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チームワーク

先日読んでとっても楽しめたミステリー小説、2人の男性の合作だったと知り、びっくり。2人で小説?それもミステリーを書く?っていったい???と興味をもち、その"謎解き本"を早速入手。

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おかしな二人 ― 岡嶋二人盛衰記
井上 夢人(著)

2人の出会い、小説を書き始めるまでの紆余曲折、やがて小説を書き始め、江戸川乱歩賞を受賞、人気作家としての多忙な日々、そして、2人の別れ・・・。2人でミステリー小説を書く?の種明かしだけでなく、全くの素人だった彼らが、ミステリー小説をどんな風に作っていったかが赤裸々に語られていたり、こんな本が存在していること自体がすごい!と大興奮。(笑)

電車の中で、ぷっと笑ってしまうことも何度もあったのだけど、読み終わってからも、ずっと心に残っているのは、ビジネスパートナーとは?ということ。2人だからこそできたことがあり、一方で、2人であることが負担になっていったということ。切ない事実だけれど、なんだかわかるような気もして。

私自身、いろんな方と仕事をご一緒いただく中で、1人でも多くの人と良好なパートナーシップを築いていきたい、と思っていますが、実際にはなかなか難しいことです。仲良くなることと、お互いにプロとして尊重しあえる関係を築くこととは別もののように思います。つきあいが長くなるにしたがって、緊張感を持ち続けることは難しくなり、もたれあいが始まり・・・というのは、人間関係としてはとても自然なことだから。

最近、意識するようになったのは、時間の概念。人との関係も、時間軸とともに変化していく、という前提で考えたほうが楽かな、ということ。ある時期だけでも、うまくいったのなら、その期間のその関係を自分へのプレゼントだと思えば、うまくいかなくなったことについて悩む必要もなくなるわけで・・・あれ?なんだか恋愛論ぽい話になってきちゃった。(笑)

読み物としても十分楽しめながら、いろいろ考えさせられる、1粒で2度3度おいしい本でした。これも、彼ら2人の出会いがあったからこそと、その運命に感謝です。(笑)

投稿者 sunameri : 2006年07月28日 23:14