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おせちに思うこと

通販おせちのトラブルのニュースをみながら思ったのは、売る人も、買う人も、得したい!の気持ちが一番になっちゃっているんじゃないのかな?なんかおかしなことになってない?ということ。

コンビニしかり、ファミレスしかり、今は作ったひとの顔のみえない「食」が当たり前の時代だから、どんなひとが、どんな風に作っているのかなんて、想像すらしないひとのほうが多いのかな。そうだとしたらすごく寂しい感じがするし、だから、なおさら、すぐに得した、損した、という話になっちゃうのかもな、とか。

私のおせちの原風景は、こどもの頃、田舎の家の台所で祖母と母と一緒に味わったわさわさとした雰囲気。お鍋からは湯気があがっていて、まな板の上にはきざんだ野菜が山盛りになっていて、テーブルの上はできたお料理でいっぱいで、床にチラシを敷いた上でバットに羊羹を流して栗を並べるのを手伝ったこと。ほのぼのうれしい気分。

本当に美味しいものって、手軽さとか、お得とか、そういう言葉とは仲良しになりにくいものだと思う。簡単に手に(口に?)入らないものだからこそご馳走なんだし。

私自身、年末に青筋たてて全部手作り!というのもどうかと思うし、買ってきたものを並べるだけというのもなんだか味気ないし、プロの作ったおせちを注文するほど余裕(おさいふの、だよ。笑)もないし、おせちってなんだかすごくややこしい存在。でも、どんなおせちにするかをまじめに考えることって、食とどう向き合っていくか考えることにつながっていると思う。大袈裟すぎ?

せっかくのお正月のご馳走、もっと無邪気に楽しめればいいのに。ねぇ。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

ロールキャベツのグラタン、カレースープ、だいこんのサラダ、パン、栗きんとん(デザート代わりに)、紅茶

*年末年始にすこーしずつ残っていた食材を一挙整理。手軽でおいしい夕ごはんになりました。

投稿者 sunameri : 2011年01月04日 22:39

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コメント

あけましておめでとうございます。
季節?節目?で頂くお料理はそのときの環境だったり食べる人や作る人の気持ちだったり「願いを込めて」が前提にあるから、形式や味だけだと???になっちゃうんですね。
私も子供たちに「食べる」ということ私なりに(上手に手抜きしつつ)伝えて行けたらと思います。
今年はsumameriさんのこどもクッキングデビューできるかな?

投稿者 blackberrybush : 2011年01月06日 12:02

blackberrybushさん、あけましておめでとうございます!
生活者としては、伝統だの、文化だの、きれいごとを言って
られないのも現実なんだよねぇ。
自分らしい、我が家ならではのおせち、まだまだ摸索中です。
こどもクッキングデビュー、楽しみにしてます~。

投稿者 sunameri : 2011年01月06日 23:50