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さらさらと

午前中に税務署に行き、確定申告を提出。ほっとひと安心。
その足で、おじいちゃんのところへ。ちょうどお昼ごはんの時間になるので、お寿司を買って。

施設でだしていただくお昼と、お寿司を並べて、おじいちゃんとお昼ごはん。こんな風に一緒に食事をするの、ほんとに久しぶり。

担当のお医者さんの判断で、おじいちゃんは今いるグループホームから、介護施設にお引っ越しすることになりました。リハビリが目的、という名目になっているのだけど、おじいちゃんも、なんで今さらリハビリなのかなぁ、と納得がいかない様子。

おじいちゃんは、引っ越しのどさくさにまぎれて家に帰っちゃおうか、なんて目論んでいて、そういうわけにはいかないよぉ、と諭しながら、人生の最期を、家族といっしょに住み慣れた家で過ごすということが、なかなか簡単にできない世の中になっていること、哀しく思ったり。

おばあちゃんも、最近はずっと眠ってばかり。たまに目を覚ますと、赤ちゃんみたいにつぶらな瞳で、ふんわり、私を眺めています。

おじいちゃんとおばあちゃんの様子、砂時計の砂がさらさらと落ちてゆくみたいに見えます。私はただ会いにいくことしかできなくて、母親がたまに泣いたりするのを励ますくらい。

今のおじいちゃん、おばあちゃんの姿は何年後かの両親の姿で、その後何年後かの自分の姿。おじいちゃん、おばあちゃんには孫の私が会いにいくけど、私は、ひとりで気丈にやっていけるかなぁ。

自分らしく生きてくために、心も体もしっかり鍛えておかなきゃ。

投稿者 sunameri : 2007年03月15日 00:44

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コメント

ダンナのお祖母ちゃんは数年前から病院にはいっています。本当に寝たきりで、しゃべることも自分で食べることもできません。自分の力で食べることが出来ない為、お腹に穴を開け、そこからチューブを通し、カロリーの高い液体を流し込んでいます。生きているというより、「生かされている」という状態ですが、家に連れて帰ってくるわけにも行かず、毎日毎日それこそ「さらさら」と流れていっています。入院したての頃は毎日誰かが行っていたのですが、最近では義母がたまに行くくらいです。自分の命、潔く終わらせたいけれど、本人の意思とは関係なく今の医療技術がそれをさせてくれないようです、、、。

投稿者 ぷちぷち母さん : 2007年03月16日 09:29

プチプチ母さん、こんにちは。
おじいちゃんを見ていて「老兵」という言葉が思い浮かびました。人間は最期の最期まで闘い続けるってことなんだよなぁ、と。(おじいちゃんは脱走兵になろうとしてたんだけど。笑)
命がいつか消えてしまうこと、おじいちゃん、おばあちゃんとの時間の中で、ひしひしと実感しています。いつか消えちゃうからこそ、今できること、やっておかなきゃ、と強く意識します。

投稿者 sunameri : 2007年03月16日 12:47