ボケぶりにがっくり。

DEFIANCE(ディファイアンス)は2/14シャンテシネ他全国ロードショーです。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

ぎょうざ(プレーン、キムチ入り)、トマティーヨのピクルス、たくあん、スモークハムチーズ、わかめスープ

*那須に戻り、お友達の家でのぎょうざ宴会に合流。おなかいっぱいぎょうざをご馳走になりました。(ごちそうさまー)

投稿者 sunameri : 2009年01月22日 23:00 | トラックバック

ミリキタニの猫

観たいと思いながらみのがしてしまっていた「ミリキタニの猫」、TSUTAYAでみつけたので借りてきました。

ミリキタニの猫
製作・監督:リンダ・ハッテンドーフ、登場人物:ジミー・ツトム・ミリキタニ

長生きするってすばらしい!

いくら年をとっていても、自分らしささえ失わなければ、可能性はどんどん広がっていくってことを実感させてくれる作品です。

そして、私たち日本人は他人を攻撃することよりも、本来は、許し、受け入れていくことに長けているということに気付かされます。

とってもチャーミングなジミー氏にメロメロ(笑)。見終わった後、ほわーんあたたかな気持ちで胸がいっぱいに。

寒い冬の夜、あたたかい飲み物を傍らにぜひ!

DVDをご覧になる際は、監督インタビュー他、特典映像にもすてきなシーンがたくさんあるので見逃さないように!

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

酒かす入りとん汁(さといも、にんじん、ごぼう、ねぎ、豚バラ肉)、グリーンマスタードのおひたし、れんこんのきんぴら、じゃこごはん、玄米茶

*地元の野菜をストーブでコトコト煮こんだとん汁、酒かすをちょっぴり加えて濃厚バージョンに。
*とん汁もじゃこごはんもあまりにおいしくて両方ともお代わり。高校生並の食欲・・・(汗)。

投稿者 sunameri : 2009年01月12日 22:37 | トラックバック

ブタがいた教室

栃木では宇都宮で1日だけ(!)の上映ということなので、「ブタがいた教室」を東京で観てきました。

(C)2008「ブタがいた教室」製作委員会
ブタがいた教室」監督:前田哲、原作:黒田恭史豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日」、脚本:小林弘利、キャスト:妻夫木聡、大杉漣、田畑智子

実話にもとづくお話で、この先生の取り組みについては賛否両論だったそうですが、私は、「こんな体験」ができたこどもたちをとてもうらやましく思いました。

「こんな体験」というのは、もちろんブタのPちゃんを育てたということもあるけれど、卒業に際して、Pちゃんをどうするか(食肉センターに送るか、下級生にゆだねるか)で胃袋がねじれるほど、頭の中がとろけちゃうほどに考えて、考えて、考え抜いたということ。学校はいろんなことを勉強するところだけれど、真剣に考え抜くという機会はそうなかったように思います。

Pちゃんを食べるか?食べないか?こどもたちが議論する場面では、「食べること」「生きること」の本質をついた言葉があふれるようにでてきます。感情をあらわにして、泣きながら、ときにつかみあいのけんかをしながら、自分の思いをしっかりと言葉にしていくこどもたちの様子に、こどもってスゴイ!とぞくぞくしました。

私たちおとなよりもこどもたちのほうが、その柔らかな感性で「いのち」の本質をしっかりととらえているのかもしれません。今、食への不安は広まるばかりだけれど、私は、こどもたちの中にある「力」に希望を感じることができました。

この作品もたくさんの方に観ていただいて、それぞれに自分の問題として考えていただけたら・・・と思いました。自分自身がこどもの立場だったら、食べる派?食べない派?先生だったら、どんな結論をだしたか?真剣に考えれば考えるほど、答えがみつかりません。でも、答えがみつからないことなんだからやるだけ無駄・・・とは思いません。こどもは大人が思っている以上にタフで、ちゃんと考えて、ちゃんと生きていけるようにできているはずで、Pちゃんのことも、それぞれの人生に活かしていってくれると信じています。

私がこどもクッキングを通じてできることも、まだまだたくさんあるはず!と鼻息も荒くなり気味(笑)。あまり前のめりにならない程度にがんばっていこう!

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ごはんメモ

<今日の夕ごはん>

スライス大根・まびき白菜・ねぎ・しいたけ・油揚げのお鍋(ポン酢、ゴマだれ)、さばの缶詰、おじや、千枚漬け、くるみゆべしと玄米茶(デザート)

*久々に長期滞在した東京での暴飲暴食をリセットすべく、しばらくは野菜中心メニューにするつもり。成澤菜園さんのまびき白菜、やわらかくて、あまくて、おいしかった~。

投稿者 sunameri : 2008年11月18日 23:44 | トラックバック

殯(もがり)の森

あわただしい朝から始まった今日のしめくくりは「殯(もがり)の森」。


殯(もがり)の森」監督:河瀬直美、出演:うだしげき、尾野真千子

穏やかな、やわらかな気持ちで胸がいっぱい。今夜はぐっすり眠れそう。

悲しさや寂しさは乗り越えるものじゃなくて、一緒に暮らしていくものなんだよね。うん、きっとそうなんだと思うな。

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ごはんメモ

<今日の夕ごはん>

野菜スープ(じゃがいも、にんじん、たまねぎ、にんにく、ズッキーニ)、天然本しめじのチャーハン、たまり漬け(だいこん、にんじん、みょうが)、しその辛味噌巻き

投稿者 sunameri : 2008年10月14日 23:58 | コメント (3) | トラックバック

イントゥ・ザ・ワイルド(into the wild)

予定は午後からだったのだけれど、水曜日は割引がある!とはりきって朝いちの高速バスで上京。その足で映画館へ。

into the wild
イントゥ・ザ・ワイルド(into the wild)」
監督・脚本:ショーン・ペン、キャスト:エミール・ハーシュ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ウィリアム・ハート

約2時間半の上映時間、飽きるどころかあっという間でした。美しくて、怖い大自然、様々な人々の暮らし、そのいずれも自分につながっているように思えて、切ないような、うれしいような、あたたかな気持ちで胸がいっぱいになりました。ダイナミックな風景が次々とでてくるので、やっぱり映画館の大きなスクリーンで観るのがお薦め。

例え無謀と言われようとも、つらい思いをしようとも、とにかくなんでも自分から飛び込んで、自分でやってみないと気がすまない、そんな若者が増えればいいなぁ、と思います。情報過多の世の中で、頭でっかちのまま大人になってしまうなんてもったいない!というか、たくさんのことを知ってるだけの大人なんて、つまらないし。

と、回想してるだけで、なんだか熱くなってきちゃった(笑)。私にはかなりツボな作品だったのでした。できれば映画館でもう1回観たいなぁ。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

お友達と銀座の「カイバル」でごはん会。"ビリヤニ"という炊き込みごはん目当てに伺ったのですが、期待通りのおいしさににっこり。他、ヴェジプレート、タンドールチキン、パパド、サラダなど。雰囲気のよいお店ながら、お値段も手頃で◎。

投稿者 sunameri : 2008年09月17日 21:54 | トラックバック

トウキョウソナタ

上京スケジュールをちょっぴりやりくりしたら、試写にいくことができました。上手に時間が使えた!と思えるとき、すごく得した気分でシアワセに(笑)。

トウキョウソナタ」 監督・脚本:黒沢清、出演:香川照之、小泉今日子、役所広司

哀しい現実が満載なのだけれど、ファンタジーな印象が強く残る作品でした。やりきれないことだらけで終わらせまいとする製作者の強い意志、努力が伝わってくるような気がして、ちょっと切なくもなり。

この作品もまた食卓の風景が効いていました。白い食器ばかりの食卓はどことなくよそよそしくて、この家族のぐらぐらした感じがぐっと伝わってくるような。誰も食べてくれない手作りのドーナツの行き場のなさにも胸がちくちく。

見慣れたようでいて、どこか他所の国のような、トウキョウの景色もまた新鮮でした。

おもしろい邦画が次々とでてくることもうれしくて、なんだか頼もしいです。

投稿者 sunameri : 2008年08月27日 23:17 | トラックバック

ヒマラヤを越える子供たち

ヒマラヤを越える子供たち
ヒマラヤを越える子供たちEscape over the Himalayas
出演:Maria Blumencron 監督:Maria Blumencron

けなげなこどもたちの表情、そして、そんなこどもたちを命がけでサポートする大人たちの姿に、胸をぎゅっとつかまれたようになります。過酷な環境におかれても誰をうらむわけでもないこどもたちに、強さ、希望、大きな愛、をみせられます。

こどもたちが、私たちの将来、未来を担うのだから、彼らが満足に食べ、のびのびと遊び、学び、たっぷり愛情を注がれて育つ環境を整えることは、私たち大人の責任。まだまだ、きちんと責任を果たし切れていなくて、ごめんなさい。

自分の暮らしを支えていくこともそう簡単ではないけれど、日々の小さな活動の積み重ねが、社会をよくするのに少しでも役立てばいいなぁ、と思っています。試行錯誤、まだまだ続きます。

投稿者 sunameri : 2008年07月20日 23:08 | トラックバック

アニー・リーボヴィッツ

あさいちに出動して、仕入れをしたり、友達に会ったり。ぐるぐる移動ばかりの1日。その割にうまく時間のやりくりができて、公開を楽しみにしていた「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」を観てきました!

アメリカを代表する女性写真家アニー・リーボヴィッツのドキュメント。彼女が写真家として活動をスタートした1970年代から現在にいたるまでの仕事ぶりが多くのセレブリティのコメントとともに綴られていきます。アニー自身がとてもチャーミングで、彼女を語るセレブたちの表情もまたチャーミングなのが印象的でした。

自らチャンスをものにして、努力を惜しまず、常に前進しつづけようとする彼女の姿に励まされ、いつも以上に前向きな気分に。こんなふうにパワフルな女性、大好き!!!

投稿者 sunameri : 2008年02月21日 20:55 | トラックバック

六ヶ所村ラプソディー

早起きをして、電車に乗り、映画を観に。

rokkasho.jpg
六ヶ所村ラプソディー

最近、渋谷には面白い映画館がたくさんあって、いろんな映画を観ることができます。調べものをしているなかでこの作品を観たいと思い、再検索してみたところ・・・やってた!東急本店のちょっと先にあるUPLINK X、誰かのおうちにおじゃましちゃったみたいな、ちいさくて、あたたかな映画館。

青森県、六ヶ所村の核燃料再処理施設にまつわるドキュメンタリー作品。原子力エネルギーについては、私自身、もっと勉強しないときちんと意見できないのだけれど、空気中、海中に放出される放射性物質の影響については無関心ではいられない。空も海もつながっているのに、遠くのこと、自分に関係ないこと、とは思えない。

お子さんたちに「元気な体を作るためにしっかり食べようね」と言っている海藻に、放射性物質が含まれていたら・・・なんて想像するだけで怖くなるし、一生懸命野菜作りをされている農家の方々が、

「放射性物質を含んでいない最後の野菜になるかもしれません。」

と野菜を売られているシーンには、涙がでそうになりました。

賞味期限云々よりも、もっと深刻な、もっと真面目に考えていかなきゃいけないことが、今、まさに起きているように思えて、気持ちがざわざわ落ち着きません。

エネルギーと食、調べるほどに密接で、からみあって、根深くて、自分なりの考えをまとめることなんて無理かも・・・とちょっと途方に暮れながら、資料や本を読み漁り、むぅぅとうなっています。今読んでいる本もすごく面白いのできちんと消化できたらご紹介します!

投稿者 sunameri : 2008年01月28日 23:11 | トラックバック

First Food Nations

先日の「いのちの食べかた」に続いて、「食」映画、第2弾!「First Food Nations」の試写会に。

First Food Nations

コミカルな作品で、ぷっと笑ってしまうシーンもたくさんあったのだけれど、帰り道は「あーおもしろかった」という感じにはなれない・・・。フィクションなのだけれど、とにかく生々しいし、いちいちリアル。現代に生きることのやるせなさを目の前につきつけられたような、少し悲しい気分。

きれいごとだけじゃ済まされない「食」周辺の事実、理解する努力を惜しまず、継続して、いずれは私自身も、世の中の役に立つような情報発信ができるようになりたいです。

投稿者 sunameri : 2008年01月17日 23:47 | トラックバック

タフな女性だらけ?

昨日、今日と2日間で3本の試写を観てきました。全く違うタイプの作品だったのだけれど、いずれもタフな女性が描かれていました。思えば、最近観た映画、タフな女性がでてくる作品、すごく多いような。というか、私の周りにもタフな女性がいっぱいだー(笑)。

トゥヤーの結婚

中でも一番タフだったのはトゥヤー。中国内モンゴルの北西部を舞台にした「トゥヤーの結婚」では、トゥヤーの、人間の"生きる力の強さ"をがつーんと見せつけられました。トゥヤーを含めて、登場人物たちは、誰もがぎりぎりの、過酷な暮らしをしているのだけど、不思議なほど悲壮感が漂ってこないのです。淡々と、飄々と。すごく静かな強さ。

なんでこう私は焦ったり、じたばたしてしまうんだろう。きっと、まだ、ぎりぎりまで追い込まれていないんだろうなぁ。

苦しくても、悲しくても、多少は無茶しても、とにかく自分の大切なものを守り通すことができるくらいにはタフになりたいなぁ。

投稿者 sunameri : 2008年01月10日 23:08 | トラックバック

トニー滝谷

トニー滝谷

トニー滝谷

監督:市川準
出演:イッセー尾形、宮沢りえ

孤独と共に育ったトニー滝谷は、寂しいと思ったことはなかった。しかし、彼女と出会い、彼は孤独を知り、恐れ、そして、彼女との幸せな暮らしが始まった。

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哀しいけれど、あたたかい、寓話のような作品。
うれしい出来事も、哀しい出来事も、物語はさらさらと流れてゆく。朴訥なトニーと美しい妻、2人の世界がはかなく消えてしまっても、物語はさらさらと流れてゆく。

さらさらと流れていくのは「時間」。それはスクリーンの中だけではなく、今、私の足元でもさらさらと・・・。

投稿者 sunameri : 2007年06月10日 23:52

魔笛

魔笛

魔笛 / The Magic Flute

監督・脚本:ケネス・ブラナー
出演:ジョセフ・カイザー、エイミー・カーソン

モーツァルトが生涯の集大成として作り上げたオペラ「魔笛」を、ケネス・ブラナーが第一次大戦を舞台に映画化。

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私にとってほとんどなじみのないオペラ映画、2時間以上の長編と、「挑戦」という気持ちで挑んだ試写会。音楽と映像にすっかり魅了されてしまいました。

冒頭からやたらセクシーな天使がでてきてびっくり。オペラ → クラシック → お堅い作品、という公式は成り立たず。美しく、のびやかな音楽にのって、わぉ!という映像が次々に現れます。モーツァルトの旋律にぴったりとのったコミカルな映像がとにかく可笑しくて、にやにやしながら、スクリーンから目が離せない!

エンドロールが流れる頃には不思議と心があたたかく、幸せな気持ちに。

もともと多くの人にオペラを楽しんで欲しい!と製作された作品とのこと。
確かに、オペラも観てみたい!

投稿者 sunameri : 2007年06月06日 22:04

マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶

マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶
(C) 2006 surf film-orme-acab

マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶 / Marcello, una vita dolce

監督:マリオ・カナーレ、アンナローザ・モッリ
ナレーション:セルジョ・カステリット
出演:バルバラ・マストロヤンニ 、キアラ・マストロヤンニ

マルチェロ・マストロヤンニは、ルキーノ・ヴィスコンティに才能を見出され、フェデリコ・フェリーニの「甘い生活」で世界的スターとなる。世界中の名匠や巨匠たちの作品に出演し、コメディーからシリアスなドラマまで160本余りの作品を残す。

没後10年を迎えたマルチェロ・マストロヤンニについて、2人の愛娘、新旧映画人たちが語るドキュメンタリー作品。

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2人の娘たち、そして、かつて共演した女優たちは、彼との過去を、自らが共有したその時間を、楽しげに、誇らしげに語る。フェリーニの旧友を懐かしむ表情がまたいい。

大きな愛がスクリーンから溢れだしてくるような作品。

投稿者 sunameri : 2007年05月16日 20:52

ルオマの初恋

When Ruoma was seventees

ルオマの初恋/Ruoma de shi qi sui

監督:チアン・チアルイ
出演:リー・ミン、ヤン・チーカン

雲南省紅河省の少数民族、ハニ族の少女ルオマは17歳。棚田の美しい村におばあちゃんと2人で暮らしている。ルオマはおばあちゃんのゆでたとうもろこしを背負い籠に入れ、乗り合いバスで町に出る。「焼きとうもろこしはいかが」大声をはりあげてもなかなかとうもろこしは売れない。観光客もルオマと一緒に写真を撮りたがるが、とうもろこしは買ってくれない。

ある日、カメラマンのアミンがルオマのとうもろこしを10本買ってくれる。代金の代わりにウォークマンを手渡すアミン。ルオマはウォークマンから流れるエンヤの音楽に魅了される。

アミンは観光客がルオマと写真を撮りたがる様子をみて、あることを思いつく。外国人観光客相手に、美しい棚田を背景にルオマと一緒に写真を撮らせる。撮影料金1枚10元。アミンのアイデアは大当たりし、観光客は列をなした。毎日アミンと一緒に過ごすルオマは、アミンに淡い思いを抱くように。

しかしアミンには恋人がいた。写真館をだし、今もなお仕送りを続けてくれている彼女に、アミンは頭があがらない。

田植祭の日、昆明に引き上げることを決意したアミンは別れを告げにルオマの家を訪れる。おばあちゃんは、ハニ族の若者は田植祭のときに好きな人に泥玉をぶつけて愛を告白するという話を2人にする。夕暮れのあぜ道で、アミンは足を滑らせ棚田に落ちてしまう。彼を助けようとルオマも田んぼにはいり、2人は泥玉を投げあう。

ルオマはアミンと一緒に昆明に行くことを決意する。バス乗り場に駆けつけたルオマが目にしたのは・・・。

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標高二千メートルという山岳地帯に鏡のようにきらきらとひかる棚田。朝焼けに、夕日に、きらめく様子は思わず息をのむほど。その美しい棚田の広がる村に、おばあちゃんと2人で暮らすルオマ。美しい民族衣装に身を包み、おばあちゃんのゆでたとうもろこしを背負い籠にいれ、乗り合いバスで町に向かう。そんな彼女の淡い、淡い恋物語。

ウォークマンから流れるエンヤの曲、そして、谷に響き渡るおばあちゃんの歌、壮大な自然と小さなひとびとの営みが調和する、美しい世界。

ルオマの恋心に胸がちくちくしながらも、気持ちはいつになくのびやかに。土、水、風と共に生きる心地よさを味わえたおかげと思う。

投稿者 sunameri : 2007年05月16日 20:39

善き人のためのソナタ

ぽっかりと時間が空いたので映画館に行ったところ、ありえないような長蛇の列にびっくり。たまたま映画の日だったため、大混雑していたようです。残席2、3人というところで、ぎりぎり入場することができました。上映前にかなりドキドキしてしまいました。(笑)

善き人のためのソナタ

善き人のためのソナタ / Leben der Anderen, Das

監督・脚本 : フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演 : ウルリッヒ・ミューエ 、 マルティナ・ゲデック 、 セバスチャン・コッホ

舞台は1984年、東西冷戦下の東ドイツ。あらゆる方法を使って反体制的であることを排斥し、国民の思想を管理しようとする国家保安省(シュタージ)によって、人々は息のつまるような生活を強いられていた。
ある日、国家保安省局員ヴィスラーは、劇作家のドライマンと舞台女優である恋人のクリスタの盗聴を命じられる。国家を信じ、組織に忠実使えてきたヴィスラーであったが、盗聴器を通して知る、自由、愛、音楽、文学・・・今まで考えることもなかったような気持ちが彼の胸に湧き始め--。

1989年、ベルリンの壁崩壊のニュースを目にしても、高校生の私は、そこで起きていることを実感することができませんでした。十数年後、出張でベルリンを訪れる機会に恵まれ、残されたベルリンの壁の前に立ち、壁に触れ、その壁が放つ圧倒的な存在感に怖さを覚えました。東ベルリンの街を歩いていると、街角のそこここに、暗い影が残っているように感じたのでした。

思想というものは、時に暴走して、人がコントロールできないような状況を生み出し、悲劇を生むことがあります。けれども、その悲劇に終止符を打つのも、やはり人であることこそが希望なのだと思います。人はその心次第で、不思議な力を得て、勇気ある行動を起こすことができることを、この作品はそっと私たちに告げてくれます。本当に正しいことはなにか?自分の頭で、心で、きちんと考えること、そして、その答えに素直に従えること、それが、善き人となりうるたった1つの方法であることを、この作品は静かに私たちに伝えてくれます。

この作品が自分と同年代の監督自ら取材に4年を費やし、描かれたものであることを改めて知り、人の心の美しさ、強さ、そして、私たちの将来が希望に満ちていることに、深い喜びを感じています。

投稿者 sunameri : 2007年03月01日 22:42

ククーシュカ

気になりながらも見逃してしまった作品、やっとDVDで観ることができました。

the cuckoo

ククーシュカ / The Cuckoo

監督 : アレクサンドル・ロゴシュキン
出演 : アンニ=クリスティーナ・ユーソ 、 ヴィル・ハーパサロ 、 ヴィクトル・ブィチコフ

舞台は第2次世界大戦末期、フィンランド最北の地ラップランド。ロシア軍とフィンランド軍が戦い、傷ついたロシア人兵士イワンと、仲間に置き去りにされたフィンランド人兵士ヴェイッコ、未亡人としてひとり暮らしているサミー人のアンニが奇妙な共同生活を始める・・・。

ロシア語、フィンランド語、サミー語、お互いの言葉を全く理解できない3人は、ひどく誤解しながらも、必要に迫られて、共同生活を送っていきます。戦場では敵対していたイワンとヴェイッコ。ヴェイッコは戦うことを放棄しているのに、何度説明してもイワンには伝わらない・・・。ときにケンカをはじめる2人をいなしながら、アンニはやさしく、たくましく、3人の暮らしをリードしていきます。

雄大で美しい風景、素朴な暮らし、アンニの強さは、戦争がどんなにばかばかしいものかを静かに伝えてくれます。最後の最後まで、とてもロマンチックな作品です。

投稿者 sunameri : 2007年02月23日 20:55

ロスト・イン・トランスレーション

数年前にバージンスーサイズでしびれて、先日、マリー・アントワネットを観て、ソフィア・コッポラ大好き!と再認識。見落としていた作品があるのに気づき、さっそくDVD借りてきました。

lostintranslation.jpg

ロスト・イン・トランスレーション / Lost In Translation

監督・脚本 :ソフィア・コッポラ
出演 :ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン

カメラマンの夫に随行してさして目的もなく東京にやってきたシャーロットは、街にでても興味を持てることも見つからず、虚ろな毎日を送っている。CM撮影のために東京にやってきた俳優のボブもまた、スタッフとのコミュニケーションに歯がゆさを感じながら、帰国日を待ちわびる日々を送っている。そんな2人が出会い、東京の街に繰り出し、やがて心を通わせてゆく。

大きな展開もなく、淡々と綴られてゆくストーリーを彩るのは、独特の色合いで描かれる東京の風景。見慣れているはずなのに、外国の景色みたいに感じるのは、きっと、シャーロットやボブの視線を通しているから。異国の地にいる心細さが、自分をちっぽけに感じる気持ちを増幅する感じ、あ、私だけじゃないんだ、とちょっぴりうれしかったりして。

やわらかいココロだからこそ痛みがあるってこと、思い出させてくれる作品です。

投稿者 sunameri : 2007年02月12日 20:11

マリー・アントワネット

どうしても観たくて、むりくり時間をつくって豊洲のシネコンに。

marieantoinette.jpg

マリー・アントワネット
/ Marie Antoinette
出演:キルスティン・ダンスト、ジェイソン・シュワルツ、ジュディ・デイヴィス
監督・脚本:ソフィア・コッポラ

これほど有名な歴史的人物を、こんなにも魅力的に、生き生きと描くことができる描けるソフィア・コッポラにしびれました。賛否両論の作品だけれど、私は、こういう作品、大好き!

シャンパン、ケーキ、ドレスにジュエリーときらびやかなパーティーのシーンの後には、翌朝、その宴の残骸が片付けられていくシーンが続きます。うっとりするようなファンタジーとぞくぞくするようなリアルがごくごく自然につむがれて、その中に生きるマリー・アントワネットという女性は、すごく身近に感じられるのです。

女性だから描ける、女性の美しさ、強さ、優しさ、賢さと、女性のすべての魅力がぎゅっとつまった作品です。(私も女性であることが嬉しい!笑。)フランス革命がなんとかとか、そういうのを全部まっさらにして、マリー・アントワネットという1人の女性に会いにいくつもりで映画館に足を運んでもらえたら、と思います。

*「マリー・アントワネット」ソフィア・コッポラ単独インタビュー(シネマトゥデイ)

投稿者 sunameri : 2007年01月26日 23:33 | トラックバック

クィーン

試写会の案内状に骨太作品の予感。試写会場も満員+補助席設置という盛況ぶりでした。

The QUEEN

クィーン / The QUEEN

出演:ヘレン・ミレン、マイケル・シーン、ジェイムズ・クロムウェル
監督:スティーブン・フリアーズ
脚本:ピーター・モーガン

1997年ダイアナ元皇太子妃がパリで急逝した事故直後、英国国民の感情の矛先となってしまうエリザベス女王の苦悩を人間味豊かに描いた作品。

エリザベス女王がというべきなのか、ヘレン・ミレンがというべきなのか悩ましいのだけれど、とにかくの彼女の圧倒的な魅力にしびれました。強く、賢明で、ユーモアがあり、気品があり、その上、とってもチャーミング!誇り高いことがあんなにかっこいいことだなんて、彼女に出会えなければ気づかなかったと思う。彼女に会いに、映画館に足を運ぶ価値があると思います。

女王の寝室やブレア首相のリビングなどのインテリアやロイヤル・ファミリーのファッションを楽しんだり、政治、マスコミ、世論について考えさせられたりと、間口もかなり広い作品です。今はただただ上質なものに出会えた充実感にひたっています。

投稿者 sunameri : 2007年01月17日 22:00

サン・ジャックへの道

仲の悪い中年の3兄弟が1500kmの道のりを歩く・・・というより、歩き通す!というストーリー。青い空に緑の大地、のびのびとしたポスターがすでに"ツボ"で、わくわくと試写にでかけました。

サン・ジャックへの道 / Saint-Jacques... La Mecque
出演:ミュリエル・ロバン、アルチュス・ド・パンゲルン、ジャン=ピエール・ダルッサン
監督・脚本:コリーヌ・セロー

失業、アルコール依存症、失読症、人種差別・・・現代のシビアな問題ながら、誰しもが関わっている痛み。それぞれに背負った痛みとともに、来る日も来る日も歩いて、歩いて、歩き回る2ヶ月間。最初はけんかばかりしていたメンバーが、いつからか、なにかを受け入れ、穏やかに、黙々と歩きだす。雄大な景色にとけこむような、彼らの歩く姿に、尊敬?羨望?不思議な気持ちが沸いてくる。

慌ただしく、冷たい社会のすぐ隣に、美しい自然がひろがっていること、雄大な時間が流れていること、そして、誰でも、そこに身を置くことはできるということが、とても励みに。

泣いて、笑って、会場をでたとき、薄暗くなっていた街並みに思わず、ほっ。きっと、目はしょぼしょぼ、顔もくしゃくしゃだったはず。ストーリーもキャストも、音楽も、ツボだらけの作品でした。

投稿者 sunameri : 2007年01月16日 19:13 | トラックバック

プルーフ・オブ・マイ・ライフ

お正月休みにレンタルDVDで楽しみました。

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プルーフ・オブ・マイ・ライフ / Proof
出演:グウィネス・パルトロウアンソニー・ホプキンス、ジェイク・ギレンホール、ホープ・デイヴィス
監督:ジョン・マッデン

天才数学者の父をもち、自らも数学者を志すキャサリンは、精神を病んだ父を長年ひとりで看病し、その父を看取ると、その喪失感に自分自身を見失ってしまう。

グウィネスが演じるヒロイン・キャサリンの情緒不安定がかなりの重症で、痛々しさを通り越して、その強烈さに思わずひいてしまうほど。それでもなぜか目を離せないのは、どうにも自分をコントロールできなくなってしまうときの気持ち、ちょっとわかるような気がするから。不安、苛立ち、周囲のヒトのやさしさが息苦しくてたまらなく思うこと。脱け出したいのに脱け出せないもどかしさ。

キャサリンの心の荒模様とは対照的に、明るくおだやかなシカゴの街並みや彼女の暮らす家はうっとりするほどの美しさ。彼女が立ち直れたのは、恋人の優しさ、励まし、そして彼女が苦手とするお姉さんの存在も大きかっただろうけれど、美しい環境の中で癒されたところも大きかったはず。

ちょっぴりつまづいたとき、できるとこまでさかのぼってみるのもありなんだな、と気づかされます。後退するのにも、勇気が必要なのだけど。

好き嫌いが分かれると思うのだけれど、私はこういう作品、結構好きです。キャサリンは結構キツイキャラクターなのだけれど、グウィネスの凛々しさ、すごくいいです。グウィネスだけでなく、キャストがとてもいいです。もともと舞台向けの作品だったそう。グウィネスの舞台も観てみたいなぁ。

投稿者 sunameri : 2007年01月04日 18:43