« 薪ストーブ | メイン | ハーフビルド第5弾 »

家のプラン

我が家の設計は、ハーフビルドサービスの一級建築士、松本さんが担当してくださることになりました。

住まいのココチヨサを追求し、建築に限らず心理学なども勉強されているという、とにかく好奇心が旺盛な方。私はあっという間に意気投合。打ち合わせと称して、家の設計にまったく関係ないこと含めて、半日くらいしゃべりまくることが、何度もありました。(笑)

そんなやりとりの中で、彼や私のひととなりや価値観をじっくり観察されていたのだと思います。住まう人重視のイエヅクリ、というスタンスをとる松本さんに、私も全幅の信頼を寄せることができました。

そんな松本さんとのやりとりの初期に、私がまとめたプランシートは以下の通り。(一部手を加えてます。)

+ + +

・外装は木製、チャコールグレーに塗り、白い窓枠、シンプルな箱型のイメージ
・内装は板張りの床、壁はしっくい
・1階はパブリックスペース、2階はプライベートスペース
・玄関、ダイニング、キッチン、トイレ、ファイアスペースは土間
・1階土間部分はレンガ、タイル、板張り?(メンテ含めて検討)
・薪ストーブ設置(家全体を暖められるよう)
・リビングは土間から少しあがった感じで板張り
・1階はなるべくバリアフリー(段差なし)に:高齢の祖父母訪問に備えて
・キッチンは2、3人が同時に料理できる充分な広さ、十分な採光。ダイニングからは独立、十分な収納スペース
・ダイニングは6~8人用ダイニングテーブルを置きたい
・トイレは洗面台も共用、ゆとりあるスペースに
・ダイニングからテラスへ、土間エリアから連続するイメージ
・リビングは客間と兼用(押入れにおふとん、お客さんはリビングにおふとんで泊まってもらう)、8畳程度の広さ
・玄関には下駄箱、他、収納スペース(ゴルフバックなど)
・コスト、メンテの問題がなければ2階に浴室、ユニットバスではなく自然素材を使いたい。窓による自然採光、ひろびろとしたものに。
・浴室横に洗面台、トイレ(独立していなくて可)、洗濯機設置、衣服、タオル等収納できる棚
・浴室、もしくは洗面スペースから、テラスへ直接でられ、洗濯干しでできるよう
・2階には主寝室(8畳以上)+1部屋+フリースペース(階段踊り場?)
・1階ダイニング、ファイヤスペース部分吹き抜け
・主寝室にクローゼット
・庭に小さな畑
・庭にパン、ピザ焼き用の石製の薪釜製作予定
・はめ殺しも含めて、なるべく窓を設け、自然採光できるよう
・風とおしのよい家に
・友人、知人が訪問しやすい家に(くつのままダイニングテーブルでお茶をのんだりしたい)
・できれば小さなパントリー(食料庫)も・・・

+ + +

これをベースに、いろいろ相談をし、まずは松本さんが2案出してくださって、いずれも、外観がちょっとイメージと違うなーということで、またしばらく濃ゆく語りあって(笑)、で、たまたま事務所にあった洋書の写真に(こういう雰囲気が好きです)と言ったら、今の家のカタチに近いものが3案として出来上がってきました。

ストーブ、お風呂、階段、の収め方に苦労しましたが、最後は、ほんのちょっぴり家のサイズを変えたことで、すっきりとまとまりました。

那須での暮らしを細かにシュミレーションしながらの作業は本当に楽しいものでした。結構長い道のりで、やっと設計図ができた~と思っていましたが、建築確認申請をするまでには、まだまだ、考えなければいけないことがたくさんあることに、この時点ではまったく気づいていませんでした。

ただ、自分の考えを素人なりにもまとめていたことで、いろいろ迷う場面でも、このプランシートに立ち戻ると、進むべき方向性を見出すことができたように思います。細かいことの積み重ねでできあがっていくイエですが、「こういう暮らしがしたい」というイメージが具体的になるにつれて、迷いが少なくなっていったように思います。

なんだか、こういうのって、イエ作りに限らないなぁ、と思うこと、たくさんあります。

投稿者 sunameri : 2004年11月02日 00:15

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sunameri.com/bukubuku/cgi/mt/mt-tb.cgi/2039

コメント

こどもに童話「3匹のこぶた」を読んであげているときその本の中で,お母さんブタが子供達に「さあ,お前達ももう大人なったのだから家を建てなさい」,と言う場面がありました.

この時ハッとさせられました.
「そうか大人になったら家を建てないといけないんだ!?」私が家を建てようと本気で思ったのはそのときだったのかも知れません.

家を建てる,と本当いろいろと考えさせられ,本当に必要なことなのかも知れませんね.
でも,我が家はラッキーな面もあったからできたのですが,建てたくても建てられないのが現実かもしれませんが...

投稿者 akira : 2004年11月15日 21:48

akiraさん、こんばんは。メッセージ、ありがとうございます。
彼が「家は人生最大の作品だ」なんて言っていて、確かに、たくさんお金がかかるということもあるけれど、それだけじゃなくて、自分の人生観みたいなものをカタチにする、という作業の持つ意味の大きさ、みたいなものをじんわり実感したりしています。
思い通りにいかないこともたくさんあるけれど、それを、彼と一緒に楽しみながら乗り越えていく過程が、なんだか人生そのものみたいで、今までよりももうちょっと家族っぽくなれるかな、と思ったりしています。

投稿者 sunameri : 2004年11月15日 23:16