こどもクッキングについて

ある企業さんより、お子さん向けのお料理教室をやりたいというお話をいただき、こどもクッキングの企画、講師、運営をさせていただきました。初めてのことばかりで、試行錯誤の繰り返しでした。

小さなお子さんたちはお料理に興味を持ってくれるのかな?

実際、レッスンをやってみると、そんな不安は吹き飛びました。まだどこかに赤ちゃんの匂いがするような小さなお子さんも、きちんと説明をすると包丁もじょうずに使えるし、とても楽しそうにお料理をして、自分で作ったお料理をなんとも誇らしげににこにこぱくぱくと食べてくれるのでした。

レッスンを通じて気づいたのは、たくさんのお母さんがお子さんの食事に悩んでいるということ。好き嫌いが多い、食べることに興味をもってくれない、お菓子ばかりを食べたがる、と、お子さんの「食」についての苦労はつきない様子。最近、メディアでも取り上げられることの多い「食育」という言葉にプレッシャーを感じてらっしゃる方も多いようでした。

今、子育てに奮闘中のお母さん方は私と同年代。少しでも彼女たちの力になりたい!と、こどもクッキングに本気で取り組んでいこうと思うようになりました。

確かに「食育は大切」で、社会としても、家庭での取り組みに期待しがちです。が、実際のところ、小さなお子さんを抱えて、毎日の食事の準備、片付けすらたいへんなお母さんたちに、すべてを任せきり、というのは申し訳ないような気がします。月に1度、数ヶ月に1度でも、お子さんたちが集中できる環境で、お友達と一緒に、いろんな食材に触れて、お料理を楽しんでもらう機会を提供していくことで、多少なりとも、彼女たちの力になれるのでは、と思っています。

レッスンを通じて、お子さんたちののびのびとした発想に私自身教えられることも多く、また、小さなカラダからは想像もつかないような理解力、実行力にも驚かされることばかりです。そんなお子さんの頼もしい姿をご覧になっている親御さんの様子も、なんともほほえましく、活動を続けていく励みになっています。

調理器具の使い方や食材の扱い方なども紹介していきますが、お子さんたちには、調理の技術を学んでいただくことよりも、食べることの楽しさ、大切さ、大変さに気づいていただくきっかけになるようなレッスンを目指しています。お子さんの好き嫌いについても、あまり気にせず、無理強い等もせずにやっていますが、苦手だったものがなぜか食べられるようになってしまうお子さんもたくさんいらっしゃいます。お母さんたちもびっくりされていますが、私自身もこどもクッキングのもつ不思議な力を実感させられます。

現在、地元那須でのレッスンをベースとしておりますが、今後、活動の幅をより広め、たくさんのお子さん、親御さんとご一緒していきたいと思っています。企業、行政、個人問わず、ご相談に応じますし、予算、会場等の条件があえば、全国どこにでもお伺いします。お気軽にお声かけいただければ、幸いです。(ご相談は、メールフォーム、コメント欄をご利用ください。コメント欄は私の確認後の公開となっておりますので、非公開のご要望を明記いただければ、対応いたします。)

ご意見、ご質問等もお気軽にコメント欄にご記入ください。よろしくお願いいたします。

2007年01月07日 18:06

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