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プルーフ・オブ・マイ・ライフ

お正月休みにレンタルDVDで楽しみました。

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プルーフ・オブ・マイ・ライフ / Proof
出演:グウィネス・パルトロウアンソニー・ホプキンス、ジェイク・ギレンホール、ホープ・デイヴィス
監督:ジョン・マッデン

天才数学者の父をもち、自らも数学者を志すキャサリンは、精神を病んだ父を長年ひとりで看病し、その父を看取ると、その喪失感に自分自身を見失ってしまう。

グウィネスが演じるヒロイン・キャサリンの情緒不安定がかなりの重症で、痛々しさを通り越して、その強烈さに思わずひいてしまうほど。それでもなぜか目を離せないのは、どうにも自分をコントロールできなくなってしまうときの気持ち、ちょっとわかるような気がするから。不安、苛立ち、周囲のヒトのやさしさが息苦しくてたまらなく思うこと。脱け出したいのに脱け出せないもどかしさ。

キャサリンの心の荒模様とは対照的に、明るくおだやかなシカゴの街並みや彼女の暮らす家はうっとりするほどの美しさ。彼女が立ち直れたのは、恋人の優しさ、励まし、そして彼女が苦手とするお姉さんの存在も大きかっただろうけれど、美しい環境の中で癒されたところも大きかったはず。

ちょっぴりつまづいたとき、できるとこまでさかのぼってみるのもありなんだな、と気づかされます。後退するのにも、勇気が必要なのだけど。

好き嫌いが分かれると思うのだけれど、私はこういう作品、結構好きです。キャサリンは結構キツイキャラクターなのだけれど、グウィネスの凛々しさ、すごくいいです。グウィネスだけでなく、キャストがとてもいいです。もともと舞台向けの作品だったそう。グウィネスの舞台も観てみたいなぁ。

投稿者 sunameri : 2007年01月04日 18:43