支援に対しての御礼
会津美里町の避難所が閉所になった旨の手紙が、届きました。カンパや食材提供、炊き出しの下準備、同行してくれた皆さんともシェアしたく、全文掲載させていただきます。(追って、PDFも掲載いたします。)
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会津美里町農村環境改善センター(楢葉町避難所)の閉所について(支援に対しての御礼)
楢葉町災害対策本部
楢葉町長 草野 孝
時下、益々ご清栄のことと拝察申し上げます。
この度、9月6日をもって会津美里町農村環境改善センター楢葉町避難所を閉鎖することになりました。避難所として開設していた約6か月の間、6回にわたり美味しい料理を提供していただき厚く御礼申し上げます。避難所ではなかなか作れない手の込んだ料理、毎回楽しみにしておりました。
3月11日の東日本大震災発生以降、福島第一原子力発電所放射能漏れ事故により、原発から20Km圏内の避難退避を余儀なくされ、3月17日に会津美里町農村環境改善センターを楢葉町町民の避難所として開所して以来、多いときで200名を超える避難者が避難生活を送ってきました。仮説住宅等の建設が進み、全員が避難所を離れ仮設住宅等へ入居が進んだことにより去る9月6日に避難所を閉鎖することになりました。
この間、全国より多くの団体、個人ボランティアの皆様には私たちの及ばない分野での様々なご支援をいただき誠にありがとうございました。
今回の震災で郷里を離れ、避難先での人の温かさ、ボランティア活動のありがたさ、全国から寄せられた被災者を想う気持等々、人間が本来持っているお互い支え合う、助け合う相互扶助精神によって避難所が支えられてきたと改めて感じ入る反面、今まで体験したことのない郷里を離れての避難所生活からは1000年に一度といわれる歴史の狭間に生きている避難者の心の苦痛も垣間見え、未だに一歩前へ足を一歩踏み出せずにいる人々も多くいることも事実です。
あの3月11日を境に日常生活が一変しましたが、いずれ、あの美しかった楢葉町へ戻って家族や地域住民と暮らせる日が必ず来ると思い、これからも避難先で頑張ってまいりたいと思います。
被災した住民や行政にご支援いただいたことに対し、心より感謝し、略儀ながら書面をもって御礼とさせていただきます。
本当にありがとうございました。
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仮設住宅に移られたみなさんへもなんらかのかたちで力になれれば・・・ということは先方にもお伝えしてあります。避難所には年配の方も多かったので、高齢でひとり暮らしの方のところだけでも、あたたかなおかずを届けにいけたらと思っていますが、避難所を出た後は"炊き出し"というカタチにはできないそう。みなさんが落ち着いた頃、また会津美里に行ってみようと思っています。
支援活動については、今後も継続していきたいと思っています。引き続き、ご協力お願いいたします。
投稿者 sunameri : 2011年09月26日 20:55
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