« 容赦なし・・・ | メイン | 甘え »

希望は絶望のど真ん中に

新刊がでたためか、最近あちこちで目にしたり、耳にするようになった「むのたけじ」氏。96歳!の現役バリバリのジャーナリストだそう。元気なおじいちゃんにはめっぽう弱い私(笑)、さっそくamazonで注文した2冊のうちの1冊。

希望は絶望のど真ん中に
希望は絶望のど真ん中に」むのたけじ(著)

ものすごく面白くて、一気読み。勉強不足で理解しきれない話もあったけれど、独自の視点・表現にしびれました。

地震後に感じたこと、思うこと、本当にいろいろあるのだけれど、どう表現したらいいのかわからないことも多いです。怒りたいのか、悲しいのか、自分でもよくわからなくなることも。もっといろんなひとの本音を聞いてみたいなと思うけれど、自分の思いを整理しきれないひとも結構多いんじゃないのかなぁ。

blind」というショートフィルムを観たときにも感じたのだけれど、フクザツな思いをのせることのできる表現方法を持つひとに、今、すごく憧れます。76年間にもわたって「いのちがけで」「死にもの狂いで」ジャーナリズムという仕事に取り組んできたからこそのむの氏の言葉にただただ圧倒的でした。

好きなフレーズはたくさんあったのだけれど、特に気に入ったのは、

「さて、今後の世界情勢ですが、絶望させられることがきっと続くでしょう。そしたら、絶望を余さずバリバリと食べましょう。それが糧となって希望を育てます。」

この後に続く部分の感想はひとそれぞれだろうけれど、私は賛成。

「朝鮮、中国、日本の固い結合は、いつどのような事態でも、そこで生き暮らす人々のいのち綱です。互いに素顔で、地声で言いたいことを存分に語り合って協力すればよい。特別な方策なんかいりませんね。」

国家云々といいだすとややこしくなるのなら、お隣さんの感覚でいけばいいと思う。なーんて、お隣さんだって"互いに素顔で、地声で言いたいことを存分に語り合って協力"できる関係を築くなんて、そう簡単じゃないのが現実なんだけど。

ただ、そんなお隣さんとの関係が"いのち綱"になるときもあるということ。すごくリアルに感じています。

そもそも「希望は絶望のど真ん中に」なんてタイトルもすごい!
スーパーおじいちゃんにバンザーイ!!!

------------------------------------------

ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

ピザトースト、じゃがいもとたまねぎとショートパスタのスープ、ピーマンとエリンギの炒め物、きゅうりのピクルス、りんごジュース(食後に)

*スープには自家製のサルサヴェルデをたっぷり加えて。今日も野菜たっぷりでした。

投稿者 sunameri : 2011年09月08日 23:46

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sunameri.com/bukubuku/cgi/mt/mt-tb.cgi/1807

このリストは、次のエントリーを参照しています: 希望は絶望のど真ん中に:

» 一人の人間が生涯にやれること from buku buku diary
「希望は絶望のど真ん中に」に続いてむのたけじさんの本を読んでいます。 今日は地震... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2011年09月11日 22:54