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ブタがいた教室

栃木では宇都宮で1日だけ(!)の上映ということなので、「ブタがいた教室」を東京で観てきました。

(C)2008「ブタがいた教室」製作委員会
ブタがいた教室」監督:前田哲、原作:黒田恭史豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日」、脚本:小林弘利、キャスト:妻夫木聡、大杉漣、田畑智子

実話にもとづくお話で、この先生の取り組みについては賛否両論だったそうですが、私は、「こんな体験」ができたこどもたちをとてもうらやましく思いました。

「こんな体験」というのは、もちろんブタのPちゃんを育てたということもあるけれど、卒業に際して、Pちゃんをどうするか(食肉センターに送るか、下級生にゆだねるか)で胃袋がねじれるほど、頭の中がとろけちゃうほどに考えて、考えて、考え抜いたということ。学校はいろんなことを勉強するところだけれど、真剣に考え抜くという機会はそうなかったように思います。

Pちゃんを食べるか?食べないか?こどもたちが議論する場面では、「食べること」「生きること」の本質をついた言葉があふれるようにでてきます。感情をあらわにして、泣きながら、ときにつかみあいのけんかをしながら、自分の思いをしっかりと言葉にしていくこどもたちの様子に、こどもってスゴイ!とぞくぞくしました。

私たちおとなよりもこどもたちのほうが、その柔らかな感性で「いのち」の本質をしっかりととらえているのかもしれません。今、食への不安は広まるばかりだけれど、私は、こどもたちの中にある「力」に希望を感じることができました。

この作品もたくさんの方に観ていただいて、それぞれに自分の問題として考えていただけたら・・・と思いました。自分自身がこどもの立場だったら、食べる派?食べない派?先生だったら、どんな結論をだしたか?真剣に考えれば考えるほど、答えがみつかりません。でも、答えがみつからないことなんだからやるだけ無駄・・・とは思いません。こどもは大人が思っている以上にタフで、ちゃんと考えて、ちゃんと生きていけるようにできているはずで、Pちゃんのことも、それぞれの人生に活かしていってくれると信じています。

私がこどもクッキングを通じてできることも、まだまだたくさんあるはず!と鼻息も荒くなり気味(笑)。あまり前のめりにならない程度にがんばっていこう!

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ごはんメモ

<今日の夕ごはん>

スライス大根・まびき白菜・ねぎ・しいたけ・油揚げのお鍋(ポン酢、ゴマだれ)、さばの缶詰、おじや、千枚漬け、くるみゆべしと玄米茶(デザート)

*久々に長期滞在した東京での暴飲暴食をリセットすべく、しばらくは野菜中心メニューにするつもり。成澤菜園さんのまびき白菜、やわらかくて、あまくて、おいしかった~。

投稿者 sunameri : 2008年11月18日 23:44

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