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サン・ジャックへの道

仲の悪い中年の3兄弟が1500kmの道のりを歩く・・・というより、歩き通す!というストーリー。青い空に緑の大地、のびのびとしたポスターがすでに"ツボ"で、わくわくと試写にでかけました。

サン・ジャックへの道 / Saint-Jacques... La Mecque
出演:ミュリエル・ロバン、アルチュス・ド・パンゲルン、ジャン=ピエール・ダルッサン
監督・脚本:コリーヌ・セロー

失業、アルコール依存症、失読症、人種差別・・・現代のシビアな問題ながら、誰しもが関わっている痛み。それぞれに背負った痛みとともに、来る日も来る日も歩いて、歩いて、歩き回る2ヶ月間。最初はけんかばかりしていたメンバーが、いつからか、なにかを受け入れ、穏やかに、黙々と歩きだす。雄大な景色にとけこむような、彼らの歩く姿に、尊敬?羨望?不思議な気持ちが沸いてくる。

慌ただしく、冷たい社会のすぐ隣に、美しい自然がひろがっていること、雄大な時間が流れていること、そして、誰でも、そこに身を置くことはできるということが、とても励みに。

泣いて、笑って、会場をでたとき、薄暗くなっていた街並みに思わず、ほっ。きっと、目はしょぼしょぼ、顔もくしゃくしゃだったはず。ストーリーもキャストも、音楽も、ツボだらけの作品でした。

投稿者 sunameri : 2007年01月16日 19:13

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