親心
甥っ子が遊びに来るにあたって、我が家なりに那須満喫プラン(お子様向け)を用意していたのだけど、当人からは「ハイランドパークでジェットコースターに乗りたい」とのリクエスト。思いがけず、彼と私はハイランドパークデビューとなりました。
朝いちで入場し、パーク内でもっとも恐ろしいジェットコースターに最前列で甥っ子と乗車。ジェットコースター勘弁~なお兄さんがどきどきと見守る中、絶叫マシンを満喫(←私だけ)しました。甥っ子は発車前から凍り付いてしまい、マシンを降りてからも、ちょっぴり青ざめてました・・・。
しばらくして元気になった甥っ子に、
「せっかく来たのだから、怖いやつ、片っ端から乗っていこうー!」
と誘ったところ、
「あんまりけしかけるなー。」
と彼にしかられました。(しゅん)
私としては、ジェットコースター乗りたいと言った以上徹底的に恐怖体験すべし、と思っていたのだけど、そういうものでもなかったみたい。ハイランドパーク内、ほとんどが家族連れで、大人も子供もみんな笑顔。そういわれてみれば修行モードの人なんて、いないし。(爆)
もうとにかく息子の喜ぶ顔がみたい一心のお兄さんの様子を見ていると、子どものいない私には、本当に本当のところの親の気持ちってわからないのかもなぁ、とじんわり。
先週末のこどもクッキングに参加してくださったお母様からのアンケートを見せていただいたところ、「子供が想像以上にいろんなことができて感動しました」というコメントの一方で、「危なっかしくてはらはらしました」という声も。いずれも本音の親心なのだと思いました。
甥っ子のジェットコースター体験となんだか重なる部分があるような気がして、いろいろ考えさせられました。
大切なお子さんを預かる以上、そのお子さんを危険から守るのは大人として当然のことと思う一方で、お子さんを危険から遠ざけることがいいことか?と考えると、一概にはそうとも言えないような気がします。
大人になれば、自ら危険を察知して、自分や家族を守れるようにならなければいけないわけで、そのためには、なにが危険かを判断できるようになる必要があるはず。危険を知る、危険を感じる体験というのも、子どもが大人になっていくまでには必要なプロセスのはず。
ただ、そのプロセスを第3者である私が担う必然性があるのか?親でもなく、教育者でもない私に、そんな資格はない?お子さんに包丁を使わせてあげたい、キッチンで炎を感じてもらいたい、という思い自体が適切なことなのかどうか、ぐらぐらと心が揺れます。
こどもクッキング、本気で取り組んでいこうと思うほどに、その課題の大きさにため息がでます。といいながら、めらめらと闘志を燃やしていたりするわけだけど。(笑)
不安に思うこと、怖いと思うこともたくさんあるけれど、すくんでいても何も始まらないわけで、できる限りの準備をして、精一杯の努力を尽くしていくしかないと思っています。大切なお子さんを私に預けてくださる方がいれば、やっていけるし、みなさんが心配されるようなら、やっていけないというだけのこと。
親心に太刀打ちできるくらいの情熱でもって、こどもクッキング、続けていけたら、と思っています。
そろそろ次の企画の仕込みを始めなきゃです。さぁ、がんばらなきゃ!
投稿者 sunameri : 2006年07月23日 21:52