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ダムの話

最近話題の八ッ場ダム。メディアでとりあげられるようになって、最初に頭に浮かんだのが湯西川のことでした。

我が家の週末のお気に入りのドライブコースのひとつが三依(みより)。もともとは三依村だったのが藤原町となり、今は日光市となっている男鹿川という清流沿いにあるそぼくな山里。渓流釣りでは有名らしく、シーズンになると釣り人だらけ・・・というよりも、釣り人以外で遊びに来ている人はあまりいない雰囲気(笑)。

観光シーズンの那須の喧噪から逃れて、温泉にはいったり、おいしいおそばをいただいたり、男鹿川沿いをぶらぶらと散歩したりするのはまさに憩いのひとときなのです。

その三依からちょっと足を伸ばすと平家の落人が隠れ住んだ所として有名な湯西川温泉があります。三依に行き始めの頃、湯西川温泉にもちょっと行ってみようということになりました。

男鹿川沿いに進んでいくと、五十里(いかり)湖が現れて、橋の向こうには湯西川の道の駅が。道の駅の目の前は湖、足湯に浸かっていたら、鉄橋を渡る野岩鉄道が見えました。なんだかタイムスリップしちゃったような気分。

湯西川温泉に向かって山あいの道を進んでいくと、今まで見たこともないような巨大な重機!こんな山奥にどうして?と思うようなこれまた巨大な工事中の橋桁。山肌がきれいに削られてのっぺりと作られた造成地に立派な新築のおうちが並んでいました。

途中の景色に度肝をぬかれてしまい、いかにも落人の里という雰囲気のある湯西川温泉に到着しても、頭の中は、なんで?なんで?という思いでいっぱいで、温泉街を歩いた記憶もぼんやり。

家に戻ってネットで調べ、私達がみたのは湯西川ダム建設のための付替県道工事だったということを知りました。

静かな山里がダムに沈んでしまうという理由で地域の人々が移転をよぎなくされるという話は、たいへんだろうなという思いとともに頭では知っていたつもりだったのだけれど、湯西川で目の当たりにした光景はなんとも重たい胸の痛みとして、忘れられないものになりました。

そして八ッ場ダムの話。彼はニュースでみた景色から、八ッ場ダムの話が湯西川のことだと思っていたそう。地域の人々の困惑や悲しみは八ッ場も湯西川もそう違わないはず。全国あちこちの山里で、同じような思いを抱いているひとがいると思うと胸が痛みます。

ダムというのは流域に暮らす人々のために作られているもの。今まで私達はあまりに無関心すぎたように思います。

各地で見直しが進められているダム建設、工事が進められることになっても、中止されることになっても、いくらお金を使っても解決しきれないことがきっとたくさんあることに、私たちはもっと関心を持ってしっかり考えなきゃいけないはず。せめて痛みを分かち合う努力くらいはすべき。

元に戻せないものをどうするか?ということに知恵をしぼるのも、私たちの大切な役割じゃないかと思っています。

>> 湯西川で逢おうよ
  湯西川ダム工事事務所による湯西川ダムについてのサイト。
  サイト製作にもたっぷり予算がとれるんだろうな、と思える立派なつくりです。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

まいたけとたまごのおじや、焼きなす、アスパラのグリル(おしょうゆとオリーブオイルで)、おから、とうもろこしとみょうがのおみそ汁、梅ソーダ(デザート)

*お茶碗半分くらいのごはんが残っていたのでおじやに。ことこと煮たら、お茶碗2杯分くらいに増量(笑)。
*おからはおとうふやさんのおばあちゃんに教わって、煮たものを1回分ずつにラップして冷凍保存。もう一品欲しいなぁという時に大活躍!
*夕方2時間くらい庭仕事。明日の筋肉痛が怖い・・・。(ごはんメモとは関係ありません。笑)

投稿者 sunameri : 2009年09月28日 23:41

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