アンダーコントロール

ドイツの原子力発電関連施設を3年間にわたって取材したドキュメンタリー。


アンダーコントロール
監督:フォルカー・ザッテル、製作:スザン・シムク、ヨルク・トレントマン、脚本:フォルカー・ザッテル

原発の施設、しくみを眺めていると、ニンゲンたちはなんでこんなことをやっているんだろう?という思いがふつふつ。真面目に取り組んでいるひとたちの様子がなんだか滑稽にみえてくる。「100,000年後の安全」を観たときと同じ印象。

自分たちの手に負えないものをどうにかコントロールしようとするのって、健全な挑戦とは思えないんだけどな。

問題は山積みだけれど、ドイツはひとつの決断をした。日本はまだなにも決めてない。というか、いつの間にか、問題なかったことになってる?なりつつある?ような気がする。全然、大丈夫じゃないと思うんだけどな。

投稿者 sunameri : 2011年12月11日 19:59 | コメント (0) | トラックバック

50/50 フィフティ・フィフティ

公開を楽しみにしていた映画、やっと観ることができました!


50/50 フィフティ・フィフティ
監督:ジョナサン・レヴィン、脚本:ウィル・レイサー、キャスト:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、セス・ローゲン、アナ・ケンドリック

脚本家ウィル・レイサーがガンの宣告を受け、闘病した実体験にもとづく作品というだけあって、全編通じて軽やかなのだけれど、リアル。

やっぱり病気って切ない。

友達が最高!なのだけれど、元気のないサイトハウンドもすごくいい味でてました。ほそっこい犬に無条件に弱いな、私(笑)。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん>

懐かしい仲間と久々の火鍋宴会。薬効たっぷり!のお鍋を囲んで、たくさん笑って、なんだかタイムスリップしちゃったみたいな気がしました。会おう、会おうといいながら、なかなか会えない友達ばかり。友達にもどんどん会わなきゃ!

投稿者 sunameri : 2011年12月06日 23:37 | コメント (0) | トラックバック

明かりを灯す人

ひょっこり空いた時間に、いい映画を観ることができました。


明かりを灯す人」監督:アクタン・アリム・クバト、脚本:アクタン・アリム・クバト、タリプ・イブライモフ、キャスト:アクタン・アリム・クバト、タアライカン・アバゾバ、アスカト・スライマノフ、アサン・アマノフ、スタンベク・トイチュバエフ

エンドロールがでてきた瞬間(良心を描いた作品だったな)と思いました。
あたたかくて、美しく、切ない作品。

大きな流れとちっぽけな存在としての善良さ、対立にさえならないほど力の差は歴然。どうにもやるせないのだけれど、どこかに、確かに、希望が存在してる。

遠くの国の作品と思えないのはなんでだろう。きっとどの町にも明かり屋やさんがいるってことかな。

投稿者 sunameri : 2011年10月19日 21:14 | コメント (0) | トラックバック

ツリー・オブ・ライフ

今日のコンセプトは「思いっきり暑い時間に、涼しい映画館で、うつくしい作品にひたっちゃうなんて贅沢じゃない?」ということで、行ってきました「ツリー・オブ・ライフ」@フォーラム那須塩原


ツリー・オブ・ライフ
監督:テレンス・マリック、出演:ブラッド・ピット、ショーン・ペン、ジェシカ・チャスティン

うつくしい映像、うつくしい音楽、よろこび、かなしみ、なつかしさ・・・心が満たされていくのを実感、至福のひとときでした。

今まで観たことのないような作品でした。映画ってほんとうにすごい!とドキドキしちゃった。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

冷やし中華、しゅうまい、ゴーヤーとツナの和え物、中国茶、ベルギーのチョコ&コーヒー

*夕方、友達がうちに寄ってくれたので、冷やし中華で夕ご飯に。きゅうりと三つ葉とみょうがだけのせた超お手軽版ながら、おしゃべりのネタが濃厚だったので、バランスとれてたかも???

投稿者 sunameri : 2011年08月17日 21:09 | コメント (0) | トラックバック

100,000年後の安全

観たいなーと思っていた「100,000年後の安全」がフォーラム那須塩原で上映されていたので、レイトショーに行ってきました。(フォーラム那須塩原では20日(金)までの上映)

映画『100,000年後の安全』

自分自身が電気で便利な生活を送っていること、というか、もっときつい言い方をすれば電気に依存して暮らしていることを思うと、無邪気に「反原発!」「脱原発!」なんて叫べないなぁというのが今の正直な気持ち(私自身原発のお世話になってきちゃったというのも事実)。なんであんな事故を起こしてしまうような原発というしくみを受け入れてきてしまったのか?これからどんなアクションを起こすべきか?本当に毎日毎日考えています。さまざまな矛盾の上に自分が暮らしていることに気づいちゃった以上、誰かを批判したところで気持ちは晴れないよねぇ。

で、こちらの作品。なんだか笑っちゃうような、泣きたくなるような、もろもろと足元が崩れていくような気分になりました。今回の事故については日本のしくみの問題だと思っていたのだけれど、もっと根本的なところで、原発のことをしっかり考えないといけないことがわかりました。

原子力発電所からでる放射性廃棄物(高レベル)ってその安全な処分方法は確立されていないのだそう。日本だけじゃなく、世界でも。えーーー?まじ?

上映時間は1時間15分。短いのだけれど、重たい作品です。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

ポークビーンズ、グリーンサラダ、れんこんの梅酢漬け、みつばとたまごのおみそ汁、ごはん、中国茶、お菓子(いただきもの)

*お昼に友達がうちによってくれることになり、冷凍庫にあったゆで大豆と豚肉を使ってポークビーンズに。夕ごはんはその残りをごはんにのせて、ポークビーンズ丼!

投稿者 sunameri : 2011年05月16日 23:55 | コメント (2) | トラックバック

英国王のスピーチ(The King's Speech)

フォーラムで始まるのを楽しみにしていた「英国王のスピーチ」、やっと観てきました。


英国王のスピーチ」監督:トム・フーパー、脚本 :デイヴィッド・セイドラー、キャスト:コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター

地味だけど、味わい深い、いい作品でした。こういう映画、大好き。

「リーダーのメッセージ」についてもいろいろ考えさせられました。このタイミングで観ることができたのも良かった。

映画も大好き、映画館も大好き。フォーラムには観たい映画、観たかった映画がどんどんやってくる予定。うー楽しみ!もしかして、名画座?(笑)

投稿者 sunameri : 2011年04月08日 00:22 | コメント (0) | トラックバック

ミツバチの羽音と地球の回転

午前中の予定がなくなったので今日も渋谷で映画。「ミツバチの羽音と地球の回転」を観てきました。


ミツバチの羽音と地球の回転」監督:鎌仲ひとみ

6年前、田舎暮らしを始めるにあたって挑戦したいと思っていたのが「食糧とエネルギーの自立(自給)」。今でこそ、それがどんなに無謀な野望なのか、そんなこと思っちゃった自分が恥ずかしいーーーっと思うのだけれど、それなりに教育を受け、いい歳していてもそんなことさえわからなかったのが現実なのでした。

でも、そんな野望を抱いたおかげで関心を持つようになったのが暮らしのエネルギーのこと。薪ストーブにまつわるこまごまとした苦労の中で感じることもたくさんあります。

そんなこともあって、やっぱり気になるのが原発。これだけ電気の恩恵を受けた生活をしているのに、感情論だけでは語れないとはわかっているものの、自分の家の近くにあったらいやだなと思うものが別の場所で建設されようとしているということに無関心というのはまずいよね。

この作品、テーマは重たいものの、全体的な雰囲気はほのぼのとしていて、ずっと観ていたいなと思うシーンがたくさんありました(ひじき採りのシーンとか子豚がびわの実を食べてるシーンとか)。

原発という選択肢が果たして本当に私たちにとって最善なものなのか?という疑問を持つひとが増えたら、日本のエネルギー政策が変わるかも?そう思うと、今の私たちは無意識のうちに大きな責任を負っていることになるはず。私たち、大丈夫なのかな?

投稿者 sunameri : 2011年03月03日 23:12 | コメント (0) | トラックバック

レイチェル・カーソンの感性の森

レイチェル・カーソンの感性の森」を観てきました。


レイチェル・カーソンの感性の森」監督:クリストファー・マンガー、出演:カイウラニ・リー

平日の昼間だったので上映時間ぎりぎりに行ったところ、小さな映画館ながらほぼ満席でびっくり。

なんとか席を確保して、ほっとしたのも束の間…最初から最後まで休むまもなく直球ががんがん飛んでくるものだから、油断していた私はぼこぼこ状態。1時間弱の小品ながら、長編大作観たあとみたいな真っ白状態で映画館を後にしたのでした。

毎日がんばってるつもりだったのに、すごーく自分がちゃらちゃらしているように思えて、しょんぼり。

でも、たまにはこんな刺激を受けるのも悪くないかも。「本気」に触れられる機会ってそうそうないから。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

さわらのお刺身、野菜いため、でか納豆、たくあん、ごはん、お茶

*久々のごはんメモ。この日ももうちょっと細かいおかずがあったような気がするのだけれど、思い出せない・・・。

投稿者 sunameri : 2011年03月02日 22:32 | コメント (0) | トラックバック

ヒアアフター(Hereafter)

昨日はフォーラムのレイトショーで「ヒアアフター」を観てきました。


ヒアアフター」監督・製作:クリント・イーストウッド、脚本:ピーター・モーガン、キャスト:マット・デイモン、ブライス・ダラス・ハワード、ジェイ・モーア、セシル・ドゥ・フランス

「死後の世界」をテーマとした作品ながら、さすがクリント・イーストウッド監督。リアリティを失うことなく、淡々と、穏やかな、本当にいい作品でした。音楽もすごくよかった!

行間の多い作品なので、説明不足と感じるひともいるかも。
自分でいろいろ考えたいひと向き。大人向き。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

おでん、青菜の漬物、大根の甘酢漬け、お茶

*かんたんごはんー。

投稿者 sunameri : 2011年02月20日 22:46 | コメント (0) | トラックバック

フードインク(FOOD, Inc.)

フードインク」観てきました@イメージフォーラム

ショッキングなシーンもたくさんあったけれど、希望の持てるラストだったことに救われました。今、私たちの「食」がどれほど工業化されているのか、改めて考えるきっかけになる作品。良い悪いは各自が判断すればいいと思うのだけれど、とにかくひとりでも多くのひとが関心を持ってくれるといいなぁ。

今、ホットな話題の1つのTPP(環太平洋戦略的経済連携協定(Trans Pacific Partnership))も、日本の農業がどうなるか?が一番のネックとされています。他国の安い農産物の輸入が増えて、国内の農業が立ちゆかなくなってしまうと言われているけれど、そもそも、どうしてそんなに安い農産物が存在するのかなぁ?不思議じゃない?

「小規模な農業は生産性が低い」という話もよく出てくるけれど、ここでの生産性というのは工業的、かつ短期的な発想の中での生産性であって、10年、20年、50年というスパンでは必ずしも正解とは言えないんじゃないのかな。鳥インフルエンザが発生しまうと何千羽、何万羽という鶏たちを処分しなければならないという不幸な状況が起きてしまっていることも、あわせて考えてみるべきだと思うのです。

自分たちが本当に食べたいと思うものはどういうものなのか?それは、今、自分たちが食べているものなのか?自分たちはどうすべきか?今は誰もが忙しくて、そんなこと考えている余裕なんてないのかな。

「安い農産物」に話を戻すと・・・

とうもろこし1本を作るのに、そこにかかる費用、もしくはその売値がA国とB国でものすごーく違ってくるってどういうことなんだろう?

気候?農家のひとの技術?農地が広くなって機械化が進めば人件費を抑えられる?でも、機械の値段も高いし、燃料だって必要なはず。そもそも外国から運んでくる運賃をのせてもぜんぜん安いって、なんだか不思議じゃない?ものすごく安いものを作るために、誰かが犠牲になってなっていない?補助金とか助成金のおかげでものすごく安く作れるから安く売れるんじゃない?

安いことが悪いわけじゃないけれど、安すぎることに疑問を持つことが大事だと思うのです。安くておいしいものを食べて、そのときは「得した!」と思っても、それが肥満や糖尿病の原因になっていた!なんてぞっとしちゃう。

本当にいろんなことを考えさせられる作品です。ふだん、映画のパンフレットは買わないのだけれど、絶対観て欲しい!と思っているひとへのお土産にと奮発しちゃった。この思い、届くといいんだけど(笑)。
*パンフレット、私の手元にも1冊残すつもり。興味のある人にはお貸ししますので、気軽に声をかけてください♪


食の安全のために私たちができること」(「フードインク」パンフレットより)

- 労働者や動物に優しい、環境を大事にする企業から買う

- スーパーに行ったら旬のものを買う

- 有機食品を買う

- ラベルを読んで成分を知る

- 地産食品を買う

- 農家の直販で買う

- 家庭菜園を楽しむ(たとえ小さくても)

- 家族みんなで料理を作り、家族そろって食べる

- 直販店でフードスタンプが使えるか確かめる

- 健康な給食を教育委員会に要求する

- 食品安全基準の強化とケヴィン法を議会に求める


10 simple things you can do to change our food sytem:("Food, Inc." websiteより)

1.Stop drinking sodas and other sweetened beverages.

2.Eat at home instead of eating out.

3.Bring food labeling into the 21st Century.

4.Tell schools to stop selling sodas, junk food, and sports drinks.

5.Meatless Mondays—Go without meat one day a week.

6.Buy organic or sustainable food with little or no pesticides.

7.Protect family farms; visit your local farmer's market.

8.Make a point to know where your food comes from—READ LABELS.

9.Tell Congress that food safety is important to you.

10.Demand job protections for farm workers and food processors, ensuring fair wages and other protections.

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

じゃがいものスープ煮(じゃがいも、れんこん、にんじん、自家製ベーコン)、ゆでたまご、トースト

*なんだか朝ごはんみたいなメニューでしたが(笑)、野菜もたっぷり、大好きなペリカンのパンのトーストでにっこり。

投稿者 sunameri : 2011年01月25日 22:45 | コメント (0) | トラックバック

ソーシャル・ネットワーク(The Social Network)

しんしんと雪が降る中、出動。フォーラム那須塩原でのレイトショー、(あ、みんな興味ないんだ・・・)と拍子ぬけするほどにガラガラでした。贅沢な環境で映画を観ることができてラッキー!と彼は言うけれど、私はちょっと寂しかったなぁ。


ソーシャル・ネットワーク」監督:デビッド・フィンチャー脚本:アーロン・ソーキン、キャスト:ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイク

世界最大のSNS「Facebook」誕生の物語。最初から最後まで止まることなく弾丸のようなせりふが繰り出され、まさに"疾走感"を満喫。痛快!!!

私自身がこの作品の舞台とはある意味対極にある田舎暮らしをしているから、なおさら楽しめたのかな。ただ、遠い世界の夢物語という感じは全くなくて、誇張されたリアリティがとっても心地よかったのでした。

世界最大のSNSも、先進的な技術云々以前に、根っこにあるのは「女の子にもてたい」「友達が欲しい」という若者らしいピュアな衝動だということにほっとします。

今までなかった概念や新しい価値観に抵抗を感じるひとがいるのも当然のことと思う一方で、お猿さんに近かった私たちの遠い祖先が「火」を使い始めたときに「それは危ないから使うべきじゃない!ウッキー!」という意見がきっとあったんだろうな、とにやにや。人間の好奇心というのは、誰にもとめられないものなんだと思うな。

を読んだときに感じた「21世紀版スタンドバイミー」という印象は変わらず。恐ろしくIQの高い少年たちが主人公のちょっぴり切ない青春映画です。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

なめたガレイの煮付け、あさりの酒蒸し、ほうれんそうのおひたし、とろろ(うちのたまご入り)、ゆず巻き大根の甘酢漬け、はくさいと油揚げのおみそ汁、いよかん

*しぶーい夕ごはんを食べて(もちろん彼は晩酌もして)、一息いれて、それから車ですいっと映画館へ。映画が終わればさくっと車で帰ってきて、後は寝るだけ。映画館で好きな作品さえやっていれば、くせになる楽しさ。

投稿者 sunameri : 2011年01月15日 23:35 | コメント (0) | トラックバック

シングルマン

昨日は8時半過ぎ(彼はごはんの後にひとねむりの後。笑)、雪の舞う中出動。レイトショーへ。


シングルマン」監督・脚本・製作:トム・フォード、キャスト:コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、ニコラス・ホルト

インテリア、ファッション、あらゆるシーンの隅々まで美意識が行き届いていました(うっとり)。監督のトム・フォードが世界的ファッションデザイナーと知って深ーく納得。

犬の描き方も良かったなぁ。顔の黒いフォックステリアの表情がなんだか悪巧みしてるみたいで可愛いい!恋人とこの犬が交通事故で亡くなった後、主人公が、駐車場でみかけた同じ犬種の犬の頭の匂いをすーはーすーはー嗅いで飼い主にどん引きされるシーンも切なくって、可笑しくって、くぅぅぅ。

帰りの車で、

「チャイを留守番させているときに、茶色くて痩せてる犬をみるときゅーんとなるんだよねぇ。」

と言って、彼に軽くひかれちゃった・・・。

家であたたかい飲みものを傍らにおいて、のんびり観るのも良さそう。DVDがでたら、もう1回観たいなぁ。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

にんじんごはん、しいたけのステーキ、セリとたまごの炒めもの、大根のしょうゆ漬け、じゃがいもとルッコラのおみそ汁、いよかん

*おいしいにんじんがあったので、にんじんとあぶらあげだけの炊き込みごはんに。このにんじんごはん、大好物!お代わりして、たーっぷり食べちゃったぁ。ふぅ。

投稿者 sunameri : 2011年01月10日 10:59 | コメント (0) | トラックバック

ノルウェイの森

なぜかひとり映画ブーム。フォーラム那須塩原のレイトショーで「ノルウェイの森」を観てきました。


ノルウェイの森」 監督・脚本:トラン・アン・ユン、原作: 村上春樹、キャスト:松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子

青いパパイヤの香り」「夏至」の雰囲気が大好きなので、ノルウェイの森がどんな風に描かれているのか、ものすごく興味があったのでした。原作読んでないんだけどね。てへ。

ベストセラーになっていた頃のことはよく覚えていて、あの緑色と赤の本を持ってる人があちこちにいて、本なのに、ファッションアイテムみたいになっているのも不思議だったし、「俺、村上春樹読んでるんだぜ。」みたいな感じがなんだかかゆくて(笑)。

あの、みーんな読んでるって感じ、今でもちょっと苦手なんだけど。なんでだろ?単なるへそ曲がりなだけ?(笑)

映画は結構好きな感じでした。日本が舞台で日本人の俳優さんが演じているのだけれど、外国映画みたい(洗濯モノの干してある階段を登っていくシーンとか!)。ものすごーく作り込んでる感じがよかった。そして、やっぱりビートルズ!あの曲がなかったら、全然違う作品になっていたと思うな。

帰りに流れ星が見れたら、最高に贅沢な夜でした!と言えたのになぁ。残念。

投稿者 sunameri : 2010年12月14日 23:55 | コメント (0) | トラックバック

クレアモントホテル(MRS. PALFREY AT THE CLAREMONT)

午前中の予定がキャンセルに。まっすぐ那須に戻ろうか、東京で遊んでいこうかとしばし迷い・・・映画を観ていくことに!


クレアモントホテル」監督:ダン・アイアランド、原作:エリザベス・テイラー、脚本:ルース・サックス、キャスト:ジョーン・プロウライト、ルパート・フレンド、ゾーイ・タッパー

大好きな映画館のひとつ、岩波ホールで看板を観て、気になっていた作品。それにしても、私、"老人モノ"が好きだねぇ(笑)。

たまたま、昨日会った友達が8年ほどロンドンで働いていたと聞いて、

「どうしてロンドンだったの?」

「日本みたいに年齢で枠をはめられないのが気持ちがいいの。年配のひとも、若者も、すごくフラットにつきあってるんだよ。古いとか、流行遅れとか、そういう感覚もあまりなくって、お互いに自分の好きなモノを尊重しあってる感じ。」

という会話をしていたのでした。彼女の話とこの作品がぴったりはまって、なんだか私まで楽しい気分になっちゃった。(といっても、作品自体はちょっぴりビターなストーリーです。)

原作も読んでみたいなぁ。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

まぐろの中落ち、とろろ、にらのおひたし、白菜漬け、里芋と白菜のおみそ汁、ごはん

*ごはんのすすむおかずで、彼と2人で2合のごはんをぺろり。ホントにやばいよーといいながら、やめられない、とまらない。くぅぅ。

投稿者 sunameri : 2010年12月10日 22:32 | コメント (0) | トラックバック

ハーブ&ドロシー

絶対観たい!と思っていた作品。そして、たまたま時間ができたのが映画の日!これって神様からのプレゼントに違いないよねぇ、とにやにやしながら映画館へ。


ハーブ&ドロシー」佐々木芽生(監督)

そして、大好きな作品のひとつになりました。自分の好きなことをとことん徹底していくのって、すごくかっこいいことなんだねぇ!ハーブとドロシーのゆるぎなさに、ただただしびれました。

まだまだ揺れちゃう自分のへなちょこぶりが恥ずかしい~。映画館からでてくるとき、もっともっと自分の道をがんがん進んでいくんだー!と鼻息が荒くなっちゃった(笑)。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

お友達のおうちでお鍋パーティー。予定よりも早く那須に戻れたので参加できたのでした。ラッキー♪
豚のなんこつがはいったつくね、初めていただきました。わいわいお鍋を満喫したあと、たんたん麺で〆。はぁぁ、美味しかった~。

投稿者 sunameri : 2010年12月01日 23:40 | コメント (0) | トラックバック

パリ20区、僕たちのクラス

久しぶりに大好きな映画館「岩波ホール」で映画を観てきました。


パリ20区、僕たちのクラス
監督:ローラン・カンテ、原作:フランソワ・ベゴドー、出演:フランソワ・ベゴドー

お勤め時代、出張でパリに一週間ほど滞在したときに感じたのは、「花の都パリ」というキラキラとしたイメージよりも、こういう街をコスモポリタンっていうんだ!ということでした。街を歩いても、地下鉄に乗っても、世界中からやってきたひとびたが暮らしている街なんだなぁ!とわくわくしたのでした。

パリ20区、僕たちのクラス」で描かれている教室の様子はまさに私が感じたパリそのもの。思春期の子どもたちと国語教師の間で繰り広げられる日常は、さまざまな人種、価値観が生々しくぶつかりあい、ときにコミカルで、ときに切なく、ドキドキはらはらさせられるものでした。

あのガチンコぶり、すごく新鮮で、爽快でした。

いわゆる万人受けする作品ではないのだだろうけれど、こういう作品がパルムドールを受賞しちゃったというのもうれしく思いました。このところなんとなくわさわさしていて映画館から足が遠のいていたのだけれど、映画ってやっぱり面白い。上手に時間をつくって、映画もどんどん観たいな。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

お刺身(中トロ、ひらめ、するめいか)、モロッコいんげんととりひき肉の卵とじ、ざる豆腐、オクラのおひたし、明太子、キャベツのぬか漬け、じゃがいもとわかめのおみそ汁、ごはん、水ようかん、お茶

*1週間の海外出張から帰ってきた彼に「これでもかー」な和食メニュー。思惑通り、入れ食いでした(笑)。

投稿者 sunameri : 2010年07月10日 23:48 | コメント (0) | トラックバック

かいじゅうたちのいるところ(WHERE THE WILD THINGS ARE)

いつの間にか?フォーラム那須塩原でやっていた「かいじゅうたちのいるところ」、今週いっぱいで終わっちゃう!と無理くり時間を作って行ってきました。

かいじゅうたちのいるところ
監督:スパイク・ジョーンズ、原作:モーリス・センダック、キャスト: マックス・レコーズ、キャサリン・キーナー

トレイラーをみて、かいじゅうたちの暴れっぷりにすっかり魅了され「絶対映画館で観よう!」と固く決意(笑)。案の定、私にはものすごくツボな作品でした。

主人公のマックスといい、かいじゅうたちといい、もう本当に乱暴で、自然破壊しまくり。悪ふざけが過ぎているんだけど、結局、自分自身も傷ついていることに気づいて、後ですごく後悔している姿に救われます。

8歳のマックスがぽろぽろと流す涙も切ないのだけれど、一番暴れん坊のかいじゅうキャロルがぐしゃぐしゃになって泣いている様子なんて、もういたたまれないほど。あのふわふわ?ごわごわ?のけむくじゃらをぎゅっと抱きしめてあげたくなっちゃう!

いろいろうまくいかないのは自分たちに問題があることはわかっているのだけど、どうしようもないもどかしさをキャロルが「歯が1本1本抜けていくような気持ち」とマックスに説くシーンがあるのだけれど、そこで、かいじゅうたちは私達人間たち、おとなたちのことなんだなぁと、私は感じたのでした。

ストーリーはシンプルで、音楽、映像もとってもきれい。好みの別れる作品だと思うけれど、私は大好き!

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ごはんメモ

<今日の夕ごはん>

鮭とほうれんそうのグラタン、ブロッコリーのにんにく炒め、あつあげの煮物、きんぴら、中島菜の漬物、たくあん、じゃがいもときゃべつのおみそ汁、ごはん、はっさく(デザート)

*少しだけ残ってしまったブロッコリーの炒めもの、キッチンのカウンターにのせておいたらチャイがつまみ食い?「チャイ、ブロッコリー食べたでしょ?」と問い詰めてもすっとぼけ。でも、お口からにんにくの匂いがするぞー。もぅ!

投稿者 sunameri : 2010年02月25日 22:14 | コメント (2) | トラックバック

マイケル・ジャクソン THIS IS IT

世界同時公開からはだいぶ出遅れましたが、先月オープンしたばかりのフォーラム那須塩原で「 マイケル・ジャクソン THIS IS IT 」を観てきました。

期待を裏切らない、素直に楽しめる作品で大満足。もう1回くらい劇場で観たいなぁ。

懐かしく感じる楽曲もたっぷり聴くことができ、パフォーマンスも堪能(帰り、ひとりじゃなかったら絶対駐車場で真似したと思う・・・笑)、そしてマイケルがスタッフに語りかけるシーンにもじんわり。「ロックンロール教会だ!」という台詞もあったけれど、マイケルの話はまさに牧師さんのお説教みたい。感謝の気持ちとともにみんなに希望を与えて、最善を尽くせるように激励。あんなこと言われちゃったら、誰だってはりきっちゃうよなぁ。

そして、家から劇場まで車で10分くらいというのもくせになりそうな快適さ。うちからだとTSUTAYAにDVD借りにいくよりも断然便利だし(笑)。水曜日はレディースディで1000円といわれちゃったら、ねぇ。せっせと通っちゃいそうな予感♪

次はカールじいさん南極料理人?チャイ似のウルルも気になるなぁ・・・。

ウルルの森の物語
ウルルはオオカミ犬?だとか。

ちなみに、のりのりで家に帰ったら、留守番していたチャイの乱暴狼藉ぶりに愕然。たっぷりしぼられてしばらくしょんぼりしていたものの、今はブランケットにもぐって爆睡中。この復活の早さは飼い主似だな。きゃきゃ。

投稿者 sunameri : 2010年01月06日 23:36 | コメント (3) | トラックバック

ファイティングシェフ(THE CHICKEN, THE FISH AND THE KING CRAB)

最近、「食」をテーマとした映画、すごく多いような気がするのだけれど・・・。

ファイティングシェフ
ファイティングシェフ(THE CHICKEN, THE FISH AND THE KING CRAB)」監督:ホセ・ルイス・ロペス=リナレス、キャスト:ヘスース・アルマグロ、セルジュ・ヴィエラ、スヴェン・エリック・リエナ、ペドロ・ラルンベ、アルベルト・チコテ、ポール・ボキューズ、長谷川幸太郎、他

昨日の「eatrip」とはだいぶ毛色が違って、こちらは美食のオリンピック「ボキューズドール」のドキュメンタリー作品。美食の国と言われながら、過去20年間に渡って入賞できないスペインのシェフを追ったもの。

このスペインのシェフ、ヘスースがものすごくチャーミング!いわゆる熱血スポ魂映画の料理版。心身ともにへとへとになるほどに試作を繰り返し、容赦ないだめだしをされ、それでもユーモアを失わずにひたむきに前進する彼の姿にはほろりとさせられます。

彼の母親もまた素敵で、大きなパエリアパンを囲んだ家族の食卓のシーンは最高!思わず、「食の原点はやっぱりここでしょう!」と指さしたい衝動に駆られました(笑)。

投稿者 sunameri : 2009年10月28日 23:48 | コメント (0) | トラックバック

eatrip

気鋭のフードディレクターが監督を務め、時代の先っぽを走るひとびとが「食」を語る映画「eatrip」。とんがった感性によって語られる「食」はこの作品のポスターのような極彩色でした。


監督:野村友里、キャスト:髙橋皖司(丸十髙橋/築地魚河岸市場鮮魚仲買)、秋山鐘一郎(秋山商店/鰹節問屋)、森岡尚子(主婦/沖縄やんばるにて自給自足を目指す)、UA(歌手)、千宗屋(武者小路千家・15代家元後嗣)、浅野忠信(俳優)、酒井日慈(大本山池上本門寺住職)、下田昌克(画家)、首藤 康之(ダンサー)、ヨーガン レール(デザイナー)、コトリンゴ(シンガーソングライター)、青柳拓次(アーティスト/音楽活動)、浅野順子、内田也哉子(文筆/音楽活動)、他

きっと言いたいことはあるのだろうけれど、はっきりとした結論は出てきません。バカボンのパパじゃないけれど(笑)、それでいいのだ!と思う。生き方がいろいろあるように、「食」への思いもいろいろであっていいと思う。

いろんなひとがいろんな映画を作れるようになっていることも、すごく楽しくて、うれしい。

投稿者 sunameri : 2009年10月27日 22:43 | コメント (2) | トラックバック

昭和八十四年~1億3千万分の1の覚え書き

私、どうやら「おじいちゃんモノ」に弱いみたい(笑)。予告編をみて、絶対観よう!と思ったおじいちゃん映画第一弾、観てきました。(第二弾も控えています・・・笑)

昭和八十四年~1億3千万分の1の覚え書き
出演:飯田進、構成・演出:伊藤善亮、企画・撮影:若尾泰之、制作・取材:林昌幸

昭和84年というのは西暦2009年のこと。86歳の飯田さんはまさに激動の昭和を生きて、今なおかくしゃくとして、ご自身の経験を私達後進に伝えようと日々奮闘されているスーパーおじいちゃん。いくつものつらい、悲しい出来事が生々しく語られるものの、この作品を観ながら、私は昭和という時代に初めていとおしさを感じました。私達はたくさんの間違いを犯してきたけれど、良心はちゃんと受け継がれているという(漠然としたものだけれど)確信を得て、ほっとしました。

私にとっての昭和は平和でのんびりとしたこども時代でしかないのだけれど、今よりもだんぜん洗練されていない、人間くさい、けれどもなんともほのぼのとして、あたたかな暮らしがあったように思います。こういう気持ちをノスタルジーっていうのかなぁ。

じんわりと味わい深い、いい作品だと思います。
渋谷の小さな映画館で上映中。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

久々に「そあらま」で食事。

ぶりのお刺身2種、あじの煮付け(山椒風味)、めばるのソテー(桜エビとシシトウガラシのソースで。絶品!)、かさごの唐揚げ、ぶりしゃぶ(とろけるおいしさ~)、ナスのカレー餡、パスタ風に野菜のソースでからめたそうめん。おいしいお魚をたっぷりいただいて、しあわせいっぱい。

体調や仕事のことなど、最近気になっていたことの諸々をマスターに相談にのってもらったり、気功の治療もしてもらったりで気分もすっきり。こんなふうにサポートしてくれるひとがいるというのは本当に心強く、有り難いことです。感謝!

投稿者 sunameri : 2009年09月02日 23:58

未来の食卓(NOS ENFANTS NOUS ACCUSERONT)

おとといの夜、この映画のことを知り、那須に戻る予定を変更。「いてもたってもいられず」な気分で(笑)観てきました。

未来の食卓
未来の食卓」監督・プロデューサー:ジャン・ポール・ジョー、出演:ペリコ・ルガッス

フランスの小さな農村ですべての学校給食と高齢者の宅配給食をオーガニックにする取り組みを綴ったドキュメンタリー作品。同じことを那須でできたら・・・と頭の中を妄想でパンパンにしながら、かぶりつきで鑑賞(笑)。

オーガニックの是非については議論のわかれるところだけれど、作品の中でもでてきたように、必要なのは"対立"ではなくて"対話"。お互いの考えを理解する努力を続けることで、きっと、理にかなったやりかたを見いだせるはず!

大人たちの思い、様々なやりとりも興味深かったけれど、こどもたちの給食風景が本当によかった!こどもたちが生き生きと、のびのびと食事を楽しんでいる様子はまさに「将来の希望」そのもの。調理師さんとこどもたちのやりとりも(日本の学校給食もこんな雰囲気だったら!)と思うものでした。

好き嫌いが多い、食が細い、そもそも食べることに興味を示さないこどもたちが増えているけれど、おとながほんの少し気遣って声をかけてあげることで、状況は大きく変えられると思っています。食べることが楽しみになれば、生きることもぐっと楽しくなるはず!

原題の「NOS ENFANTS NOUS ACCUSERONT」は「子供たちは私たちを告発するでしょう」なのだそう。大人の責任について、私たちはよくよく考えて、自分のできることから行動を起こしていかないと!

オーガニックの商品は高いというひとが多いけれど、他のものが安すぎるのでは?と考えることも大切だと思います。安すぎるものを供給するための犠牲を私達自身が払うことになるのなら、ふりだしに戻って考え直すべき。補助金をたくさん使っているってことは、私たちが負担してるってこと。ふだん意識しないようなところでも、私たちは自分の「食」にあちこちで深く関わっているのだと思います。

病気になってから治すためにがんばるよりも、病気にならないように努力するほうがずっと楽なはずだし、戦争だって勝ち負け云々よりも、しないことが一番。発展を目指して走り続けてきたのが20世紀だとしたら、21世紀は立ち止まってじっくり考えてみるときなのだと思います。

いい悪いでなく、できるできないでもなく、とにかく、たくさんのひとにまっさらな気持ちで観て欲しい作品です。

>> 「未来の食卓」劇場情報

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

ゴーヤーとツナの和え物、もやしのナムル、かぼちゃのにもの、とうもろこしごはん、めかぶのおみそ汁、麦茶

*とうもろこしはうちの庭で獲れたモノ。間違いなくオーガニック!

投稿者 sunameri : 2009年08月16日 22:39 | コメント (1) | トラックバック

リリィ、はちみつ色の秘密(The Secret Life of Bees)

養蜂のシーンもきちんと描かれており、いい作品だという評判をみかけて映画館へ。

監督・脚本: ジーナ・プリンス=バイスウッド
キャスト: ダコタ・ファニング、クイーン・ラティファ、ジェニファー・ハドソン

1960年代のアメリカ南部が舞台。人種差別が人々の心に深く根ざしている様子はほんの数十年前のこととは理解し難いほど。心に深い傷を負う14歳のリリィはメイドのロザリーが不当に差別されたことをきっかけに家出、養蜂業で成功しする黒人3姉妹と出会い、自らのトラウマを克服していくというストーリー。

登場する女性たちがそれぞれが魅力的にあふれ、したたかに生きている一方で、男性たちが「みえない恐怖」にかられて暴力を振るっている様子は現代社会にも通じる構図がみえるようで、なにかこう胸のすくような思いがしました。

みつばちも、働き蜂として活躍しているのはすべて雌。自らの体重よりも思い蜜を運ぶことに一生を費やすという彼女たちに負けないくらい、もっともっと女性たちががんばって、おおらかなやさしさですべてを包み込んでしまえるようになれば、きっと世の中の争いごともぐっと減るはず。

「みつばちたちが暮らす場所こそが世界なのよ」という黒人姉妹の長女オーガストのコトバがココロに残りました。

ただ、邦題のイメージがちょっと甘すぎるような気がして残念。原題のほうがだんぜんしっくりきます。日本で公開するにはやっぱり邦題が必要なのかな。時折、思わずうなっちゃうような邦題に出会う楽しみもあるんだけど、この作品についてはタイトルをみただけだったら映画館に足を運ぶことはなかったような。なかなか骨太ないい作品だったので、見過ごさなくてよかった~。

養蜂に関する英語も興味深いものがたくさんありました。養蜂の世界観を少だけ覗くことができたようで、それもとてもうれしかったです。

私の頭の中は完全にみつばちだらけです(笑)。

投稿者 sunameri : 2009年04月09日 23:24 | コメント (0) | トラックバック

ブタがいた教室

栃木では宇都宮で1日だけ(!)の上映ということなので、「ブタがいた教室」を東京で観てきました。

(C)2008「ブタがいた教室」製作委員会
ブタがいた教室」監督:前田哲、原作:黒田恭史豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日」、脚本:小林弘利、キャスト:妻夫木聡、大杉漣、田畑智子

実話にもとづくお話で、この先生の取り組みについては賛否両論だったそうですが、私は、「こんな体験」ができたこどもたちをとてもうらやましく思いました。

「こんな体験」というのは、もちろんブタのPちゃんを育てたということもあるけれど、卒業に際して、Pちゃんをどうするか(食肉センターに送るか、下級生にゆだねるか)で胃袋がねじれるほど、頭の中がとろけちゃうほどに考えて、考えて、考え抜いたということ。学校はいろんなことを勉強するところだけれど、真剣に考え抜くという機会はそうなかったように思います。

Pちゃんを食べるか?食べないか?こどもたちが議論する場面では、「食べること」「生きること」の本質をついた言葉があふれるようにでてきます。感情をあらわにして、泣きながら、ときにつかみあいのけんかをしながら、自分の思いをしっかりと言葉にしていくこどもたちの様子に、こどもってスゴイ!とぞくぞくしました。

私たちおとなよりもこどもたちのほうが、その柔らかな感性で「いのち」の本質をしっかりととらえているのかもしれません。今、食への不安は広まるばかりだけれど、私は、こどもたちの中にある「力」に希望を感じることができました。

この作品もたくさんの方に観ていただいて、それぞれに自分の問題として考えていただけたら・・・と思いました。自分自身がこどもの立場だったら、食べる派?食べない派?先生だったら、どんな結論をだしたか?真剣に考えれば考えるほど、答えがみつかりません。でも、答えがみつからないことなんだからやるだけ無駄・・・とは思いません。こどもは大人が思っている以上にタフで、ちゃんと考えて、ちゃんと生きていけるようにできているはずで、Pちゃんのことも、それぞれの人生に活かしていってくれると信じています。

私がこどもクッキングを通じてできることも、まだまだたくさんあるはず!と鼻息も荒くなり気味(笑)。あまり前のめりにならない程度にがんばっていこう!

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ごはんメモ

<今日の夕ごはん>

スライス大根・まびき白菜・ねぎ・しいたけ・油揚げのお鍋(ポン酢、ゴマだれ)、さばの缶詰、おじや、千枚漬け、くるみゆべしと玄米茶(デザート)

*久々に長期滞在した東京での暴飲暴食をリセットすべく、しばらくは野菜中心メニューにするつもり。成澤菜園さんのまびき白菜、やわらかくて、あまくて、おいしかった~。

投稿者 sunameri : 2008年11月18日 23:44 | コメント (0) | トラックバック

イントゥ・ザ・ワイルド(into the wild)

予定は午後からだったのだけれど、水曜日は割引がある!とはりきって朝いちの高速バスで上京。その足で映画館へ。

into the wild
イントゥ・ザ・ワイルド(into the wild)」
監督・脚本:ショーン・ペン、キャスト:エミール・ハーシュ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ウィリアム・ハート

約2時間半の上映時間、飽きるどころかあっという間でした。美しくて、怖い大自然、様々な人々の暮らし、そのいずれも自分につながっているように思えて、切ないような、うれしいような、あたたかな気持ちで胸がいっぱいになりました。ダイナミックな風景が次々とでてくるので、やっぱり映画館の大きなスクリーンで観るのがお薦め。

例え無謀と言われようとも、つらい思いをしようとも、とにかくなんでも自分から飛び込んで、自分でやってみないと気がすまない、そんな若者が増えればいいなぁ、と思います。情報過多の世の中で、頭でっかちのまま大人になってしまうなんてもったいない!というか、たくさんのことを知ってるだけの大人なんて、つまらないし。

と、回想してるだけで、なんだか熱くなってきちゃった(笑)。私にはかなりツボな作品だったのでした。できれば映画館でもう1回観たいなぁ。

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ごはんメモ

< 今日の夕ごはん >

お友達と銀座の「カイバル」でごはん会。"ビリヤニ"という炊き込みごはん目当てに伺ったのですが、期待通りのおいしさににっこり。他、ヴェジプレート、タンドールチキン、パパド、サラダなど。雰囲気のよいお店ながら、お値段も手頃で◎。

投稿者 sunameri : 2008年09月17日 21:54 | コメント (0) | トラックバック

アニー・リーボヴィッツ

あさいちに出動して、仕入れをしたり、友達に会ったり。ぐるぐる移動ばかりの1日。その割にうまく時間のやりくりができて、公開を楽しみにしていた「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」を観てきました!

アメリカを代表する女性写真家アニー・リーボヴィッツのドキュメント。彼女が写真家として活動をスタートした1970年代から現在にいたるまでの仕事ぶりが多くのセレブリティのコメントとともに綴られていきます。アニー自身がとてもチャーミングで、彼女を語るセレブたちの表情もまたチャーミングなのが印象的でした。

自らチャンスをものにして、努力を惜しまず、常に前進しつづけようとする彼女の姿に励まされ、いつも以上に前向きな気分に。こんなふうにパワフルな女性、大好き!!!

投稿者 sunameri : 2008年02月21日 20:55 | コメント (0) | トラックバック

六ヶ所村ラプソディー

早起きをして、電車に乗り、映画を観に。

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六ヶ所村ラプソディー

最近、渋谷には面白い映画館がたくさんあって、いろんな映画を観ることができます。調べものをしているなかでこの作品を観たいと思い、再検索してみたところ・・・やってた!東急本店のちょっと先にあるUPLINK X、誰かのおうちにおじゃましちゃったみたいな、ちいさくて、あたたかな映画館。

青森県、六ヶ所村の核燃料再処理施設にまつわるドキュメンタリー作品。原子力エネルギーについては、私自身、もっと勉強しないときちんと意見できないのだけれど、空気中、海中に放出される放射性物質の影響については無関心ではいられない。空も海もつながっているのに、遠くのこと、自分に関係ないこと、とは思えない。

お子さんたちに「元気な体を作るためにしっかり食べようね」と言っている海藻に、放射性物質が含まれていたら・・・なんて想像するだけで怖くなるし、一生懸命野菜作りをされている農家の方々が、

「放射性物質を含んでいない最後の野菜になるかもしれません。」

と野菜を売られているシーンには、涙がでそうになりました。

賞味期限云々よりも、もっと深刻な、もっと真面目に考えていかなきゃいけないことが、今、まさに起きているように思えて、気持ちがざわざわ落ち着きません。

エネルギーと食、調べるほどに密接で、からみあって、根深くて、自分なりの考えをまとめることなんて無理かも・・・とちょっと途方に暮れながら、資料や本を読み漁り、むぅぅとうなっています。今読んでいる本もすごく面白いのできちんと消化できたらご紹介します!

投稿者 sunameri : 2008年01月28日 23:11 | コメント (0) | トラックバック

First Food Nations

先日の「いのちの食べかた」に続いて、「食」映画、第2弾!「First Food Nations」の試写会に。

First Food Nations

コミカルな作品で、ぷっと笑ってしまうシーンもたくさんあったのだけれど、帰り道は「あーおもしろかった」という感じにはなれない・・・。フィクションなのだけれど、とにかく生々しいし、いちいちリアル。現代に生きることのやるせなさを目の前につきつけられたような、少し悲しい気分。

きれいごとだけじゃ済まされない「食」周辺の事実、理解する努力を惜しまず、継続して、いずれは私自身も、世の中の役に立つような情報発信ができるようになりたいです。

投稿者 sunameri : 2008年01月17日 23:47 | コメント (0) | トラックバック

善き人のためのソナタ

ぽっかりと時間が空いたので映画館に行ったところ、ありえないような長蛇の列にびっくり。たまたま映画の日だったため、大混雑していたようです。残席2、3人というところで、ぎりぎり入場することができました。上映前にかなりドキドキしてしまいました。(笑)

善き人のためのソナタ

善き人のためのソナタ / Leben der Anderen, Das

監督・脚本 : フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演 : ウルリッヒ・ミューエ 、 マルティナ・ゲデック 、 セバスチャン・コッホ

舞台は1984年、東西冷戦下の東ドイツ。あらゆる方法を使って反体制的であることを排斥し、国民の思想を管理しようとする国家保安省(シュタージ)によって、人々は息のつまるような生活を強いられていた。
ある日、国家保安省局員ヴィスラーは、劇作家のドライマンと舞台女優である恋人のクリスタの盗聴を命じられる。国家を信じ、組織に忠実使えてきたヴィスラーであったが、盗聴器を通して知る、自由、愛、音楽、文学・・・今まで考えることもなかったような気持ちが彼の胸に湧き始め--。

1989年、ベルリンの壁崩壊のニュースを目にしても、高校生の私は、そこで起きていることを実感することができませんでした。十数年後、出張でベルリンを訪れる機会に恵まれ、残されたベルリンの壁の前に立ち、壁に触れ、その壁が放つ圧倒的な存在感に怖さを覚えました。東ベルリンの街を歩いていると、街角のそこここに、暗い影が残っているように感じたのでした。

思想というものは、時に暴走して、人がコントロールできないような状況を生み出し、悲劇を生むことがあります。けれども、その悲劇に終止符を打つのも、やはり人であることこそが希望なのだと思います。人はその心次第で、不思議な力を得て、勇気ある行動を起こすことができることを、この作品はそっと私たちに告げてくれます。本当に正しいことはなにか?自分の頭で、心で、きちんと考えること、そして、その答えに素直に従えること、それが、善き人となりうるたった1つの方法であることを、この作品は静かに私たちに伝えてくれます。

この作品が自分と同年代の監督自ら取材に4年を費やし、描かれたものであることを改めて知り、人の心の美しさ、強さ、そして、私たちの将来が希望に満ちていることに、深い喜びを感じています。

投稿者 sunameri : 2007年03月01日 22:42

マリー・アントワネット

どうしても観たくて、むりくり時間をつくって豊洲のシネコンに。

marieantoinette.jpg

マリー・アントワネット
/ Marie Antoinette
出演:キルスティン・ダンスト、ジェイソン・シュワルツ、ジュディ・デイヴィス
監督・脚本:ソフィア・コッポラ

これほど有名な歴史的人物を、こんなにも魅力的に、生き生きと描くことができる描けるソフィア・コッポラにしびれました。賛否両論の作品だけれど、私は、こういう作品、大好き!

シャンパン、ケーキ、ドレスにジュエリーときらびやかなパーティーのシーンの後には、翌朝、その宴の残骸が片付けられていくシーンが続きます。うっとりするようなファンタジーとぞくぞくするようなリアルがごくごく自然につむがれて、その中に生きるマリー・アントワネットという女性は、すごく身近に感じられるのです。

女性だから描ける、女性の美しさ、強さ、優しさ、賢さと、女性のすべての魅力がぎゅっとつまった作品です。(私も女性であることが嬉しい!笑。)フランス革命がなんとかとか、そういうのを全部まっさらにして、マリー・アントワネットという1人の女性に会いにいくつもりで映画館に足を運んでもらえたら、と思います。

*「マリー・アントワネット」ソフィア・コッポラ単独インタビュー(シネマトゥデイ)

投稿者 sunameri : 2007年01月26日 23:33 | トラックバック