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ベルサイユの子(Versailles)
冷たい雨の中、汐留の試写会場へ。ロビーの大きな窓からは雨つぶとコンクリートだらけの灰色の景色。フランス映画観るのにぴったりだなぁと座り心地のいいシートでぼんやり。
ベルサイユの子(Versailles)
監督・脚本:ピエール・ショレール、キャスト:ギョーム・ドパルデュー、マックス・ベセット・ド・マルグレーヴ
真っ暗な画面に目をこらして、息をつめて見入っているうちに、失業、ホームレス、社会のしくみにうまくなじめないことの痛み・・・社会問題の闇にのみこまれ、身動きできないような気分に。
舞台はフランス・パリ郊外なのだけれど、他所の国のこととは思えないリアリティ、現代社会で「失業」が人々に与える痛みの大きさを改めて実感しました。
決して面白可笑しい作品ではないのだけれど、幼い子どもをいたわる人々のあたたかな気持ちは「希望」そのもの。母親に置き去りにされたときはたあどけなさと痛々しさだけだったエンゾの瞳にたくましさが宿っていく様子は、子どもの持つ「生きる力」が花開いていくようにも見えたのでした。
日本にも、この作品で描かれているベルサイユの森のような、社会のしくみにうまく適応できない人々がひっそりと、自由に暮らせる場所があればいいのに、と思う。本当に豊かな社会というのは、そんな隙間をもつ余裕があることなんじゃないかな。
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ごはんメモ
< 今日の夕ごはん >
お刺身(まぐろ、しまあじ、シメアジ)、ブリの照り焼き、厚揚げの焼いたの、チンゲンサイのおひたし、たくあん、ごはん、生のりとねぎのおみそ汁
*やっぱりイエごはんといえば和食だよねぇ。今日は「魚とお肉のおいしさの違い」を彼と熱く議論しながらの夕ごはんでした。食事の話題としてはちょっと濃ゆすぎ・・・。
投稿者 sunameri : 2009年01月31日 21:52
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» 「ベルサイユの子 」気ままに生きるのも結構ツライものです from soramove
「ベルサイユの子 」★★★
ギョーム・ドパルデュー 、オーレ・アッティカ 主演
ピエール・ショレール 監督、113分、フランス
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