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未来の食卓(NOS ENFANTS NOUS ACCUSERONT)
おとといの夜、この映画のことを知り、那須に戻る予定を変更。「いてもたってもいられず」な気分で(笑)観てきました。
「未来の食卓」監督・プロデューサー:ジャン・ポール・ジョー、出演:ペリコ・ルガッス
フランスの小さな農村ですべての学校給食と高齢者の宅配給食をオーガニックにする取り組みを綴ったドキュメンタリー作品。同じことを那須でできたら・・・と頭の中を妄想でパンパンにしながら、かぶりつきで鑑賞(笑)。
オーガニックの是非については議論のわかれるところだけれど、作品の中でもでてきたように、必要なのは"対立"ではなくて"対話"。お互いの考えを理解する努力を続けることで、きっと、理にかなったやりかたを見いだせるはず!
大人たちの思い、様々なやりとりも興味深かったけれど、こどもたちの給食風景が本当によかった!こどもたちが生き生きと、のびのびと食事を楽しんでいる様子はまさに「将来の希望」そのもの。調理師さんとこどもたちのやりとりも(日本の学校給食もこんな雰囲気だったら!)と思うものでした。
好き嫌いが多い、食が細い、そもそも食べることに興味を示さないこどもたちが増えているけれど、おとながほんの少し気遣って声をかけてあげることで、状況は大きく変えられると思っています。食べることが楽しみになれば、生きることもぐっと楽しくなるはず!
原題の「NOS ENFANTS NOUS ACCUSERONT」は「子供たちは私たちを告発するでしょう」なのだそう。大人の責任について、私たちはよくよく考えて、自分のできることから行動を起こしていかないと!
オーガニックの商品は高いというひとが多いけれど、他のものが安すぎるのでは?と考えることも大切だと思います。安すぎるものを供給するための犠牲を私達自身が払うことになるのなら、ふりだしに戻って考え直すべき。補助金をたくさん使っているってことは、私たちが負担してるってこと。ふだん意識しないようなところでも、私たちは自分の「食」にあちこちで深く関わっているのだと思います。
病気になってから治すためにがんばるよりも、病気にならないように努力するほうがずっと楽なはずだし、戦争だって勝ち負け云々よりも、しないことが一番。発展を目指して走り続けてきたのが20世紀だとしたら、21世紀は立ち止まってじっくり考えてみるときなのだと思います。
いい悪いでなく、できるできないでもなく、とにかく、たくさんのひとにまっさらな気持ちで観て欲しい作品です。
>> 「未来の食卓」劇場情報
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ごはんメモ
< 今日の夕ごはん >
ゴーヤーとツナの和え物、もやしのナムル、かぼちゃのにもの、とうもろこしごはん、めかぶのおみそ汁、麦茶
*とうもろこしはうちの庭で獲れたモノ。間違いなくオーガニック!
投稿者 sunameri : 2009年08月16日 22:39
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コメント
のっけから衝撃的ですね。
どっきっとしたし、そのとおりだとも思いました。
今私の小さな世界でできることは、なるべく危険だと思われるものを避けることのみ。
私自身、もっといろんな危険について学ばないといけないなぁと思います。
DVD出たら、見ますね。
投稿者 おはな : 2009年08月18日 04:03