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寺よ、変われ

去年、今年と半年の間に祖父母を送りました。2人とも高齢だったし、私自身は近くにいて祖父母との時間をたっぷりもてたこともあって、悲しみよりも「お疲れ様でした」という気持ちのほうが大きかったのでした。

ただ、祖母のときも、祖父のときも、葬儀にいらしたお坊さんの対応にはがっかりさせられることばかりで、どうして?という気持ちがずっと心の中でもやもやしていました。

寺よ、変われ
寺よ、変われ」高橋 卓志(著)

新聞の書評欄に紹介されていたのを見て、私のもやもやを解消してくれるかも?とさっそく注文。期待通りの1冊でした。

遺族の悲しみに少しでも寄り添おうという気持ちがないのがあまりにも露骨なお坊さんに、私は心底失望したのだけれど、この本を通して、多くのお寺の現状、そしてお坊さんたちの関心がどこにあるのかがわかり、お寺から気持ちが離れていくのは当然のことと納得。代々檀家となっているお寺に葬儀を依頼しない人もでてきているという話に「そうそう、そうしたくもなるよねぇ!」と思わず前のめりに。

著者ほどの活躍は求めないまでも、お寺が、地域の人々が、本当につらいとき、悲しいとき、困ったときに駆け込めるような場所になってくれたらと願うばかりです。

*日本には8万を超えるお寺があり、20万人にも及ぶお坊さんがいるそうです。全国の小・中・高校をあわせても4万、コンビニも4万軒だそう。お寺って、ものすごいポテンシャルをもっているってことだよねぇ。もうちょっとがんばって~。

投稿者 sunameri : 2009年08月15日 21:39

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