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玄牝 -げんぴん-

この作品が9月にスペインで開催されたサンセバスチャン国際映画祭で上映されたというニュース記事が強く印象に残っていました。記事に添えられていた監督の河瀬さんがドレスアップして息子さんと歩いている写真、その自信溢れる様子がまぶしいほどにきれいだったから。


玄牝 -げんぴん-」監督・撮影・構成:河瀬直美、キャスト:吉村正、吉村医院にかかわる人々

長年にわたり自然分娩に取り組んでいる吉村医院に通ってくる妊婦さんたちの様子を描いたドキュメンタリー作品。

自然分娩を絶賛する妊婦さんたちの勢いに戸惑いを覚えながら、私自身、ある料理教室で似たような場面に出会ったことを思い出しました。まだまだ今の日本では、女性が自分を肯定できる場所って案外少ないのかもしれないな、とぼんやり思ったり。

水を得た魚のような妊婦さんたちと対照的なのが、吉村先生の苦悩する姿であったり、吉村医院を支える助産婦さんたちの淡々とした様子。このコントラストがあまりに強くて、それが作品としての魅力なのか、後味の悪さなのか、その両方なのか、なんとも言い難くて。

ただ、こういう作品が作られて、観るひとがいて、女性性というものや出産ということを改めて考えるということは、とても大事なことだと思います。少子化の時代だからこそ、男性も女性も、おとなもこどもも、じっくり考えることが大事なんじゃないかな。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

チーズ・サラミ・きゃらぶき(おつまみ)、寄せ鍋、もつ煮込み、みょうがの甘酢漬け、〆にたまご雑炊、りんご

*魚介がモリモリの寄せ鍋セットに惹かれて、急遽メニュー変更。いいお出汁がでて、おいしいお鍋になりました(笑顔)。

投稿者 sunameri : 2010年11月09日 22:07

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