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ゴール直前まで

すずやかな風が終日そよいでいて、とても気持ちのいい1日でした。

介護食の勉強会、いよいよ来週に迫ってきました(汗)。参加される方たちと一緒に作ろうと思っているお料理の試作、撮影を実施。

いわゆる「きざみ」とか「とろみ」と言われるものとは違うので、え?介護食?って感じでしょ。(笑)

勉強会メニュー

どれも、ふだんのごはんにおいしくいただけるものばかりです。ただ、「ものをかみきりにくくなってきたとき」「ものをのみこみにくくなってきたとき」にも食べやすくなっているので、一応?介護食。というか、介護食にもできるふだんのおかずというのが正しいかも。

介護食の本には、「くず煮」というのがたくさん紹介されていて、今回は「おとうふのくず煮」を作ること。ちゃんと出汁をとって、やさしく味をふくませて、片栗粉でとろみをつけると、元気いっぱいな私にも、しみじみおいしい一品でした。食欲のないときや、おなかの調子が悪いときなどにもぴったりと思います。

< おとうふのくず煮 >

おとうふのくず煮

材料:2人分

かつおだし・・・1カップ弱
みりん・・・大さじ1
しょうゆ・・・小さじ1/2
塩・・・小さじ1/8
おとうふ(絹ごし)・・・小さいパック1つ(200g)
片栗粉・・・小さじ1
しょうが・・・少々

作り方:

1.小鍋に1カップの水を入れ、沸騰したら、かつおぶしをひとつかみ(たっぷりめに!)いれて、火を弱め、1分ほどしたら火をとめ、かつおぶしがしずむのを待ちます。

2.茶こしなどでかつおぶしをのぞいて、出汁をとります。出汁をあたため、みりん、しょうゆ、塩で味付けをします。

3.1.5cmのさいのめ切りにしたおとうふをそっと出汁にいれて、弱火で、ことことと味をふくませます。

4.片栗粉を同量の水で溶き、出汁に少しずつ加えて、ぷくぷくと煮立つまで火をいれ、とろみがついたらできあがりです。すりおろしたしょうがを添えて、いただきます。

施設にいるおばあちゃんの食事は、完全に「とろみ食」。おかゆ以外は、元がなんだったのかわからないおかずばかりで、ちょっぴりさみしく思いました。おとうふのくず煮なら、形ははっきりしてるけれど、やわらかいし、つるりと飲み込めるし、きっとおばあちゃんでもおいしくいただけるはず。

食べる力が弱くなってきても、最期の最期まで、おいしい食事ができること、とても幸せなことだと思います。ひとりでも多くのひとが(自分も含めて!)、人生のゴール直前まで、おいしい毎日を過ごせるようになれればいいなぁ、と思っています。

投稿者 sunameri : 2007年08月01日 23:30

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